昆虫倶楽部リターンズ 岡山矢掛編

昆虫倶楽部リターンズ 岡山矢掛編

2020/10/14
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「文楽人形の床山になりたいんです」

都立高校を卒業したその日に娘は大阪に向かい、 文楽 人形鬘師・ 床山名越 昭司先生のもとに押しかけ弟子入りした
名越先生はしかし言った
「文楽の床山では食っていけない。職もない。」

それでも娘は諦めずアルバイトしながら先生について職を得るあてもなくひたすらに床山の勉学に励んだ












しばらくして国立劇場の文楽の職員募集がかかった

職人ではなく「職員」  床山も衣装係も、「職員」扱いになる

それでも好きなことを仕事にしたいと応募した

採用枠は2人
だがその2人に選ばれても1年後に正規に雇用されるのは、たったひとりだけとの厳しい条件付き

結局彼女は最終選考まで残ったが選ばれなかった
高卒の娘は国立の職員にはなれなかった

その後師匠の名越先生がご逝去され師を失い娘は床山の修業を諦めた
なんとか舞台に携わる仕事がしたいと言って、劇場の裏方の仕事に就いて脚本を書いたりして前向きに生きていた

コロナがその夢も粉砕した
2月以降
劇場の仕事が完全に停止

芝居小屋が劇場が元通りの状態に戻ることは数年間難しいという絶望的な現実を前に





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Last updated  2020/10/14 04:09:14 PM


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