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昨日、今日と外泊して病院へ帰ってきた
三連休ということもあり ここのフロアに残っているひとは
たった4人ぐらいだった
まだ若い青年のSくんが うなだれていた
「どうしたの?具合が悪いの?」
『ううん、寂しかったんです・・・』と 言う
そして彼は突然 私に質問したのだ
『○○さんにとって大切なものってなんですか』
「・・・そうねぇ。自分の健康、家族の幸せ、平和な国家かな・・・」
『そうですね、自分のからだは自分で管理しないとですね。
ご家族も大切ですね。
平和ってなんですか?』と 聞かれた
平和な国家であること
秩序がなくなり、人々が勝手気ままに行動するようになったら
恐らくは この国は滅亡の危機にさらされるかもしれない
だから こうしておなかいっぱい ごはんが食べられて、お水も
水道から綺麗な水がすぐに出てくる
こういうことを有難く思わないとならないと思ったのだ
・・・Sくんにも同じ質問を返した
『ぼくはまだそれがわからないんです』と言う
「じゃあ、気長にさがしていこうね。まだ若いのだから・・・」
いつもの笑顔に変わり、それぞれは自分の部屋に戻った
昼間 私が自宅で呑気にうたた寝している間
Sくんは いろいろと考えていたのだろう
秋の夜長の出来事である