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2011年3月11日の「東日本大震災」以降、これはと思う本を読み返すことが増えました。少年時代は、同じ本を何回も、箇所によっては何十回も読み返すことがありましたが、大人になってからは、ほとんどが一度読むだけでした。時代が激変していくからこそ、時代が変わっても価値ある何かを、感じたかったのかもしれません。震災から五ヶ月余り。読み返した本を挙げてみますと・・・ローマ人の物語 塩野七生/著(新潮社)ハードカバーだと全15巻。1~14巻は、文庫で40巻に分冊されています。編集者という病異端者の快楽見城徹/著(太田出版)村上春樹、河合隼雄に会いにいく村上春樹/著(新潮文庫)ゲド戦記1~3ル・グウィン/著 清水真砂子/訳(岩波書店)ほぼ日刊イトイ新聞の本糸井重里/著(講談社文庫)などなど。。3月のライオン1~6 羽海野チカ/著(白泉社)※将棋マンガのように、新しく読んだものもありますが、ここ数ヶ月は読み返したものが半分以上でした。何年か経って読み返してみると、以前は「ただ読んだだけだったなぁ」と痛感することもあります。読むのが2回目だからなのか、少しは理解力が向上したのか分かりませんが、今のほうが、著者や登場人物の考えがアタマにしみこんできますね。。もっとも、本を読んだからといって、何かが解決するわけではありません。また、今の日本が直面しているのは、地震や津波のように、古くから向き合ってきた問題と、原発事故や、主要な組織の機能不全といった新しい問題が組み合わさったものです。これまでを振り返るだけでは、解決策は見えてこないでしょう。それでも、日々の仕事に取り組みながら、インターネット上の情報をチェックし、良書を読み返すことで、視野を広く持つことはできます。日本がどうなっていくのか、というマクロの問題。自分がどう生きていくのか、というミクロの問題。将棋にたとえれば、私は「歩」のような存在に過ぎませんが、盤面全体の大きな流れは把握しておきたい。その上で、一歩ずつ進んでいきたいと思うのです(^^ゞ
2011年08月17日
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