Dear...
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友だちから電話がありました。最初は近況とか私の怪我の話とかしていたけど、途中から、かわいそうって思っている男性のお話へ。私は、それってその男性のこと好きなんじゃない?って聞いてみました。否定したけど、でも自分が気づかないふりをしているのか?本当に気づいていないのか?よくわからないので夏目漱石の『三四郎』の小説にもあるけど、【かわいそうってことは惚れた】ってことなんだよ~って説明しました。そうしたら友だちは、そうかもしれないってあっさりみとめて~自分の気持ちに気づいてほっとしたのか、いろいろお話してくれました。哀れみは恋に近いのかな?やっぱり。私の読みは的中でした。話を聞いてほしいってことになり、明日遊びに来ることになりました。先週から私の家は『駈け込み寺』?ま~お話してスッキリするなら、恋愛のアドバイスは無理だと思うけど聞くくらいはできるので。本当は私も最近悩ましい出来事が続いているのだけれど…まっいっか~電話を切ってから、私の記憶も曖昧だったので、確認のためネットで調べてみました。*******************************************************三四郎の友人の与次郎が、ある英語を日本語に翻訳したところ、広田先生に「下劣だ」と言われ、みんなに大笑いされる場面です。そこへ、三四郎の先輩の野々宮さんがやってきます。野々宮さんはにやにや笑ひながら 「大分賑やかな様ですね。何か面白いことがありますか」 と云つて、ぐるりと後向に縁側へ腰をかけた。 「今僕が翻訳をして先生に叱られた所です」 「翻訳を? どんな翻訳ですか」 「なに詰らない―可哀想だた惚れたつて事よと云ふんです」 「へえ」と云つた野々宮君は縁側で筋違に向き直つた。 「一体そりや何ですか。僕には意味が分らない」 「誰にだつて分らんさ」と今度は先生が云つた。 「いや、少し言葉をつめ過たから―当り前に延ばすと、斯うです。 可哀想だとは惚れたと云う事よ」 「アハヽヽ。さうして其原文は何と云ふのです」 「Pity’s akin to love」と美禰子が繰り返した。美しい奇麗な発音であった。~『三四郎』 第4章の後半部分より*******************************************************何だかちゃんと読みなおしてみたいなって思いました。
2003年04月30日
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