キザを絵にかいたような、如何にも気取り屋の男子高校生がいる。
”俺はもてるんだ”とばかりの自意識を、背中からぷんぷんと匂わせている様はちょいと滑稽でもある。
たぶん3年生だろう。女子生徒に「せんぱ~い」と声を掛けられて、ニタニタと応対する姿を何度か見た事が有る。最近はそんなこともほとんどないようだが、背中に漂わせている自意識は相変わらずだ。
立って、ただ歩いているだけなのに、ハッキリと見てとれるその心の内側。彼の学校での態度までが想像できる、というのも考えてみると面白いこではある。
桜が咲くころには新しい環境に身を置いて、果たしてどんな生活が彼を待っているのだろうか。
”もてる”幻想を胸に抱いて、男は暫く空気を読む。そしてそれらがすべて幻想だった事を、その時初めて認識することになるだろう。
決してイケメンと呼べるようなマスクでもないのだから・・・・
「日歌」が千首を超えたのを機に、 「游歌」 とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
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