昇りのエスカレーターで、自分の前に立っている若者の背中に糸くずが付いているのが見えた。
よく見ると、上着のセンターベンツ部分とズボンの後ろポケットの部分に「×」のしつけ糸が付いたままなのだ。目立たない色でよく見ないと分からない。
新卒の新入社員でスーツを着るのは初めてなのか、しつけ糸を取ることを忘れたか或いは知らなかったのでしょう。よく有りそうなことです。
教えてあげるべきかな、と思っている間にエスカレーターは上りきって、足早に行ってしまった。あっと言う間のことで声を掛けるタイミングを逃してしまった。
入社してかれこれ3週間になるのに、誰も教えてあげないんだね。時間が立てば立つほど気づいた時の恥ずかしさは増すというものだぞ。
今度遇ったら教えてあげよう。
ポケットを使用しない場合はしつけ糸を付けっぱなしでも構わないらしい。それも、外から見えないようにしてある場合のみに限られる。
スーツのポケットは形が崩れてみっともなくなるので、本来は物を入れてはいけないと、英国紳士は思っている。入れるなら上着の内ポケットだけにするべきなのだそうだ。
今回の若者もそれだけは知っていたのか。
パンツの後ろポケットにもしつけ糸が残っていたところを見ると、ハンカチすら入れていなかった様だから・・・・。
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