今年の気候は、大雪が降ったかと思えば今度はまとまった雨が降るという気まぐれ振り。
この雨が積もった雪の一部を溶かし、寒さがぶり返せば今度はそれを氷という厄介なものに変える。
空中の水の分子は冷えて雲になり、過冷却な状態(0℃以下でも液体で存在している状態)の小さな水の粒と、氷晶という非常に細かい氷の結晶として浮かんでいる。気温が低いほどその水蒸気を蓄えておける量が少なくなる。
上空には氷晶だけの雲があり、それが落下して過冷却の水粒と氷晶が混在する層に入ると、氷晶は周りの水蒸気を集めて成長しようとする。このとき、落下する氷晶のまわりの水蒸気の量が少なくなるので、それを補うように過冷却の水の粒が蒸発して水蒸気となり、氷晶に吸着し氷晶を成長させる。
氷晶は成長しながら落下し、0℃以上の空気の層を落下する間に溶けて雨となる。大気の温度が低く、溶けずに地上に落下してきたものが雪となる。
眼に見えない気体から、小さな水の粒となり、氷の結晶となって降ってくる酸素と水素の結合物質。地球はこの物質に覆われることでその存在価値を高めている。遍く存在するそれは生物にとって不可欠のものなのに、時にその変幻な姿を凶暴な程に狂わせて襲いかかってくる。
ごく稀に、大量に降り積もった雪が急激に溶けて融雪洪水を起こすことがある。
日本海を発達した低気圧が通過する際、暖かい南風と降雨で積雪が一気に解け発生する洪水。春先に多いが、真冬でも発生することがあるという。近年はダム建設で起きにくくなってはいるようだ。
自然は気まぐれなものだ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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