♪ 心にも老化の病あるらむや突発性激怒症候群の
歳をとると抑制が利かなくなるらしい。
残りの人生に対する焦りが、体力と気力の衰えと共に湧き上がってくる。思い通りに行かない社会、理解されない事への怨嗟や不満がない交ぜとなって、ある切っ掛けにがスイッチとなって噴出してくる。抑制が利かなくなるという事は自省も利かなくなる。人に指摘されれば、その相手さえも敵に回すことになりかねない。
高齢者の性格特性として、次のように区分することもある。
1.円熟型 - 過去を後悔することもなく未来に対しても希望をもつ
タイプ。
2.安楽型 - 消極的で、現実を受け入れるタイプ。
3.防衛型 - 若い時の生活水準を維持しようとするタイプ。
4.憤慨型 - 老いに対する不満が他者への攻撃となってあらわれる
タイプ。
5.自責型 - 人生を失敗だったと考えてふさぎこむタイプ。
しかし、ことはそう簡単なことでもなさそうだ。これらが複合的に現れたり、ケースバイケースでその現れ方も違って来たりする。人間とはそういうものだ。また十人十色で、簡単に何々型と分類できるほど単純なものでもない。
一般的に老化現象とは、「本来持っている性格が、抑制が効きにくくなってより明確に現れるようになる」ということだろう。その上に諸々の症状が重なって行く。
被害妄想が強くなったり、逆に穏やかになったりする。定年退職で、職場で持っていた人脈や権限を失うことや、友人や家族が死んでいくことの喪失感。不眠、倦怠感、食欲不振などの、身体症状が鬱を伴って現われてくる。体の自由がきかなくなることで孤独や不安を感じるようになる。これらが高じて神経症にまで発展すると厄介だ。
駅や電車内、病院や役所の窓口など気に入らない事があると一気に怒りを爆発させる人など、間違いなく老化の入り口に差し掛かった人達だ。理性が働く前に、突発的にその爆発が起こるため、それを防止する手立てがない。
心の中を蝕んでいくのに、まるで 膠原病 (正式な病名ではない)のように治療法もなく進んでいく老化という宿命。
老化現象が出る前に、本当の自分を、願望や見栄や虚栄によって誤って認識しないように的確に認識しておく必要がある。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
◆ 満10年となりました。 2016.05.07 コメント(2)
◆ 長年の便秘が治った様な爽快な気分。 2016.05.06
◆ 思い付きの出たとこ勝負 2016.05.05
PR
カレンダー
キーワードサーチ
サイド自由欄
コメント新着