Brog Of Ropesu

Brog Of Ropesu

2011年02月20日
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カテゴリ: 些末な日常
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PCによって女声と男声が出るようです。
因みに我のPCは女声でした。きっと、ブロンドのお姉さんです。





超推奨BGM





===



~???~







「うふふ♪見つけたわぁ見つけたわぁ……♪まさか、こんな形で探し当てるだなんて、人生万塞翁が馬ってヤツねぇ……。

ようやく悲願叶えり……感慨深いわぁ……」







???「失礼します」
















???「返答が無いので入らせて頂きました。それはいつもの事なので」









「……ふぅ~ん。ま、良いわ。ちょっと集中してたのよ。”気に入らない”事もあったしねぇ……」





???「それは……例のSS小隊員の資料ですか。ご機嫌斜めですな。ですが、吉報もあったではないですか。あの女も捕まったことですし――」











「それが”気に入らない”のよ」





???「けれど、あの女を嫌っていたはずでは?」









「ええ、嫌いよぉ。嫌いも嫌い。ボリショイ付けたい位には嫌いよぉ」






???「平民の出の癖して、名家の出身である”   ”よりも上の地位にいるのはおかしいのです。あの体で一体それだけの男をたらしこんだのか――」









「……黙りなさいな。それ以上あの子を侮辱すると許さないわ。……確かに”気に入らない”けど、あの子の実力は本物よぉ。

私が認めた人間を貶めるのはぁ……私に対する侮辱と看做すけど、それでもまだ言うつもりぃ?」






???「い、いえ……!」











「はぁあ……それにしてもここ最近の帝国はどうしたのぉ?ぜんっぜんスマートなやり方じゃないわぁ……いちいち癇に障るやり口ばっかりなのよぉ……”気に入らない”し、ストレスたまるわぁ……ふぅ」







???「えぇええ!そ、それは勿論!」




カチャカチャ……









「うふふ……焦っちゃダ~メ♪

ねぇ……ちょっと小耳に挟んだのだけれどぉ……アナタ昔、平民の少女……それも初潮前の幼い子だけ狙ってを毎夜毎夜【ピー】していた前科があるわよねぇ?」






???「な、ななな何のことでしょう?!」















……うん。それも”気に入らない”」








ズバシュッ!!








???「ギニャァアアア!!!!」









「あら?一撃ぃ?張り合いも根性も無いのねぇ……ま、そんなヘタレだから弱い者しか襲えなかったんでしょうけどぉ。


ん~これ謀反になるのかしらん?……ま、別にいっか。帝国も”気に入らない”し、探し物も見つかったしぃ……♪
何よりあの子がいないならこんな地位にいてもどうしようもないわぁ。


アンタを斃すのは私なんだから。首を洗ってまってなさぁい……フランチェスカ♪」








====








ごしごし








陸軍士官「……落ち着きましたか?大隊長殿」









「うん。もう平気。みっともないとこ見せちゃったね。私が凹んでちゃ皆もがんばれないもんね。

……それに、ここで逃げたら姉様達に胸を張って会いに逝けないもん」






士官「……立派ですね。私の娘と同じ位とは思えません」









「そんなことないよ。私は根っからのだめ人間だし……今だってさ、ほら」







ガタガタガタガタ……









「こんなにだらしなく……震えが止まらないんだよ?」








士官「……それも、貴女の魅力ですよ。恐怖とは危機感の表れです。勇気と無謀は違います。

……お言葉ですが、大隊長殿?貴女は少し自身を、過小評価し過ぎではないでしょうか?」










「え?……そうかなぁ」






士官「そうです。ここに居る皆は大隊長殿を信じているから……慕っているからこそ残っているのです。必ずこの戦局を突破できると……!そう信じて!

――貴女は自身を貶めることで、貴女を敬する我々を侮辱するおつもりなのでしょうか?」













「そっか……そうだよね!うん!皆の為にも……!よし!行くよ!全軍!眼前の敵を……殲滅せよ!











「「「「「「オォオオオオオオーーー!!!!」」」」」」







士官「ふふ……良い顔です!我々も大隊長に続け!」












――いつも漠然とした考えがあった。私が何なのか。こんな私に何が出来るのか。












「右翼隊AB班!そのまま物量で押し切れ!殲滅後、回り込み左翼隊と合流せよ!」










――でも……今はなんとなくわかる気がする。この人生は豊かだった。楽しかったと誇りを持って伝えよう。








敵兵「うぉおおおお!この魔女めぇえ!!」





ガキィン!







士官「大隊長殿!」










「そう簡単に私を討ち取れるとは思わないでね。こう見えてもそこそこ腕は立つんだから」





――それだけは間違いない。私にとって譲れない真実だから。







ザシュゥ!







敵兵「ぬあーっ!!」











「冥土の土産ってヤツに教えてあげるね。……この世の全ては数字で出来ているんだ」






――そして……その生涯に……後悔は…………”無い”っ!








敵兵「えぇい!怯むな!突撃ィ!!」












「カオス理論とか確立総論、帰納法、演鐸法とか色々あるんだけどね。

……それら、座標上に浮かび上がるファクターを瞬時に演算して導き出してあげると、大体がその理論値の漸近線を辿るんだ」








士官「陣形F!大隊長殿を補佐せよ!」










これが私……セフィリハイト・サンダース……




















~~


~~~~~








「姉様……本当にゴメンナサイ…………私みたいな出来損ないの妹を持って……私がもっと……もっともっと優秀だったら姉様達に迷惑かけなくて済んだのに!」











「何言ってるのソフィーちゃん。こういうのはほら……お互い様でしょ?喧嘩両成敗!……は、ちょっと違うか……えへへ」












「でも!でもでも……!これ以上、姉様達に迷惑かけるわけには……!」






くしゃくしゃ








「な~に生意気な事言ってるの。調子に乗るのも大概になさいな。

貴女はいつから完璧超人になったの?誰にも迷惑かけずに活きているヤツなんて存在しないわよ」






ぎゅっ









「……あっ」










「だから、困ったときはいつでも頼りなさい。代わりに私達もソフィーを頼るわよ?どちらかがどちらかに一方的に依存する関係なんて疲れるだけじゃない。

……支え合うって、そういう事でしょう?」










「そうそう!どんな困難でも3人ならバビッと乗り越えられるよ!今までだってそうだったじゃない!えいえいおー!」










~~

~~~~









「ほらほら?どうしたの?多勢に無勢……私達なんて楽勝だったんじゃないの?」








敵兵「何故……!何故こんな絶望的な状況で貴様はそんなに穏やかなんだ!何でそう諦めずに立ち向かって来られるんだ!!」













「ここで退いたら、姉様たちに合わせる顔が無いからね」









~~

~~~

~~~~~~





――西暦2xxx年



現在では失われた帝国史に於ける最大規模の野戦……

全ての死線が収斂したとき、その場に立っていたのは”共和国陸軍将校セフィリハイト=サンダース”……ただ一人であった……\カタカタッ/











――全身の穴という穴から血を流しながらも、阿鼻叫喚の地獄絵図を見渡すように威風堂々と仁王立ちする姿は……\カタカタッ/

















「ねぇ?姉さま。今まで有難う……ん。それじゃあね。バイバイ」








――20そこらの少女には見えず……さながら、数多の戦場を潜り抜けた歴戦の老将のようであったという……\カタカタッ/













続く












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最終更新日  2011年02月21日 01時12分31秒
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