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次の朝、早朝にコリンさんとその友人さん達がホテルに迎えに来てくれた。マウイ島の美しい所をあちこち案内してくれるという。 やったぁーー!バンザイ!!ヽ(^o^)丿 私達は勇んで乗り込み、ウキウキと出発した。 朝日が昇る清清しい空気の中を疾走☆ ドライブインのような店に入り、腹ごしらえすると再び疾走! 日光のいろは坂のような道をドンドン走る!走る! 乗り物酔いし易い私は頭がくらくら@@;; 景色の美しい所を通ってもだんだん見る余裕がなくなってくる。 仲間の何人かがトラック型4輪駆動車(名前知らない^^;)の荷台に乗ってるのに気づかないほどだった。 コリンさんの乗用車の後ろに乗ってるのは私とリョウさんだけだった。 リョウさんと二人きりになったのはこれが初めてだったと思う。 リョウさんは静かに話し始めた。。 「おはなさんは、日本で初めて会ったときと今はずいぶん変わった。 とても柔らかく素直になったよ。 色々深い悩みはあるだろうけど。。。 過去はどうでもいいのよ。。過去はね。。。」 リョウさんの言葉を私は赤子のように素直に聞いていた。 言葉がゆっくりと心の奥までしみ渡っていった。 そうしているうちにも車酔いは益々酷くなってきた。 だんだん血の気が引いてきて吐き気がこみあげてくる。 私は上を向いて目をつぶり、車酔いから来る頭痛や吐き気と戦っていた。 その時だった。。みぞおちにじんわりと何か温かいものを感じたのは。。 薄目を開けると、リョウさんが私のみぞおちに手をかざしていた。 「だいじょうぶ。力を抜いて楽にして。」 私は子供のように言われるままにした。 そうしていると不思議なことがおき始めた。 みぞおちが、まるで電気治療をしているみたいにビリビリしている! 「リョウさん、みぞおちがビリビリしてます;;」 「ええ。私の手もビリビリしてるわ。だいじょうぶ。だいじょうぶ。」 みぞおちのビリビリはゆっくりとお腹、足の付け根、ひざ、足先へと移動し。。。そして抜けていった!何が起きたのだろう!? みぞおちが柔らかくなっていた。 ホ・オカヒ先生に痛いくらいギューギュー押されても硬さが取れなかったのに。。。いったい何が起きたのだろう。。。 それはまるで。。。 氷河が太陽の暖かさで、ゆっくりと溶け出したようだった。。。 続く。。。
2007.01.31
あぁ;;あぁ;;あぁぁ;;; そうか。。そうか。。そうだったんだ。。。 私の左耳が聞こえないのもこのせいなのかもしれない。 物心付く頃から人とのコミュニケーションが難しく 一人でいる時が安らぐのもこのせいなのかな。。。 M子さんが言っていた 『母親から受け入れてもらえなかった記憶』とは、このことだったんだ。 母の話を聞いてしまったこの頃から私は。。。 生きる事に無気力になってたんだな。。 でも。。。 でも私の中には。。確かにお母さんに愛された記憶がある。 赤ちゃんの頃から病弱で度々熱を出す私を看病してくれた。 いつも温かいおっぱいを飲ませてくれた。 笑顔で話しかけてくれた。 夜、怖くて眠れない時は手をつないでくれた。。。 私は。。。愛されていたよ お母さんは私をたくさんたくさん愛してくれたよ だって。。お母さんは私を産んでくれたんだもの あぁ。。。お母さん 私を産んでくれてありがとう ありがとう!お母さん! 私はもう。。。 私はもう死んでるみたいに生きるのはもうやめよう 死んでるみたいに生きるのはもうやめにしよう 生まれてきてよかった 今 ここに生きていてよかった 生きるってなんて幸せなんだろう なんて。。なんて幸せなことなんだろう ステージの上では、多くの苦しみから立ち直り 喜びと愛に溢れた笑顔で出演者全員が踊っていた。 その中には、お腹の大きな(7ヶ月は過ぎているだろう)ダンサーも 最高の笑顔で踊っていた。 私は目の前の全てが、急に色鮮やかになり、音楽が心の底にしみわたるように入ってくる事に感動しながら泣いていた。 心からの笑顔と共に。。。 続く。。。
2007.01.30
みんなでシアターの中に入ると、もうオープニングが始まっていた。 野外ステージのようなオープンな作りで自分もお話の中に存在しているようなそんな迫力ががあった。 右横の上の方では音楽の生演奏が凄い迫力で演奏されていた。 『ulalea~ウラレア~』 このミュージカルはハワイとハワイアンの太古から現在までの歴史を辿ってゆくストーリー。それもとても象徴的な演出で。。 太古の原始的なハワイでは、神も人間も共に大自然の中で生きていた。 争いも愛の営みも伸び伸びと行われ、人々は活き活きと暮していた。 やがてそこに大きな船に乗った白人が現れる。 美しいドレスや服に可愛いお人形・きらびやかなダンス。。 そして鉄砲も持ち込まれた。。やがて小さな争いがあった時。。。 鉄砲に撃たれて死人が出た。ハワイの平和な世界は一変した。 白人がもたらした疫病が蔓延し、ハワイアンは次々と倒れ死んでいった。。闇と絶望がハワイを包んだ。 ステージでは赤と黒の布が舞い、ハワイアン達が這いずり呻き次々倒れていった。 見ているうちに、私は胸が締め付けられ息苦しくなってきた。。。 その時だった! 私の脳裏に急にあるヴィジョンが浮かんだ! 私はまだ小学生だった。母とコタツに入り、一緒にテレビを見ている。 母は世間話のように軽い口調で話し始めた。 「おはな、お前ももうすぐ中学生だから話してもいいだろ。 あの頃なぁ。。。 お母さんももう年でこれ以上子供を産むのはしんどいから もう子供が出来ないよう、病院に避妊手術を受けに行ったんだよ。 そしたら。。検査でお腹にお前がいる事がわかったんだよ。 どうしようかなって思ったよ。。。 でも結局産んだんだけどね。 で。。お前が産まれた日、お父さんが来てお前を見下ろして 笑いながら言ったんだよ。 『この子は本当に俺の子か?』ってな。 お母さんが怒ったらお父さんは 『いやいや、あんまりめんこいんで冗談言ったんだぁ~』だと。 だからまぁ、許してやったんだ。」 「ふ~ん。。。」 これだっ!思い出したっ!! この時から私の人生はまるでフィルターがかかったようにぼんやりと現実味がなくなったんだ!そして中学高校の記憶も断片的にしかないんだ! 私はお母さんのお腹の中で聞いていたんだ。 生まれたその日もお父さんの言ったことを聞いていたんだ。 私はお母さんに望まれた子ではなかった。 私はお父さんに望まれた子ではなかった。 私は。。。そう思い込んで悲しみを抱えながらながら生まれてきたんだ。。 手と肩がこきざみに震えていた。。 心臓がバクバクいってるのに身体はどんどん冷たくなっていった。 涙が。。耐え難いほど大量に流れ出し。。。 私は隣に座っている人に気づかれないように。。無言で号泣していた。。 続く。。。(あ;;またまた、しんどいとこで続くですf(^ー^);;;)
2007.01.29
マウイ島に着くと、リョウさんの友人のコリンさんとその友人が迎えに来てくれ手作りのティーリーフを一人ずつにプレゼントしてくれた。 それから車に乗り込むと、とても巨大なショッピングセンターに向かった。 私たちがカウアイではお土産も買う時間もなかったのを気づかってくれたのかそこはお土産屋さんよりも安いからと案内してくれたのだ。 私は息子との約束のチョコレートをようやく買う事が出来た。ありがたい! リョウさん、コリンさんの優しい心遣いがとてもとても嬉しかった。 その後ホテルへ行き一休みし、夜、私たちは再び出かけた。 リョウさんが皆に観せたいと言っていたミュージカル 『ulalena~ウラレナ』http://www.hawaiitravelnetwork.com/~ulalena/を観に出かけたのだった。 シアターに向かっている時、私の心は夜の闇と共にまた落ち込んでいた。。。そして。。 それまでも度々優しく相談に乗ってくれていたM子さんに気が付いたら話しかけていた。 「何故、私は人の話がなかなか耳に入らないんでしょう。 実は中学に上がる頃からこの世界が妙に現実味がないんです。。。 まるで夢の中を浮遊しているような。。 うすぼんやりしたフィルターを通したように現実味がない。。。 何故なんでしょうね。。。」 彼女は言った。 「それは。。この世界を受け入れられないでいるんでしょうね。 つまり。。こういう場合、親。。特に母親から受け入れられていない そう感じる体験がトラウマになっている事が多いわ。 その時期のインナーチャイルドを癒してあげないと。。」 「あ。。私。。。そういう体験って。。。思い出せないですね。。。」 「ふーん。。。記憶にブロックをかけてるみたいね。 思い出せるといいんだけどね。。」 M子さんと私は、そんな会話をしつつシアターへと歩いていった。 マウイの爽やかな夜風が私たちを優しく撫でていた。。。 続く。。。
2007.01.28
次の日、早朝からそれぞれの飛行機の時間に合わせて 共に修行に励んだ仲間は次々と帰国していった。 私はリョウさんご夫婦と一緒にマウイ島へ行くことになっていた。 一週間を同じ部屋で過ごし、苦楽を共にしたSさんに挨拶に行った。 笑顔でまた東京で逢いましょうと言おうとしたら。。。 Sさんの言葉に衝撃を受けた。 「いい?はっきり言うわよ!あなたは人の話を聞かない。 聞こうとしない。耳が聞こえないせいじゃない。 聞こうとしていないのよ! 私がこうした方がいいよと言ってもあなたはしようとしなかった。 あなたの中に硬く詰まってるもの。。そんなに溜め込んで! 今すぐにでもなんとかしないととんでもないことになるよ! あなたが本気で良くなりたいと思うなら、教えてあげるわ。 あなたに聞く耳があればね!」 。。。あまりの剣幕に身体が硬直した。。 厳しい言葉の連続に正直、途中から耳にあまり入らなかったと思う。 どこかギクシャクした表情のまま、別れの挨拶をした。 飛行機の時間が迫り、エドさんにも他の皆への挨拶もそこそこに マウイ島行きの飛行機に飛び乗った。 マウイ島へは、リョウさんご夫婦と私を含む生徒5人が一緒だった。 私は飛行機の中でずっと考えていた。。。 カウアイでは本当にたくさん厳しい言葉を浴びたな。。 『人の話を聞いていない』 『誰かが話しをしてても他の事を考えてる』 『心の本音とは裏腹な言動ばかりして、それではまるでコールドビッチだ』 『怒りが中で硬く膨れ上がっていて今にも破裂しそう』 『このままでは自殺するか人を殺すことになる』 そして 『耳が聞こえないせいにしてるけど、そうじゃなく聞こうとしていないんだ』 ホ・オカヒ先生は 「頭で考えすぎないで。ゴチャゴチャ考えないの!」 と言ってたけど、これだけ言われればそれは無理な話だわーー;; 自分が感じていた自分より、本当の自分はとんでもない悪いヤツだったのだろうか。。。自分って、そんなに人に言われるような悪い人間だったのかな。。。自分がよく分からなくなってきちゃったな。。。 他の皆と少し離れ、一人で窓際に座っていた私は窓の外に広がる 美しい雲海を見つめながら、こぼれる涙を止められないでいた。 続く。。。
2007.01.27
足がジンジンとしてくる頃、2階でのロミロミセッションは終わり リビングに全員が集まった。 ネイザン先生とドリク先生も微笑みながらゆったりと座った。 エド先生はエイミーを傍に呼び、私たちはその周りを囲むように座った。 エイミーは私達より一日早く、今夜の飛行機でカリフォルニアに帰るのだ。 彼女は語った。 日本人ばかりの中に英語しか話せない自分が加わったのだけども 皆の心遣いでとてもワークを楽しめたこと。 あの長い長い話し合いの夜は、自分にとっても大きな学びだったこと。 一週間で本当に色々な事があり、私の中でも大きな変化があったこと。 それは。。自分の今までの生き方をチェンジしようという 勇気まで与えてくれたこと。。。 エイミーは涙を流した。 最後に目を真っ赤にしたエイミーをみんなで丸く取り囲み 全員でエイミーを抱きかかえるように密着し、ひとつになった。 ネイザン先生が魂の奥底から響くような優しい声で歌を歌いだし ひとつになった私たちは、波に漂うように静かに揺れ続けた。 ネイザン先生の歌声だけが響く静かな満ち足りた時間。。。 私たちはひとつだった。。。頬を涙が伝っていた。。。 エイミー。。。出会ってくれて本当にありがとう。。。 いつかまた会いましょう。。。必ず。。必ず。。 そしてエイミーはカリフォルニアへと帰って行った。 エドさんが見送りから帰って来る頃はもう夜もだいぶ遅くなっていたが エドさんの周りに皆集まり、今回のワークの感想を話し合った。 良い事も辛い事もあった。感動して涙したこともたくさんあった。 たくさんの学びと気づきがあった。 エドさんは、至らなかった所は誠実に謝り今後に繋げてゆくと言った。 そして、今回のワークで何度も何度も繰り返し言った言葉。。 『気づき』が何より大事なこと。 そう。。。ひとつの事が起きた時、そこから『気づき』を得 己の糧に出来るかどうかは、その人次第なのだ。 気づき、学び、成長に繋げてゆけるのか。。。 それとも気づかず、成長のチャンスを逃すのか。。。 それはその人次第。。。出来ればチャンスは活かした方が良いだろう。 エド先生の『第一回カウアイ島ロミロミワーク』の最後の夜。。 私たちは名残りを惜しむように、夜中まで話は尽きなかった。 続く。。。
2007.01.26
B&Bに戻った。その夜はカウアイ島最後の夜だった。 今日でエドさんの『カウアイ島ロミロミワークショップ』は終わりなのだ。 その最後の夜、私たちをヘイアウに連れていってくださりディナーを共にし たくさんの素晴らしいお話をしてくださったネイザン先生と 昨日、感謝祭でお休み中に関わらず快く迎えてくれご馳走してくれた クムフラのドリク先生がロミロミの練習ゲストとして来てくださった。 私は最後の夜に一抹の寂しさを感じながら、黙々とロミロミの準備をした。 その時、カリフォルニアからワークショップに参加しているエイミーが 「おはな。おはな。」と、真顔で私を手招きした。 私がエイミーの傍にゆくと、彼女は英語が上手いM子さんに通訳を頼み 私をじっと見つめながら話し始めた。。。 「おはな。あなたを初めて見た時から、とても気になっていた。 あなたと私はどこか似たところがある。お願いがあります。 日本に帰ったら、あなたの生い立ちを。。今までのストーリーを 私にメールで教えてください。待っているから。。。」 私たちは手を握り合い、ぎゅっとハグした。 私も。。私も出会った時からエイミーと話したくてたまらなかったよ。。 あぁ。。。英語が話せたらどんなに良かったろう。。。 やがて準備が出来、ネイザン先生とドリク先生のロミロミが始まった。 私たちは感謝の心を込めて無心にロミロミし続けた。 汗がとめどなく流れた。。。涙も混じっていたのかも知れなかった。 ネイザン先生、ありがとうございました ドリク先生、ありがとうございました みんなみんな。。ありがとう。。。 しばらくすると前半グループだった私たちは下のテラスに降り、後半グループと交代した。テラスでは、エド先生とようすけさんが待っていた。 身体の疲れ・むくみと女性ホルモン系(生理不順など)の癒しにとても効果のある事をすると言う。 椅子の前にはタライが二つ置かれていて、片方には60度以上の熱いお湯、片方には氷が浮かんだ冷水が入っていた。 そのタライに1分ずつ代わる代わる足首まで浸かるのだそう。。 おそるおそる足を入れると。。!!これはかなりキツカッタ;; とても1分も我慢出来ない!エド先生とようすけさんは笑顔で容赦なく熱湯を足してくれる!う~~ん;;でも確かに効きそう! 悲鳴をあげたり、笑い声をあげたりしながら夜空を見上げると 空では満天の星達が私たちを優しく見つめ、チカチカ笑っているようだった。 あぁ。。。ロミロミの修行は終わったんだなぁ。。。 ホッとしたような寂しいような不思議な気持ちだった。。。 続く。。。
2007.01.25
その日の午後のワークは本当に濃密な時間だった。 私を含め、メンバーのほとんどがホ・オカヒ先生から己の生き方より良い人生の歩み方を学ばせていただいた。。。 みんな、自分のことで泣き、人の話で感動し、泣き、そして笑った。 みんなの瞳はカウアイの夜空のように星が煌き輝いていた。 不思議な感覚だった。。。みんなひとつになってゆらめいていた。 とても平和で穏やかで幸せだった。 私は前日の感謝祭のディナーの後、ホ・オカヒ先生に見せていただいた ビデオのことを思い出していた。。。 それは先生の旦那様であるハワイアンのロミロミマスター(カフナ)『カフ(エイブラハム・カヴァイ)大先生』の生前のビデオ。。。そのセッションのビデオだった。 大自然の中に置かれたベッドに横たわっているその女性は長年の気管支系の病気で苦しんでいた。カフ先生のロミロミが始まった。 ダイナミックでリズミカルでそして優しく温かいロミロミ。。 少しすると彼女は激しく咳き込み始めた。 先生は構わずロミロミを続ける。 咳はどんどん激しくなり、やがて治まった。 それから少しすると。。。すすり泣き始めた。 やがて声をあげて泣き出した。 「あー!あ、あ、あーーー!」 彼女の中で何が起こっているのだろう。。。そう思った途端 私はとめどなく涙を流していた。彼女の感情に同調したようだった。 わかった。。わかった!彼女のなかで何が起きているのか! 彼女の中にあったブロック(壁)が崩れ外れたのだ! 彼女は今、解放されたのだ! (注:「カウアイの古式ロミロミの考え方」 人は生まれ育ってくる間に様々な出会いを通じ たくさんの苦しみ・怒り・悲しみを体験する。 すると人は自分の周りにブロック(壁)を立ててゆく。 ブロックによって、本来は背中から受け取っているエネルギー 高次元の叡智・メッセージを受け取れなくなる。 そうして人は身体・心・魂を病む。 ロミロミはそのブロックを崩し外す作業である。 ブロックにより凝り固まった背中・全身をロミロミする事で 解放へと導き・癒すのだ) 彼女は何度も何度も声をはりあげ、泣いた。 そうしてその泣き声はだんだんと静かになり。。。 カフ先生が全裸でうつぶせに横たわっている彼女の全身を両手の端から端まで使い大きくロミロミする頃には。。彼女は平安に満たされ、優しい静寂の中で喜びに満たされていた。。。彼女は癒されたのだ。。。 ビデオが終わった時、私は顔がグジャグジャになるほど泣いていた。 彼女はロミロミで、身体が解放され心が解放され、魂が解放されたのだ! なんと素晴らしい。。。私もカフ先生のようになりたい!何年かかっても! そして苦しんでいる人が解放出来るよう、少しでも役に立ちたい! 私は小さな頃からお節介ともいえるほど、人の役に立とうと躍起になる子だった。それはどうしてなのか、今の私にはわかる。 イエスの言葉にある『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』 これは当たり前のことなのだ。みなひとつなのだから。 あなたの隣人はあなた自身なのだから。 人の役に立つ。。愛する・癒すということは、自分自身を愛し癒すということなのだ。 私はもう昔の自分のように 『自分はただいい格好をして人から認められたいだけなのでは? ただの偽善者ではないのか?』と己を責めたりはしない。 穏やかに自信を持って毅然として言える。 「私は人の役に立ちたいです」 と。。。 ワークの後、平和に満たされたディナーをいただき、感謝を込めたフラを踊り(リョウ先生に数日前から急きょ教わったフラ。先生ありがとう!) ホ・オカヒ先生、デイビッド、ヘザー、美味しいお料理を作ってくれた女性に感謝のハグを何度も何度もし、私たちは降るような星空の中。。。 幸福な心に満たされながら家路についた。 続く。。。
2007.01.24
私は。。。自分の奥深く心の水底深くに。。。恐れと怒りと憎しみが、黒く重く澱んでいることを知っていた。。。 それは今まで生きてきた中で溜まってきたものだ。 あまり母といられなかった寂しさもあった。 預けられた先での辛い記憶もあった。 兄に受けた酷い暴力への怒りもまだ消えていなかった。 度重なるいじめや嫌がらせのトラウマも消えきっていなかった。 そして何より。。。人生の半分以上を共に過ごしている夫との悩みが。。。大きく大きく。。のしかかっていた。。。 ホ・オカヒ先生は続けた。 「あなたはとてもパワフルな人です。 とても大きなエネルギーを持っている。 でもこのままではいけない。 あり余るエネルギーをどんどん出してゆかなくては。 フラなんか踊っているより、格闘技をやりなさい。 ボクシングとかいいわね☆ 思いっきりパンチして叩いて、どんどん出してしまいなさい。」 先生は私が人に怒りをぶつけるのが苦手なのも、自分の中に怒りの感情が湧くのすら嫌っていることもお見通しなのだな。。。だからボクシングとか薦めるんだな。。。でも。。それをすること自体が苦痛だったら? 私はいったいどうすれば、この苦しみから抜け出せるんだろう。。。 それから先生は、私に良いものを色々アドバイスした。 *食べ物は果物、野菜、玄米をたっぷりと食べること。 *次はコレをしなきゃいけない、次はコレ!次はコレ!という 考えグセを今すぐ止めること(『今』を生きなさい) *完璧主義者は高慢ちきな人間。 耳が聞こえないのは、自分が正しいと思うこと以外は聞きたくないと 思って耳を塞いでいること。 完璧主義はやめて、もっと軽やかにやわらかく全てを楽しむこと。 先生はその後、私の変に痛む左足の膝もロミロミし 「すべてはひとつなのです。 心臓が痛いから、膝が痛いからといって 、そこに原因があるのではないのです。 すべては繋がっているのですよ。」 そう言うと隅の方へ私を連れてゆき、膝の具合が良くなっているか確かめ タンクトップを着ている私に優しい笑顔で囁いた。 「You are sexy」 私は恥ずかしかったけど嬉しくもあった。。。 そして、身体がふぅ~っと力が抜け、軽くなったように感じた。 ワイヤー入りブラもはずしたせいか、とても開放的で幸せな気分だった。 それから私は、胸がふくらみ始めた小学5年生の頃から人前では決してしなかったこと。。ノーブラで伸び伸びと一日を過ごしたのだった。 ワークも終わりに近づいた頃、先生は急に私に言った。 「その聞こえない耳は、誰かに叩かれたり物をぶつけられたりしたの?」 「。。。わかりません。。。原因はわかりません。」 「そう。。自分で記憶をブロックしてるみたいね。いいわ。 今度あなたが来た時、その耳をしましょう。」 嬉しかった。。。今までホ・オカヒ先生には辛い事を言われどおしだったけどこんなにも私を気遣ってくれて。。。泣けるくらい嬉しかった。 続く。。。
2007.01.23
先生は私のみぞおちに軽く触れ、言った。 「こんなに硬くなってる。 あなたの中には怒りの感情が溜まり、凝り固まっている。 皆さん、今からする事はまだあなた方は行わないでください。」 そう言い、横になった私のみぞおちに両手の指を揃え、強く深く押しこんだ。 「うっ!うぅぅ;;;」 あまりの痛みに顔がゆがみ声が漏れた。 先生はかまわず、ぐぅ!ぐぅ!とあばらに沿って強く深く押していった。 そしてお腹全体をあちこち深く指を押し込んでいった。 そうしているうちに少しずつみぞおちから下が柔らかくなっていった。 「今日はこれくらいにします。まだまだ硬いわ。 あなたは出来るだけ気が付いたら何度でも自分でお腹を押して 柔らかくなるように努力しなさい。 そうすれば、あなたのその怒りの塊も少しずつほぐれてゆく。」 「あの。。先生、心臓の発作はどう関係してるのでしょう。。。」 「心臓は何も関係ないのです。 全ては身体全体に常に力が入っているから起きている。 あなたの身体はいつもガチガチに力が入って緊張している。 それは何故か。。。 あなたの中に怒りと憎しみが今にも爆発しそうに膨れ上がり固まり あなたはそれがなんとか飛び出さないように身体に力を入れているの。 そして自分を周りからなんとか守ろうとして力を入れているのよ。」 「。。。。」 「いいですか。あなたにハッキリと言いますよ。 あなたはこのままいくと。。。 自殺するか人を殺すことになりますよ!」 「!!!」 私は。。。心臓が止まりそうなショックを受けた。 まっ白。。。目の前がまっ白になった。。。 そして。。。英語は得意ではないはずなのに言葉が浮かんだ。 I know I know わかっていました。。。 わかっていましたよ。。。先生。。。 私は涙が。。。 熱い涙が奥深くから湧き上がってくるのをじっと感じていた。。。 続く。。。
2007.01.22
昼食の後、皆でホ、オカヒ先生の元に丸く集まり座った。 午後はそれぞれの質問を受け、答える時間を持つことになった。 一人また一人と自分の身体の悩みや心の問題を語り先生は細かくアドバイスを与えていった。一人ひとりに有効な運動・食物・心の持ちようを。。。 私は思い切って手をあげた。 「先生、私は13歳頃から原因不明の心臓発作が起きるようになりました。 発作の度に水を大量に飲んでしのいできました。 発作は何故起きるのでしょうか。改善するにはどうしたら良いのでしょう。」 先生は私をじっと見つめ、こちらへいらっしゃいと手招きした。 傍にゆくと横になるように言い、私の肩に手をあてた途端に大声で言った。 「あなたは!なんでこんなブラを付けてるの! こんなガッチリとワイヤーが入ったブラをしてるから 胸までしかエネルギーが入ってゆかないのよ! あなたは大きなエネルギーをどんどん受け入れられるのに みぞおちで止めてしまっている。 こんなブラをもうしてはダメよ!!取っちゃいなさい!!!」 次の瞬間!私のブラははぎ取られ、空をUFOのように飛んでいった。 私は。。呆然とするしかなかった。。。観念するしか。。。 皆が見守る中、脱いだタンクトップでかろうじて胸を隠し横になった。。。 続く。。。
2007.01.21
次の朝、手早く朝食を済ませると皆で再びホ・オカヒ先生の自宅兼ロミロミハウスへと車で向かった。 ホ・オカヒ先生の家の隣には大きなビニールハウスのような建物があり 前後は大きく開いていて、そこからジャングルのようなカウアイ島の大自然が広がっていた。鳥がさえずり、風が心地よく身体を撫でた。 ホ・オカヒ先生は静かに言った。 「大きな声で、あなたは何の為にここに来たのかを宣言してください。 心からの声で言うのですよ。」 一人ひとり、宣言していった。 自分の可能性を探る為に来た人、自信を得る為に来た人。。。 目的は様々だ。。宣言した順に中に入ってゆく。 私の番が来た。 「私は。。もっともっと大きな自分になる為にやってきました!」 直前まで何て言っていいか悩んでいたのに自然に口をついて出た。 先生は、私をじっと見つめながら大きく頷いて中に入るよう促した。 中に全員入ると、呼吸法から入り時間をたっぷりかけてヨガを行った。 ヨガって『苦しいポーズを踏ん張り耐える』というイメージだったけど、本当は違うんだなぁ!本当は身体の力を抜いてしっかりリラックスさせるのが目的だったんだ!知らなかった!! ヨガの指導をちゃんと受けたのは初めてだったが、無意識に身体中に力が入ってしまう自分にとって、とても必要な事だと思えた。 日本に帰ったら教室に通ってみたいなぁ。。。 その後、ホ・オカヒ先生のロミロミ特有の『フライング』の練習に入った。 音楽がかけられ、先生は私達の前に背を向けて立ち 小柄な身体とは思えないパワフルな『フライング』ステップを踏み続けた。 次々とスピードを変え、様々なバリエーションを加え、フォーメーションを変え、『フライング』は延々と続けられた。 汗がとめどなく流れ、顔が火照って息が切れた。 周りの皆も汗だくになっていた。 永遠に続くのだろうかと目を回し始めた頃。。ようやく休憩に入った。ホッ! そうして軽い昼食の後。。。 私はとんでもない体験をすることになったのだった。。。 続く。。。
2007.01.20
ホ・オカヒ先生は私の肩を抱き、言った。 「あなたをロミロミしている時、背中から伝わってきた。 あなたが何て言ってたか、教えてあげましょうか。あなたはね 『この人はプロだって言ってるけど、私だってもうプロなのよ。 いったいどれだけの事が出来るのか見てあげるわ。 私の背中を使ってやれるだけやってごらんなさいよ。』 あなたは、そう言ってたのよ。背中を触っててわかったわ。」 私は酷くショックを受けた。 あの時。。私はそんな事を考えた覚えはなかった。 ただ、本場のプロの方にロミロミしていただける喜びと 出来るだけ吸収して学んでゆきたい!そう思っただけだったのだ。。 でも。。自分がどう思おうと、相手が感じたことが全てなのだ。 よく人間関係の中でも 「それは誤解よ。私はそんなつもりは全くなかった。悪気はなかったの。」 などという会話がなされたりするけど、相手が感じた事が結局全てなのだ。 先生は早口で矢継ぎ早に続けた。 「あなたはとても疑り深い人間だ。人を信じることが出来ない。 人を信頼して受け入れることが出来ない。 それは自分を受け入れられないでいることと同じよ。 あなたはずっとずっと本心とは違うことを言って行動してきてる。 本心とは違うことをしてきてるのよ。 それではまるで、心は冷え切って凍ってるのに男に愛を振りまく 娼婦と一緒よ。」 。。。え。。。今。。何て言ったの? 英語がよく分からない私の耳に飛び込んできた言葉。。。 『コールド・ビッチ』 ビッチって。。。意味は知ってる。普通は口にも滅多に出さない単語だという事も知ってる。。確か。。牝ブタ。。娼婦。。売女。。頭が真っ白になった。 目の前に座っているエド先生は目を丸くしていた。 周りの英語がわかる人達も一様に驚きの表情を浮かべていた。 通訳をしてくれてるMさんは努めて冷静な口調で通訳を続けた。 「あなたはすっかり冷えて固くなっている。 何も信じられない、受け入れられないと固まってしまっているのよ。 そしてあなたは今、ロミロミをしている。 ロミロミをし続けることによって、あなたはやっと 『人を受け入れる』ことが出来『自分を受け入れる』ことが出来始め 『人を信じ愛する』ことを学び『自分を信じ愛する』ことが 出来始めてきているのよ。 だから、ロミロミしていて愛しい気持ちが湧いてくるようになったのよ。」 先生は他にも何か言ったようだったが、私の頭は真っ白になってしまい その後はどんな会話がその席でされたのか耳に入らなかった。 私はただ呆然としていた。。。 先生の言ってることはわかっていた。 自分の本当の気持ちを出来るだけ見ないように生きてきた事を 己自身を騙し騙し生きてきた事をすっかり見抜かれていた。 先生の言ってることは真実だ。 私は最低の女なんだ。 最低だ。。。 次の日は一日、ホ・オカヒ先生のロミロミワークを 全員で受ける予定になっていた。 私はベッドの中でなかなか寝付けなかった。。。 続く。。。(しんどいとこで終わっててごめんなさいf(^ー^);;;)
2007.01.19
ホ・オカヒ先生の家に着いた。 車を降りると、空はこぼれ落ちてきそうな満天の星空だった。 今日は感謝祭という祝日で各家庭ではご馳走を作って皆でいただくのだそう。。。こんな大人数で大丈夫かな;; 心配は杞憂だった。 白を基調にした素敵な家の奥にあるダイニングルームに入ると テーブルの上には30人でも大丈夫なほどのご馳走が並べられていた。 やがてホ・オカヒ先生が入ってきた。 顔を見て驚いた! その方はカウアイ島に来た最初の日、あの不思議な儀式のようなロミロミを私達にしてくださったあの女性だった! 小柄で細いのにパワフルでダイナミックなあのロミロミ。。。本当に驚いた!お顔を見た瞬間、映画『アイアムサム』のあの天才子役少女にそっくりだと思った。それくらい可愛らしい顔立ちで年齢不詳に見える。 先生は私の隣に座った。緊張と嬉しさで頭が白くなった。 ホ・オカヒ先生はにこやかに歓迎の言葉を述べ、ここに皆が集まった感謝の祈りを唱えた。全員が手を繋ぎ、ここに集えたことに感謝の祈りを捧げた。 そしてワイワイと楽しいディナーが始まった。 焼き方を変えた2種類のターキー・グレービーソースにクランベリーソース たくさんの温野菜・美味しい手作りパン・豆料理・二種類のふかしたポテト 自分がこの場にいることがピンと来ないほど豪華で楽しいディナーだ。 皆ニコニコしながら食事とお喋りを楽しんでいた。 食事が一段落すると、ホ・オカヒ先生に何か聞きたいことがあったら何でも聞いてくださいとエド先生が言い、私たちは質問を始めた。。。私は聞いた。 「私は今、自宅でロミロミサロンを開業しています。 ロミロミを始めた最初の頃は手順を忘れないようにとか 力加減は大丈夫だろうかと、マニュアル的なことで頭がいっぱいでした。 でも、身体が覚えスムーズに頭を使わなくても出来るようになった頃 その頃から、ベッドに寝ている方をまるで我が子のように愛しく思う 気持ちが湧いてくるようになったんです。 ロミロミしていると愛しくて愛しくてたまらない気持ちになるんです。 私の中で何が起きているのでしょう?」 ホ・オカヒ先生は答えた。 「それはね、あなたがようやく自分を愛し始めてきたからなのよ。」 その言葉を聞いた途端、私は胸が詰まった。 先生の微笑みをたたえた青い瞳をじっと見つめ。。涙がこぼれた。 そうか。。そうか。。。そうだったんだね。。。 それから私は、他の皆が質問している内容も頭に入らず、 自分の心の奥を見つめていた。 気が付くと、ホ・オカヒ先生は私の顔をじっと見ていた。 そして驚くべき言葉を矢継ぎ早に言い始めた。 続く。。。
2007.01.18
車はあの場所に向かった。 リョウさんが転げ落ちたあの場所だ。 到着し、車から降りた私達数名は無言だった。 空気はシーンとしていた。もう午後も遅く日はだいぶ傾いていた。 無言であの亀の丘に向かう。 リョウさんはゆっくりと昇っていった。 私は祈った。どうぞ無事に戻ってきてくださいと。。。 転げ落ちた時にポケットから落ちた大事な物を拾い リョウさんは無事降りてきた。ホッとした。 手を合わせ、何度もお礼をし車に乗り込んだ。 学ぶべきことは必要な時に絶妙なタイミングでおきるんだな。。。 そう思えた出来事だった。 それからのドライブは本当に楽しいものだった。 ツリートンネルhttp://www.hawaii123.com/kauai/sightseeing/treetunnel.htmlを気持ちの良い風を受けながら走り 先日いただいたカウアイの赤い塩を作っているという塩田に行ったり 『世界ウルルン滞在記』というテレビ番組http://www.mbs.jp/ururun/index2.htmlで、俳優さんがフラと出会う会で出ていたドリク先生のスタジオにお邪魔したり(感謝祭の日でご馳走をいただきました♪) 小さな通りにあるアイスクリームやさんでアイスを買って食べたり。。 カウアイに着いてから、ロミロミを学ぶんだ~!という意気込みで 硬くなっていた身体からフゥ~ッと力が抜け、本当に楽しいドライブだった。 B&Bに帰ると。。 エド先生と先に帰った皆が既に帰り着き何やらバタバタしていた。 これからエド先生の師匠である、ホ・オカヒ先生の家にお邪魔し感謝祭を皆で祝いそこでディナーをいただくのだと言われた。 エド先生のお師匠さま。。。どんな方だろう。。。胸が高鳴った。 私は緊張と期待でドキドキしながら、行く準備をし車に乗り込んだ。 そこでは私がたくさんの涙を流す事になる出来事が待ち受けていた。。 続く。。。
2007.01.17
車はひた走り、今度は海の絶景ポイント『カララウ展望台』に着いた。 http://www.hawaii123.com/kauai/sightseeing/kalalau.html 絶景だった! 下から清清しい風が吹き上げてくる。気持ち良い! 目の前には青い空と青い海が薄い雲をはさんでまるで溶け合って見える。 言葉が浮かんだ。 デフテックの大好きな一曲でブログ名にもさせていただいてる言葉。。 ハワイ語で『Lokahi Lani~ロカヒラニ~』英語にすると 『ユニティオブヘブン』。。。それは『天上とひとつになる』 絶景はまさにそれを現していた。 一緒に同行している婦人が言った(ハワイに住んでいる方だ)。 「ワイメアもそうだったけど、こんなにお天気が良くて遠くまで見通せる日って なかなかないのよ!あなた達は何て運がいいのかしら!ねぇ♪」 ハワイの神様に祝福されているようだった。 空も海も山も空気も風も太陽も 今、ここにある全てに感謝の気持ちでいっぱいになった。 ありがとうございます ありがとうございます その後、雄大な景色が楽しめる場所に移動し持参したサンドイッチ等でランチを食べた。ピクニックは大好きだから楽しい♪ 少し遠くを野生の山羊が斜面に立ち、こちらをじっと見ていた。 食べていたら雲がもくもく増えてきて、あっという間に雨! 私たちは慌てて車に走りこんだ。 みんな雨に濡れながらも笑顔だった。 車は走り、今度は静かなビーチに着いた。 私は海に足を入れたくてサンダルを脱ぎ捨て走った。 寄せてきた波にザブッと踏み込む!なんて温かい、何て気持ちいいの! しばらく波と遊び、ふと水平線を見ると遠くの大きな雲の下で雨が降っているのが見えた。凄い!そしてじっと見ていると始めは隠れていた光が少しずつ現れ始め海面を進むようにだんだんと私のいる浜まで延びてきた。 言葉にならない感動だった。 まるで。。。光が海を渡って私を迎えに来てくれているようだった。 美しい。。。感謝でいっぱいで胸が震えた。 そして3台の車はそれぞれ別の道へ走り出した。 私が乗っている車は、リョウさんが転げ落ちたあの場所に忘れ物を取りに行く事になった。。。静かに車は走り出した。 続く。。。 『Lokahi Lani』より 自分の痛み悲しみとは誰にもわからないもの その苦しみはどんな人にでも同じようにあること だから人は傷つくことでちゃんと磨かれてゆくの そして人の苦労や寂しさをわかってあげれる人になるの
2007.01.16
昨日は東京文化会館で、6時間もの間、10代の純粋な熱い魂で奏でられるクラシック演奏に浸ってきました^^ 目を閉じて聴いていると、音楽の波に洗われ漂う喜びに 身体中の細胞のひとつひとつが振動し震えているようでした。 強引に引っ張り出してくれた娘に感謝です♪ さて☆ 今日は思い切ってご紹介しようと思います^^ 今までの私は、ロミロミを受けに来てくださった方が 感想を日記に書いてくださっても自分の日記に載せることはしませんでした。。それを載せると、なんだか宣伝めいていて恥ずかしかったので^^; でも。。昨夜、この方の日記を読んだ私は感激と感謝と共に これからも益々精進してゆく励ましとなり、己の初心を忘れない為にも ここに記そうと思いました。 YUKIさん!ありがとうございました<m(__)m> ********************************************************* おはなさんがカウアイ島で修行していらした、あらたな技、「古式ロミロミ」を体験してきました! おはなさんのロミロミを受けるのは2回目です。 1回目は普通のロミロミ。 これはバリニーズ、タイ式、英国式、のどれとも違う。 「手」だけじゃない。かと言ってアクロバティックなタイ式とは全然違う。 しかも、かゆいところに手が届くような、コリを的確にほぐしてくれるおはなさんのテクニック。 一言で表現するなら「優しい天国」です。 2回目が昨日の古式ロミロミ。 これは、全身で全身をほぐされるような、(これはおはなさんには言ってないけど)おはなさんの呼吸に自分が引き込まれていくような感じがありました。 身も心もさらけ出して(全裸なので、笑)、すべてをおまかせする不思議な感覚...。 背中を満遍なくほぐされている時には、たまっている悪いものを溶かされているようでおはなさんの手が肩から首筋、頭のてっぺんに向かって行く時はそれを排出されているようでした。 商ベースのマッサージとおはなさんが一番違うところは受ける人を少しでも楽にしてあげたい、というおはなさんの気持ちが強く伝わってくるところだと私は思います。 これはもう、本当に強く。 そしてパワーが注入されました。 魔法の手であって、手だけじゃない。 今回、おはなさんは「まだ古式ロミロミは修行中なので」と格安でやって下さいました。 きっと、おはなさんが自分に課している目標はずっと高いところにあるんだろうな。 どんどん進化していく人です。 がんばっている人をみると私もがんばりたくなる。 ********************************************************* 毎朝、神様に祈ります。ロミロミに入る前に祈ります。 「神様、最善の癒しが行われますように私の身体をお使いください。 私の身体を通して神様の愛をお伝えください。 私は愛のパワーを通す筒です。 惜しみない愛をありがとうございます。」 どうか癒されますようにと祈りを込めて話し、行う。。。 あなたが癒されてゆくのを感じると 私もまた癒され、喜びに満たされるのです。 全てはひとつだから 私達は全て繋がっているのだから 私もあなたもそして全ての命が癒され この世界の全てが癒され 光り輝く笑顔になりますように *********************************************************注。。。カウアイ島で学んだロミロミは今まで一般的には『テンプルスタイル』とか 『ロミロミ・ヌイ』とか呼ばれてもいたようですが、今はそのロミと区別する為に そう呼ばないそうです。なので仮に『古式ロミロミ』と呼ばせていただいてます。 ハワイの最も古い島・カウアイ島で受け継がれてきたロミロミなので^^なかなか更新やコメントのお返事が出来なくて申し訳ありません<m(__)m>近々ロミロミメニューももっと分かりやすく直します^^古式ロミロミはエド先生から「お金をいただいて行っても良いですよ。」と了解は得ていますがまだまだエド先生の足元にも及ばない修行の入り口状態なのでエド先生の行う60分10000円とは区別して90分前後で4000円でロミロミさせていただいてます。成長出来てきたと納得がいくようになってきたら金額を上げさせていただこうと思ってます^^
2007.01.15
私たちは次の目的地、ワイメア渓谷へと車を走らせた。 私は車に酔いやすいからと、助手席に乗せてもらっていた。 後ろで、怪我をしたリョウさんを皆がいたわっていた。 話が盛り上がっているようだけど、聞こえない左耳の方だから殆ど会話が聞き取れない。でもリョウさんの笑い声がしていたのでホッとした。 私は窓を開け、香りの良い風に吹かれながらボォーッと周りの景色を見ていた。。。ふいに。。。昨日のことを思い出す。 昨日。。。アリーシャさんと別れ際にハグした時。。。 何であんなに泣いたんだろう。。。 お母さんのような大きな包容力を感じて愛を感じたからだろう。 でも。。なんでお母さんを感じたからといって、あんなに泣いたの? 「それだけお母さんに愛してもらいたかったからだよ。」 心のどこかで声がした。 急にまた涙がこみあげた。ひとつ。またひとつ。涙がこぼれた。 そうか。。そうか。。私はお母さんにもっともっと愛されたかったんだねぇ。 涙があとからあとからこぼれ落ち、私は声を上げないように嗚咽していた。 リョウさんが私に気づき 「おはなさん、どうしたの?だいじょうぶ?」と声をかけてきた。 自分も大怪我をして痛みに耐えているのに何て優しいんだろう! 余計に涙が溢れた。 私が、昨日のことを話し今の思いを話すとリョウさんは 「そう、その思いに気づけて良かったわねぇ。」 そう言って、慈愛に満ちた優しい瞳で微笑んだ。 私はフッと心が軽くなり、涙が流れるにまかせワイメア渓谷に着くまで ウトウト幸せな気持ちでまどろんだ。。。 かなり長いドライブの後、車はワイメア渓谷に着いた。 *ワイメア渓谷http://www.hawaii123.com/kauai/sightseeing/canyon.html 空は青く晴れ渡っていた。 展望台に行き、遠くまで見渡せる見事な景観にしばらく見惚れていた。 あれ?私、この景色知ってる。。。なんでだろう? 不思議な感情が湧いてきた。 渓谷の遥か遠くの谷と谷の間を白い鳥が何羽もぐるぐる飛翔している。 空気がその密度を現すかのように白くけぶって見える。 あ。。。ここは。。。そうだ。あそこだ! 私は突然思い出した! この切り立った崖から見下ろす風景は。。。 そこは、私のインナーチャイルドがいた場所だった。 私は。。幼い頃から兄に度重なる虐待を受けて育った。 それは会社を経営する父に死なれ、それまでうなるようなお金を自由に使えていた兄が急に思うようにならなくなった人生に自暴自棄になっていたからなのかもしれない。 兄弟の末っ子で6歳下の私は、簡単につかまる格好の餌食だった。 何度も死にそうになった。 よく助かったな。。と思える事が何回かあった。 大人になって私は兄に対する感情(怒り?憎しみ?)に苦しみ続けた。 怒りを表に出すことは出来ないように育ってきてしまっていた。 自分の感情に怒りが現れることすら自分に許せなかった。 私はただ。。穏やかに生きたかった。。。 自分の心をなんとかしようと本を読み漁った。 その中に『セルフカウンセリング』があり、こう書いてあった。インナーチャイルドを見つけ愛を欲しくても満たされず傷ついているその子をあなたが抱きしめ愛してあげようと。 私は静かに目を閉じ、広大な心の中をインナーチャイルドを探してみた。 その子はいた。。。 切り立った崖のふちに膝を抱えて座り込みじっと目の前に広がる広大な渓谷を見つめていた。。。私は後ろから幼いその子(自分)の背中を見つめ、本の通りに抱きしめ優しく話しかけなきゃと思った。。。でも。。何故か出来なかった。 私に出来た事は隣に座り、黙って一緒に景色を眺めることだけだった。 それから私は度々、心の中のその崖に行ってはその子の傍で静かな時を過ごしていた。。。 そうだ。ここはあの崖と同じ景色だ。 凄く不思議だった。でも心の底から何か。。。 そう、温かい感情が湧いてきた。 「もうだいじょうぶだよ。だいじょうぶ。」 また心の中で声がした。 私はとても穏やかで幸せな気持ちに包まれた。 私はゆったりとした平和な気持ちでその崖から離れた。 続く。。。
2007.01.15
八十八ヶ所を巡るべく、登り口にゆっくりと近づいた。 大きな木の根っこがうねうねと垂れている。。暗い穴だ。 不安がよぎった。。。でも皆一緒だから大丈夫だろう。 ゴロゴロした石を積み上げてゆるやかなスロープになっていた。 道幅は狭く50センチもない。そして足場は悪く斜めになっている。 たくさんの小さな祠が次々現れる。 中をのぞいてみると、小さな人形があったり小銭があったり何もなかったり。。。中身は盗まれたりしているとエドさんが言ってたっけ。 どんどん丘の高い所に向かってゆく。途中下を見下ろすと結構高い。 遠くまで見晴らせる。気持ちの良い風がふいている。 そして大勢いるのに不思議なくらいの静寂があたりに満ちていた。 ふいに前を歩いているHさんが 「そこ、滑るから気をつけて。」 前は急に下りがあった。気をつけて足を進めるとズルッと滑った! 危なかった;;ここで転んで落ちでもしたら軽い怪我ではすまないだろう。 こんなに石がゴロゴロしてるんだから。。。Hさん、ありがとう! 危なかったがなんとか八十八カ所を巡り終えて、別の道から下に降りた。 下(といっても亀の上なので小高い丘である)には昇らなかった人達がくつろいでいた。私も素晴らしい見晴らしを楽しんでいた。その時。。。 「ほら、見て。」と言われたような気がした。後ろを振り返った。 祠の丘の中腹あたりをリョウさんが歩いていた。 目を向けた瞬間!それはまるでスローモーションのようにおきた。 リョウさんがゆっくりと前転をするように頭から落ちた! 「!!!!」 私は言葉にならない悲鳴をあげた! そしてもう一回転した!空気は無音だった。 頭を打ってたら助からない!恐怖にかられた。身体が金縛りのように動かなかった。目だけがギラギラと凝視していた。 しばらくの静寂のあと、ゆっくりリョウさんが起き上がった。 助かった!何人かが助けに走り、ゆっくりと降りてきた。 降りて来たリョウさんを見てショックを受けた。 上下真っ白な洋服のあちこちに鮮血が飛び散っていた。 おでこと腕からかなりの血が流れていた。足が震えた。彼女は言った。 「大丈夫。大丈夫だから。」 私は持っていたペットボトルの水を傷口にジャバジャバかけた。 Hさんが救急の化膿止めクリームを塗った。 Sさんはじめ、大勢がリョウさんを囲みレイキをかけはじめた。 私はレイキは出来なかったが、ロミロミの要領で手をかざし祈った。 大きな白い光がリョウさんを全員を包み込んでいるようだった。 リョウさんの表情が、ホッとしたように和らぎ笑顔が出た。 「みんな。。みんな、ありがとう。」 。。。私は涙が溢れてとまらなかった。 やがてリョウさんの出血は止まり、本当に大丈夫だから先に進みましょう。とリョウさんが笑顔で言うので皆心配だったが、先に進む事にした。 何故、こんな事がおきたのだろう。。。 リョウさんは、皆、ちゃんとご挨拶しないで昇ったから。。とか 色々言ったが私が思ったのは。。。 「この数日間、皆の心はバラバラだった。 皆、自分の事ばかりで不満ばかりだった。 それが、リョウさんが危機に陥ることで皆の心が集まり一つになった。 『みんな、仲良くしなさいね~』 ってハワイの神様が教えてくれたのかもしれない。」 あれだけの高さから二段も頭から落下して命が助かった事は奇跡だ。 大きな愛を感じた。 私は涙を流しながら手を合わせ 「大きな学びをありがとうございました。 大きな愛をありがとうございました。」 と何度も祈り、ゆっくり車へと歩き始めた。。。 続く。。。
2007.01.14
その夜。。。疲れた身体を横たえながら私はじっと考えていた。 「あなたは人の話を聞いていない。」 そうなのだろうか。。確かに普段お喋りだから、自分が話す方に夢中で 聞き上手になりたいと思いながら、合格点を自分にあげられた事はなかった。。。相手はふざけるように言ってたけど、とても大事な事だ。 今回のハワイの旅は遊びではなく学びの為に来ているのだ。 旅が始まってから、努めて口は出さずに黙って聞くに徹してたつもりだったけどまだまだなんだなぁ。。。 よし、明日からは何を言われてもひたすら聞くに徹することに心がけて まずはその全てを受け入れるように気をつけよう。 今、私に起きている事はそれを学ぶ為なのかもしれない。 『しっかり聞いて、そして受け入れる』 私はようやく眠りについた。 次の朝、天気予報ははずれて空は晴れ渡った。 私達は早朝に起きて簡単な朝食を済ませ、一日遅れのアドベンチャーに出発した。ワイメア渓谷の他はどこに行くのかな♪ 私は昨夜とはうって変わり、ウキウキしていた。 一晩寝れば、しゃっきり立ち直るのが私の良い所なのかも(単に忘れっぽいからとも言える^^;) 三台の車が連れ立って最初に着いた場所は。。。不思議な場所だった。 エドさんが言うには 「ここは、日本から移り住んだ人達が作りました。 ほら、丘の頂上に向かって、小さな祠がたくさんあるでしょう? 全部で八十八個あります。 そう。。日本の四国の八十八ヶ所の土を納めてあるのです。 四国では何日もかかるけど、此処ではそれが一日で回れるのです。 ここの作りは全体が風水にのっとって作られています。 さぁ、行ってみましょう。」 四国八十八ヶ所!?カウアイ島のこんな羊の牧場のそばに!? その場所は、とても不思議な空気が漂っていた。。。 全体が巨大な亀の姿に形作られている。 背中の甲羅の部分が小高い丘になっており、そこに八十八個の小さな祠が建っていた。 その様は、ジブリ映画の『千と千尋の神隠し』の最初に出て来た景色を思わせた。 近づいて行くと、祠の丘の下に二つのお墓(日本式)とお地蔵様がひっそりとたたずんでいた。私は手を合わせ 「少しの間、お邪魔させていただきます。騒がしくなりますがよろしくお願いします。」と、静かにご挨拶をした。 そして、ゆっくりと丘を登り始めたのだが。。。 そこで私達にとんでもない事がおきたのだ。。。 続く。。。
2007.01.13
夜が明けた。 夜明け近くまで雨がザーザー降っていたが、それも止み プールサイドから見下ろすジャングルのようなカウアイの木々からは 濃密な空気が立ち上り、空にはまた大きな虹がきらめいていた。 今日は一日中みっちりとロミロミ練習をする事になった。 最初の計画のワイメア渓谷を含むアドベンチャーは明日に変更になった。 私は正直とても嬉しかった。 パートナーであるボスに 「カウアイで吸収出来る限りのロミロミの真髄を学んでくるから!」 と子供と家の諸々を頼み込み、借金までしてここに来ていたから 本音では寝る間も惜しんでひたすらロミロミに浸りたかったのだ。 でも昨夜、エド先生が 「ロミロミ練習ばかりして、テクニックを学ぶだけがロミロミではない。 見るもの聴くもの起きること、その全てがロミロミなのです。」 とおっしゃった時、なんでロミロミ練習以外の様々な体験をエド先生が私達に与えようとしているのかがわかった。 全ては恵み。。。全てがロミロミに通じるのだ 己が滋味溢れる存在になってこそ、素晴らしいロミロミが出来る。 でもでも。。それでもロミロミ練習が出来るのは心の底から嬉しかった。 昨夜から咳をしていて調子悪そうだったエド先生は、今朝は更に具合が悪そうで声もあまり出ないようだし、顔も赤かった。。発熱してるのじゃないだろうか。。。心配だった。。それでも予定通りに、プールサイドでのストレッチは始まった。 昨夜のミーティングの尾をひいているのか、皆もとても静かだ。 じっくりとストレッチを行ううちに汗だくになる。 空にはクッキリと大きなレインボウ。 そして二階のロミロミルームに移動し半分モデルで半分がロミロミ練習。 エドさんが順序だてて、じっくり教えてくれる。 嬉しい。とても嬉しい。 ランチの後、しばしの休憩。シャワーで汗を流す。 カリフォルニアからワークに参加したエイミーにプールで泳ごうと誘われたけどごめん、凄く眠くて。。とゼスチャー。 あぁ;;英語が話せればエイミーと話したい事がいっぱいあるんだけどな;;;アメリカで鍼灸院を開業しているエイミーともっと近づきたいのに。。日本に帰ったら今度こそ英語を身につけたい。。 夕方からエド先生が頼んだゲストが来るというので、少し昼寝。 沈み込むように寝た。それは、ロミロミで疲れたのではなく B&Bに漂う人間関係の緊張感に私は疲れていたのだと思う。。 こういう重い空気は本当に苦手だ。 夕方、二人の男性ゲストが訪れた。 一人はエドさんの友人、一人はエドさんの友人の息子さんだった。 集中してロミロミする。エド先生が午前中に教えてくれたことを実践。 ただ、その中に私がどうしても苦手なテクニックがあった。 腕が短く胸板が厚い私には正直かなり難しい。。 気をつけて行っていたつもりだったが、Iさんに「ちょっと」と呼ばれ 「あなた、あの男の子は若いんだから気をつけなきゃダメでしょ。 胸がでかいんだから押し付けないように気をつけなさいよ。」 。。。かなり凹んだ。 このテクニックは女性限定にするか、もっと痩せてBカップにでもなったら行うとしよう。 ロミロミが終わり、また汗だくだく。 シャワーをざっと浴びてシャワー室から出てくると誰もいない。 キッチンのオプさんに聞くと、二階でパレオの販売をしていると言う。 あっ!そうだった!モデルの男性がパレオ販売を練習後にすると聞いてたんだった!ロミロミに集中し過ぎて忘れてた!! 慌てて二階に行くと、もうあらかたのパレオは売れてしまっていた。 誰かが私に言った。 「パレオ売るって言ってたのをちゃんと聞いてなきゃダメじゃない。 おはなさん、ホント、人の話を聞いてないよね~。」 「いいえ、聞いてたんだけど、忘れちゃってただけなの。。」 と思ったが黙っていた。 『人の話を聞いてない』 小さな頃から数え切れないくらい言われてきた言葉だった。 小さい頃からの記憶が芋ほりのようにゴロゴロと溢れてきた。 片耳が聴力0の為なのか、ただ集中力が足りないからなのか。。 私はまた、独りの世界に閉じこもってた昔の自分に戻ってゆくのを感じた。 暗くて孤独で、でも誰にも傷つけられなくて済む世界へ。。。 続く。。。
2007.01.12
その夜。。。 その日もとても充実した一日で私を含め、皆疲れていたように思う。 夕食後、プールサイドの長いテーブルにいつものように皆が座り お喋りしていた時。。。エドさんが明日の予定の話をし始めた時。。 カウアイ島に着いた日から、かすかにチラチラと見え隠れしていた 微妙な不協和音が遂に噴出したような論議がスタートした。 それは様々な要因が絡み合っていた。 *エド先生のB&Bでの多人数参加する本格的なワークショップは 今回が初めてだったという事で生じるいくつかの小さな食い違い。 *エド先生が私たちに与えたいことと、私達が欲することの微妙なずれ *使えるベッドルームが3つの家に会ったばかりの15人もの人間が 寝泊りする事で生じるストレス。 *関東出身と関西出身によって生じる文化・考え方の違いで生じる 行き違い。 *英語を理解し話せる者と、話せない者が 英語が飛び交う中で一緒に学ぶ事による諸々の苦労。 中には相当のストレスを溜め込んでいる人もいた。 私は彼女達がピリピリしてゆき、言葉や態度に表れるのを黙って見守っていた。。。そのストレスがその夜、ついに火を噴いたのだ。 次の日は、かなりの早朝に出発しワイメア渓谷をはじめとする 数々の素晴らしい名所に連れて行こうとエド先生は計画していた。 でも話し合いは喧々囂々いっこうにまとまらず夜はどんどん更けていった エド先生は言った。 「明日、行けなくなってもいい。 こういう事こそ大切なことなんです。 これもまたロミロミなのです。」 話し合いはとても長くなった。。。 結局のところ、何が解決した訳でもなかったが 皆、心の内を口に出す事が出来てホッとしたような顔をしていた。 ストレスのガス抜きをしたような夜だった。 私は思った 出身がどこだとか、部屋が狭いだとか、英語がどうだとかはとどのつまり あまり関係はないのだ。 私達は、ここカウアイ島という楽園で。。 皆それぞれ自分自身と向き合っているんだ。 思いやりと愛を学んでいるんだ。 次の日の丸一日アドベンチャー計画は翌々日にまわされた。 続く。。。 (ここに書いていることは全て 、私個人の記憶に頼り、私個人が感じたことを 書いていること。。。 ご了承ください<m(__)m> )
2007.01.11
やがて皆も一階に降りてきたので、ワイワイとランチを食べた。 そして、ネイザン先生・アリーシャさん・ナニさんの案内でヘイアウ(聖地)へと向かった。レイを捧げるために。。。 *ヘイアウとは http://www.hawaii-arukikata.com/culture/mystery/mystery10.html そのヘイアウは静かな海岸を見下ろす場所にひっそりとあった。 アリーシャさんは言った。 「このヘイアウはセイフティ・スペース。 ある男が誰かを殺してしまったとします。 殺された者の家族に捕まる前にヘイアウにたどり着けば 誰も手出しは出来なくなります。そこで1年以上長く過ごせば その男の罪は許され、そこを出てももう誰も罰せません。 殺された者の家族でさえも仕返しは出来ない。そういう場所です。」 。。。ここは罪を許される場所。。。罪を浄化してくれる場所なのかな。。 そう思った。。。私の罪も浄化されるのかな。。。 正装したネイザン先生を先頭に一列になり、私たちは裸足になり 無言で静かにヘイアウへと入っていった。 ヘイアウの石垣の前にアリーシャさん、ナニさんが並んで立ち 私たちはレイを共に作ったグループごとに3列に並び 少し離れた横にネイザン先生が悪い足を伸ばし座った。 ネイザン先生がイプヘケ(ひょうたんの楽器)を叩きながらオリ(チャント・詠唱)を捧げグループごとに作ったレイを順番に捧げ(他のグループは大勢だったが私達は二人だった)再びネイザン先生のオリと共にアリーシャさんとナニさんの素晴らしいカヒコ(古典フラ)が何曲か捧げられた。 お二人共、高年齢で100キロ以上はあるようには思えないほど 美しくたおやかなフラだった。 静かに立ってその舞いを見ている間中、私は何故か涙が止まらなかった。 足が震えていた。。両手が勝手に少しずつ上がっていった。。。 ヘイアウの荘厳かつパワフルなエネルギーに圧倒され感動していた。 儀式が終わり感動でいっぱいになりながら、そこでネイザン先生・ナニさんに別れのハグをしネイザン先生は私達みんなに自分の歌が入ったカセットテープをプレゼントしてくださった。(その時、クムフラだけではなくプロの歌手でもあると私は知り驚いた)。 アリーシャさんは車に乗り切れなかった私達数人をB&Bまで車で送ってくれた。 B&Bに着き、笑顔いっぱいのアリーシャさんに別れのハグをした瞬間。。 私はアリーシャさんにお母さんを感じた。。お母さんを感じたのだ。 その瞬間、私は顔をクシャクシャにゆがめ泣いていた。アリーシャさんは 「オ~、ベイビー」 とニコニコ笑いながら何度も何度も背中を撫でてくれた。。。 そうして何度も涙した長い一日が終わろうとするその夜。。。 それは起きた。。。 続く。。。
2007.01.10
B&Bに帰り朝食が終わると、エドさんは私たちの為に特別セールをしてくれるからと希望者をハワイアン生地を扱っているお店に連れていってくれた。 洋裁大好きで15年間、あれこれ作ってきた私は喜び勇んで出かけ ロミロミルームの壁にかける素敵な海の絵柄の生地を買った♪ 息抜きが出来て嬉しかった。エドさんの心配りも嬉しかった。 そうして笑顔で帰宅すると。。。アクシデントが待っていた。 一階のトイレから汚水が溢れていたのだ! 他の部屋にも被害が及んでいた。 エドさんは、テキパキと行動した。それを見てホッとした。 私たちは、二階でロミロミ練習に入った。 ネイザン先生とアリーシャさん、ナニさんという方が来てくださり 女性お二人はロミロミモデルになり、ロミロミ練習しながら 何人かずつ交代でネイザン先生にレイ作りを教わるという事だった。 私はロミロミに夢中になり、レイ作りに行く順番がわからなくなっていた。 最後のレイ作りのグループは私とM子さんの二人だけだった。 一階のプールサイドに行くとネイザン先生が笑顔で待っていた。 英語がダメなので、通りがかったマリコさん(今回のワークの一番の功労者☆殆どの通訳を無償で務めてくれました<m(__)m>)にお願いした。 ネイザン先生は言った。 「これからヘイアウ(聖地)に捧げる為のレイを『パナパナ・イ』という 葉を使って作ります。1人ずつ順番に作り繋げてゆきます。 そして自分が作っている時、あなたは家族の事。。自分の事を 私達に話してください。 昨夜、私がしたように。。。」 私はドキリとした。話せるのか?自分に?こんな楽園で。。。 M子さんがはじめに話し始めた。 静かで穏やかな人であるM子さんは、とても正直に家族と自分の問題 自分の苦しみを語った。。。聞いていて心が震え、涙した。 ネイザン先生は優しい笑顔で受け止めていた。 そして私の番になった。 私は言うのは辛かったけど、昨夜ネイザン先生は心を開いてくれたのだから。。と努めて淡々と話し始めた。 4歳で会社の社長だった父が脳溢血で亡くなり、会社は倒産。 4歳6歳8歳10歳の子供を抱えた母は身体を壊し長期入院し 末っ子の私は8歳まで親戚に度々預けられたこと。。 そこで「愛想良くしてないと可愛がってもらえない」と笑顔がクセになり 本当の感情を押し殺すことがクセになったこと。。 ようやく家族で暮せるようになったと思ったら6歳上の兄の激しい暴力(虐待)が始まり中学になるまで続いたこと。。 そして高校生の時。。母に二度も養子の話をされたこと。。。 「そこの人は愛想がいいお前を気にいってくれてるんだよ。 そこの子供になれば、大きな店だから一生食うに困らないよ。 お金に苦労しなくていいんだよ。」 私は二度とも母に泣いてすがりついた。 「貧乏だっていい! 高校出たらしっかり働いてお母さんに苦労かけないから もう少しだから、お母さんのそばにおいて!」 ここまで話した時。。。私は声をあげて泣きじゃくってしまっていた。 M子さんもマリコさんも泣いていた。 ネイザン先生は下を向いてレイを作りながらマリコさんの通訳にじっと耳を傾けていた。。。そしてゆっくり顔をあげ微笑み言った。 「おはなはよく頑張ってきたね。ここに今来れて良かったね。会えて良かった。」 私はその微笑みを見て。。。 とても心が穏やかになり救われたような気がした。 そして、今は結婚し夫婦力合わせて家を買い、愛する子供二人に囲まれ 今まで生きてきた中で一番幸せだと言った。ネイザン先生は 「良いご主人と愛する子供に恵まれ、幸せな家族を持てて良かった。良かったね。」 そう言ってくれた。。。私は。。。 今の悩み。。 今までの人生の半分もの間抱えている悩みを言うことはしなかった。。。 私達の思いが込められたレイは完成した。 空は優しい色合いで私達を包んでくれていた。 続く。。。
2007.01.09
次の朝。。。暗闇の中、私は目覚めた。 今日こそ、水平線から昇る朝日を見に行こう。 外に出てプールサイドにあるバスルームに行き(私の泊まってる部屋はバスルームが付いてない部屋だった)トイレと洗面を済ませ張り切ってエドさんの車の所で参加する皆を待った。 私を含め5人をエドさんは車に乗せ、ビーチへと走らせた。 車もまだまばら。空気はキーンとしていて清清しい。 だんだんと目が覚めてきた。 駐車場に着くと、エドさんを先頭に言葉少なに皆はゆっくりと浜の方へと降りて行った。空がどんどん白んできた。 周りは見事なまでに南国の植物が嬉しそうに生い茂っている。 斜面を降りてゆくと、まるであつらえたような木のトンネルが現れた。 神様も楽しいいたずらがお好きなんだな♪このトンネルは私が持ってるジェイク・シマブクロのアルバムジャケットの場所にそっくりだな。。などと考えながらビーチに着いた。 皆、思い思いにゆっくり砂浜の感触を楽しみながら歩いた。 静かに太陽が昇ってくる瞬間を待った。 空が薄紫からだんだん黄金色に輝きだし。。。そして太陽は顔を出した。 美しい。。。なんて美しい。。。ここにいられた事に感謝!私は幸せだ! エドさんが言った。 「ほら!あそこ見て!フリゲートだよ! あの鳥はロミロミにとても縁の深い鳥なんだ。 ハワイアンはあの鳥をナビゲートにして、航海をする。 ステップの『フライング』、あれはこの鳥の動きだとも言われてる。 私たちもロミロミする事によってゲストを未来へとナビゲートするんだ。 フリゲートに出逢えて良かったね。祝福されてるね^^」 とてもとても。。。感動した。 フリゲートはその大きな翼を胸いっぱいに広げて大空を舞っていた。 姿を現してくれてありがとう! 大声でありがとぉーー!ありがとぉーー!と感謝し、帰途についた。 帰り道、大きな虹が空で笑っていた。 続く。。。(次回はボロ泣きの巻きです^^;)
2007.01.08
夕食の時、エド先生がお呼びしたスペシャルゲストがやってきた。 目と足が不自由で、杖をつきサポートしてもらいながらゆっくりと席についた。。偉大なクムフラ(フラの先生)であり、歌手でもあるネイザン先生だ。 そしてもう1人のゲストは、さっきロミロミモデルを勤めてくれた若い男性だった。彼は(名前失念;;;)先祖代々、カウアイ島の特別なお塩を生産している方で今回決してお金では買えないその特別な赤い塩を私達全員にプレゼントしてくださった。 それからその塩の持つパワーや有効な使い方のお話をしてくださった。 朝、ぬるま湯に溶かし飲むことで身体を浄化してくれるという。 (日本に帰国してから、私は毎朝少しずつ大事に飲んでます^^) 縁のある方にしか譲らないお塩をいただけて、とても感激した。 そして、少しの間があり。。。ネイザン先生のお話は始まった。 まず始めに皆で手を繋ぎ、ここに皆が集い出会えた事に感謝を捧げチャント(お祈り・詠唱)を唱えた。。そしてゆっくりと話し始めた。 「ハワイでは’ohana(オハナ~家族)は何よりも大切です。 ご先祖さまも皆含みます。 ハワイアンは自分のご先祖さまの名前を必ず言えます。 皆さんに私のご先祖さまを紹介しましょう。」 ネイザン先生は朗々とご先祖さまの名を唱えた。美しい響きだった。 そして続けた。 「ここに集まってくださっている皆さんに私の家族のお話をいたしましょう。 自分のことを語ることで、皆さんもまた私の’ohanaとなるのです。」 そうしてネイザン先生は、話し始めた。。。3人のお母さんと二つの家族のお話。。。それはとても哀しく、そしてたくさんの愛に満ちた生い立ちと家族のお話だった。。。 私は。。。私はネイザン先生の深い愛に打たれ、涙が溢れた。 初めて会った私達に心を開いて自分の全てを話してくださった。 生い立ちと家族の話を話し、私を受け入れ、私もまた彼の’ohana(オハナ~家族)になった。。。感謝と愛しさが込み上げた。 ありがとうございます ありがとうございます あなたに出逢えたことに、今ここにいることに感謝いたします。 最後にネイザン先生は静かに。。でも繰り返しおっしゃった。 「あなたの’ohana(家族)を大事にしてください。 ご先祖さまを大事にしてください。 仲良く生きていってください。 あなたの国の文化を大切に守ってください。」 優しい愛のマナが周りに満ちてその場にいた皆の顔は満ち足りた美しい微笑みで輝いて見えた。 ALOHA(愛)に満ちた。。。素晴らしい夜だった 続く。。。
2007.01.07
お昼になり、ランチを晴天のプールサイドでいただいた。 午後は銀行や買い物に行く人をエドさんが案内する為 午後遅くのロミロミ体験モデルが来るまでフリータイム☆ 私は勇んで水着に着替え、プールに飛び込んだ!気持ちいい~~♪ 泳ぎは下手だけど、脂肪のおかげで浮かぶのは得意だわ♪ 調子に乗って真ん中にプカプカ行ったら。。足が届かない! またまた軽くパニック!@@;; プールは縁は浅いのだけど、中央はとても深くなっていた;;; 大人しくプールの縁で遊ぶ情けない私f(^ー^);;; お料理を作ってくれるハワイアンのオプさんの息子君キャメロン君(8歳)と言葉も分からないのに飛び込んだり、潜って葉っぱを取ったりして遊ぶ。 褐色の肌に大きな瞳がキラキラして笑顔が猛烈に可愛い子だ♪ あぁ!子供と遊ぶの大好き☆息子のガンバは寂しがってるだろうな。。 もっと遊んで欲しそうなキャメロン君にバイバイして部屋に戻る。 もうすぐエドさんが呼んだハワイアンのロミロミモデルがやって来る。 私はTシャツと短パンに着替え、バンダナをおでこに巻いた。 間もなくゲストはやってきた。 ロコ(地元ハワイアン)の若い精悍な男性とほっそりした美しいロコガールの二人だ。モデルがそれでは足りないので、生徒の何人かもモデルになりベッドに横たわる。それから夜まで、皆で夢中でロミロミ練習をした。 このロミロミは頭で「ああでもない、こうでもない」と考えると良いロミロミにならない。心を静かにただ無我の境地で流れのままに身体が動くままにゲストのボディに心を澄ませ、寄り添ってするのが一番良いように思える。 すぐ頭の中でめまぐるしく思いがめぐってしまう私には難しい事のように思っていたがプレオープンして一ヶ月過ぎるあたりから 不思議なくらい頭が白くなったままロミロミし続けることがある。 それをもっと追求してゆきたい。。。 やがて夜も更け、モデルになってくださったロコに感想を聞きお礼を言い 再び汗だくになった身体にシャワーを浴び、ディナーの席についた。 そこで。。。エドさんがお呼びしたスペシャルゲストのお話に 感動の涙を流す事になった。 続く。。。
2007.01.06
夜明け近く。。。ザーザー雨の音で目が覚める。 希望者は車でビーチまで乗せて行き、昇る朝日を見せてくれると エドさんが言ってたので、目覚ましを6時少し前にかけておいたのだけど 夜明け前のその激しい雨の様子に、今日は無理だなぁと再びベッドに。。。 朝食の時間。7時前に再び起きると、見事に雨は上がっていた☆ ザーッっと降ってサッと上がるのが、カウアイの空のようだ。 緑は益々色濃く、大自然から立ち上る濃い空気と雨上がりのキンとした空の清浄な空気が混ぜ合わさり、最高に美味しい! プールサイドで絶景を眺めながら何度も深呼吸を繰り返す。 朝食は当番制で作ることになっている。 今朝の朝食もフルーツいっぱいと、他たくさんで嬉しい♪ フルーツと全粒粉パンがあれば、それだけで嬉しい私には大ごちそうだ! 空には大きな虹がかかっていた。 ハワイで初めて見る虹!美しい。。(その後、毎日のように虹は出た♪) 朝食の後、虹が煌めく下、プールサイドを囲むように全員立ちエド先生の指導で入念なストレッチが始まった。いよいよロミロミワークのスタートだ☆ ウキウキワクワク♪あんまり嬉し過ぎて、空手パンチのような動きの時 「はっ!はっ!はっ!はぁぁっ!!」と大声を出しすぎ、皆に笑われる。 あぁ!楽しいなぁ~!なんて幸せ♪ その後二階ロミロミルームに集まり、ベーシックステップ『フライング』のレッスンが始まった。 私が学びに来たこのロミロミの特徴はなんと言っても『フライング』! 胸を開き、手を広げ、ステップ踏み、まさに空を羽ばき舞い踊るようなこの動きが最も重要になる。 私が今まで学び、開業して実践しているロミロミとは考え方もやり方も全くの別物。そのどちらも共に素晴らしいロミロミである事には違いはない。目的が違うだけ☆ 『クウイポ』で学んだロミロミは『もみほぐす事による心身のリラクゼーションと自然治癒力アップ』が目的。 『エド先生直伝』のロミロミはもっとスピリチュアル性が強い。。。己の内面の解放とチェンジが目的。リラックスとは少し違う物のように感じる。(言葉では表現しにくいな;;受けてみてくださいとしか言いようがない^^;) 『フライング』のステップを5分も続けただけで汗がほとばしった。 ひたすら音楽に合わせ舞い踊り続け、午前の時間は過ぎていった。 続く。。。
2007.01.05
日本から到着してすぐの大冒険と身体がフニャフニャになるほどのロミロミを受けた私は「勉強の為にもしっかり見なくては!」と思うのに、ウツラウツラしてしまっていた。 女性陣が全て終わった後、男性二人が横になった。 そして二人をそれぞれ『エドさんと黒服の女性』・『男性と白服の女性』が二人一組でロミロミし始めた。ポォーーっとしていた空気が一変した! とてもダイナミックで熱気溢れるロミロミ! ロミロミする人達が踊るように身体全部を動かすと、二人の男性もまた 大波にもまれるようにベッドの上で踊っていた! 私は思わず立ち上がり、二つの踊る人々を食い入るように見つめ続けた。 素晴らしい。。。セラピストとゲストは共に踊りハーモニーを奏でている。 私もこんなふうに一体感を感じるような踊るようなロミロミが出来るようになりたい。。。なる。。。なれるよ、きっと! そうして長い長いセッションは終わった。 私達は着替えて、ハワイ到着最初の夜のディナーをいただいた。 オプさんが心を込めてこしらえた、ハワイ伝統のご馳走の数々☆ 特に目を惹いたのは、豚肉を何かの葉っぱでくるみ柔らかく煮込んだもの 葉っぱは食べた事のない味で、少し苦味があるような。。。でも肉の旨みと絶妙に調和していて美味しかった。 そして、以前テレビで見てから食べたいと思っていた『ポイ』☆ これはサトイモに似たイモをすりつぶしドロドロにしたもので ハワイアンにとって特別な食べ物らしい。 口にすると、食感はすった山芋に似ていて殆ど無味。でもほのかなイモの味がしてとても美味しい♪私はこういう素朴な食べ物が一番好きだ。もちろんおかわりをした♪ 食べ終わると、みんなもう目がくっつきそうになっていたので エド先生のお話もそこそこに各自ベッドルームにゆきバタリと眠りについた。 続く。。。
2007.01.04
疲れ果てている割りには軽い足取りでB&Bまで崖を上りきった私達は 事前にエドさんに言われた通りに、一言も口を開かず無言のまま シャワーを浴び、全裸の上にエドさんプレゼントのパレオを巻き 二階のロミロミルームに静かに向かった。 二階は薄暗い空間にマッサージベッドが三つ。 隅に椅子が三つとフットバス用の大きな洗面器が置かれている。 そこには、エドさんが頼んで来てくださったプロのロミロミセラピスト (白人の女性2人・男性1人)が3人静かに立っていた。 セラピスト1人10分ずつ合計30分、ロミロミを受けると言われていた。 「本場の本物のロミロミを体験出来る!なんとありがたい! どんなふうにするのかしっかり身体で受け止めたい!」そんな期待でいっぱいだった。 私は20代と思える男性セラピストに椅子に座るよう促された。静かに座ると彼は洗面器にカウアイ島の特別な赤い塩を入れお湯を注ぎ優しく足を洗い拭いてくれ、そして私の手をゆっくりとひき、ベッドへ。。。ベッドにうつぶせになると、腰までパレオを下ろしロミロミが始まった。 暖かい海の中で揉まれているような感覚。。痛いことは一つもなかった。 男性が行っているとは思えないほど、とても優しい情愛が伝わってきた。 きっと優しい男性なのだろうなぁ。。 「そうか。。。手から全ては伝わるのだな。。。 わかっているようでわかってなかったんだなぁ。。。 ベッドに無防備で横たわっている大切な相手に 今まで以上にもっともっと愛情を込めてロミロミしよう。。。」 10分後、上下黒い服の女性にチェンジした。 驚いた!とても男性的でパワフルでダイナミック!上手い! 身体の奥深くまで響いてくるようなロミロミをする。 痛いけど気持ちがいい。。素晴らしい!なんてスケールの大きな方なんだろうと思った。こんなセラピストになりたいと思った。 10分後、今度は小柄でスレンダーな上下白い服の女性にチェンジした。 とてもリズミカルで力強い。ただ、痩せているせいか彼女のひじの骨が度々あたって快感とはならない。 そして乗って欲しくない私の骨の部分に度々当たって痛い。 「そうか。ロミロミする技術の方に集中してしまって ベッドの前の大切なボディにしっかり意識を向けて見ていないと それは自己完結なロミロミになってしまう。 私も自分勝手なロミロミにならないよう心してゆこう。」 やがて夢のようなロミロミは終わり ボォーッとしながらパレオを巻き、部屋の隅に座った。 目の前では次々にロミロミが繰り広げられてゆく。 一人ひとり、ロミロミの内容は違っていた。 その人の状態によって違うロミロミが行われていた。 みな裸なのでパレオを上にかけていても、時々バストが見えたりした。 でもちっとも気にならなかった。 やがて外も暗くなりロウソクに火がつけられ、静かな音楽とゆらめく炎 無言で続けられるロミロミ。。。私は頭も身体も心もとろけてしまいながら、目の前に繰り広げられる世界に見入っていた。 続く。。。
2007.01.03
全員が揃ったところでランチが始まった。 ハワイアンの笑顔の素敵な「オプさん」がこしらえた美味しいランチを 私はテラスに出て目の前に広がるプールと青い空とカウアイの大自然が織りなす絶景の中で楽しんだ。 http://www.waterfallbnb.com/gallery.html 一口ひとくちと景色と心づくしのご馳走を味わっていたら涙がこぼれた。 「あぁ。。。わたし。。生まれて初めてだな。。 こんなにも思い切った冒険を自分に許したのは。。。 こんなにも自由な気持ちになっているのは生まれて初めてかもしれないな。。。」 ランチが終わるとハワイアンのガイド「ジェイさん」の指導でティーリーフレイを参加者全員でモスキート(蚊)に悩まされながら作った。 元々手芸全般大好きなのでとっても楽しい♪ あまり手作りが得意でない人はかなり苦労していたけど何とかできた☆ これからこのレイを持って、エドさんの秘密の滝まで行くから水着の上にTシャツと短パンを着るようにと言われ着替えた。 もう午後の日差しは強く、むせ返るような濃い緑の空気が満ちる中 レイを首にかけ、お水のペットボトルを持ってゾロゾロと出発した☆ 入り口はプールの向こう側!恐る恐る獣道のような所に足を踏み入れ見たものは。。。 崖!崖だ!!@@;;; うっそうと茂る、体よりも大きなモンテラスや熱帯の植物の間に 急斜面が広がっていた!しかも今は雨季!昨日も大雨が降ったそう! 足元の土はまんべんなくぬかるんでいる!川遊び用のシューズはズルズルと気持ち良いくらいすべりまくる! 転んではずみがついたら間違いなく怪我ではすまない危険さかげん! エドさんは 「ちょっとしたアドベンチャーだよ~♪」ってニコニコ言ってたけど カウアイ島住民の『ちょっとしたアドベンチャー』はヤワな日本人にとっては十分に『死をも覚悟の大冒険』だ;;; 私とゆかいな仲間達は泥の斜面にシリモチついたり蔓(つる)につかまって滑り落ちながら必死に崖を下っていった。 ボロボロになった頃、今度は川が目の前に現れた! これまた滑ってシリモチついたり、川に流されかけながら何とか渡る。 そして川に沿って奥地へ奥地へ。。。 その景色は突然現れた! http://www.waterfallbnb.com/activities.html 30メートル以上はありそうな大きな滝だった! 私たちは汗と泥で汚れたTシャツを脱ぎ捨て滝の前に丸く広がる湖?に入っていった。 あっ!というまもなく足がつかなくなりパニック! 泳ぎは全く得意ではない私は、プールとは違う底知れぬ恐怖にたちまち溺れかけた!一番近くにいた女性と手を握り合い必死に足こぎ;;;そこへエドさんが、その大きな身体で助けにきてくれた。 なんとか足のつく岸辺に着き、ぐるりとまわって滝下にたどり着いた。 岩壁に手作りのティーリーフレイをかけ、目をつぶり頭を垂れ 「ご縁があり、ここまでやってきました。どうぞよろしくお願いします。」 と祈り、思い切って滝の中へ! ごぉぉーーーー!!どどどぉぉーーー!!どどぉーーーー!!! 大量の暖かい水が全身に降りかかり、目も開けるのもやっと!息をするのもやっと!それでも。。。私はとても幸せだった。 両手を大きく広げ、上を見上げ、大きな声で何度も何度も 「ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!」と叫び続けた。 そして両手を合わせ、ここまで導いてくれたご先祖さま・家族・友人・サムシンググレイトにお礼の祈りを捧げ、私を受け入れてくださったハワイの大自然にお礼の祈りを捧げた。 帰りの昇りは不思議なほど、身も心も軽く足取りも軽やかだった。 続く。。。
2007.01.02
海外旅行は初めてに等しいものだった。 (遥かウン十年前にクジで当てた香港タダ旅行があったけどブランドにも買い漁りにも興味がない私はあまり記憶に残っていない) 飛行機に乗っている間、ノドが乾いてお水が欲しかったけど英語が苦手な私は 明らかに外国人で英語だけぺラペラ喋っているスチュワーデスさんに 「ウォータープリーズ」と言えばいいのか 「ワラプリーズ」と言えばいいのか、それとも 「み、み、水ください!」と言えばいいのか悩んでるうちに 「あぁ!もういいや!寝ちゃえぃ!」とマスクとアイマスクをした思いっきり怪しい姿で食っちゃ寝してるうちにホノルル空港に着いた。 早朝6時過ぎにホノルル空港に着き、トイレに行ったらトイレの中に大きな部屋があったので 「すごい!ハワイのトイレはこんな大きな待合室があるんだぁ! でも、トイレに行ってるのにのんびり待ってる余裕はあるの?」 としばし悩んでたら、一緒に来た生徒仲間がそこに入って冬仕様の服から夏仕様のサマードレスに着替えて出てきた。 あ、着替える部屋だったのね~f(^ー^);;; カウアイ島行き飛行機のチケットをもっと早い時間に変えてもらって来てくださいと今回のロミロミワーク主催者であるリョウさんに言われ 係りの白人な女性に言おうとして、ハテ?何と言えばいいの? ん~@@;; 私「モア。。。アーリータイムゥ?」 係り「。。早い時間?(←日本語)」 あ;;日本語OKなのね?f(^ー^);;; そしてカウアイ島に9時過ぎに到着☆ ロミロミの先生、エドさんhttp://www.waterfallbnb.com/massage.htmlが 芳しい香りでいっぱいのレイと満面の笑顔で出迎えてくれた! あぁ!ついに来たんだわっ☆ エドさんの経営するB&B『Mohala Ke Ola』に行く途中、スーパーで ビーチサンダルや水など必要な物を買い込む。 そしてB&Bに到着☆ 前日に到着していた大阪からの参加者3人とご挨拶♪ 関西弁はほんま楽しくて和む^^ そして、今回カウアイ島行きを後押ししてくれたSさんとも再会♪Sさんと同じ部屋に寝泊りすることになった。 その後も次々と参加者が時間差で到着し、エドさんはお迎えに大忙し! えええーーー!?いったい何人の参加者になるの!?@@ カリフォルニアから参加した鍼灸師のエイミーさんやオアフから参加したマサさんを含め。。。なな!なんと!! 総勢17人もの参加者だぁ!!!@@;;; マサさんはご家族で別のところに泊まるようだがそれでも16人もの人間が 3ベッドルームの中でどうやって一週間を過ごすのだろうか。。 続く。。。
2007.01.01
*** 聖フランチェスコの祈り *** 私をあなたの平和の道具としてください 憎しみのあるところには、愛を 諍いのあるところには、許しを 分裂のあるところには、一致を 疑いのあるところには、信仰を 誤っているところには、真理を 絶望のあるところには、希望を 闇のあるところには、光を 悲しみのあるところには、喜びを もたらす者としてください 慰められるよりは、慰めることを 理解されるよりは、理解することを 愛されるよりは、愛することを 私が求めますように 私たちは与えるから、受け 許すから、許され 自分を捨てて、死に 永遠の命を頂くのですから ありがとうございます<m(__)m>今年もどうぞよろしくお願いいたします♪(´▽`*)ノシ
2007.01.01
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