二話 “無”
蜩「かぁ～～～！！やっとこさ授業が終わったぜェ。さーて帰るか・・・」
鐘箆「フッフッフ・・・・・ヒグラシよぉ・・・何か忘れてる事ないかい？」
蜩「は？なに言ってんだお前？んなもんね・・・・」
蜩 「あぁぁーーーー！！！」
鐘箆「どうやら思い出したようだなヒグラシぃ・・・・」
蜩「うう・・・。せっかく帰れると思ったのに・・・」
鐘箆「遅刻は良くないネェ・・・ヒグラシ♪」
蜩「・・・・テメーも居残りだろ鐘箆」
鐘箆「・・・・・ぐわぁぁぁあああアアアア！！腹に激痛がぁぁぁ！！
このままではあと一分ももたネェ！！便所ぉ！！和式ではなく
洋式の便所ぉ！！まっててくれよな！」
蜩「おいテメー・・・、逃げる気だろ！！」
鐘箆「んじゃぁ後は任せたぞヒグラシ！じゃな」
ダダダー――――――――！！
蜩「まちやがれーーー！！」
鐘箆「HAーHAHAHA・・・・・・」
蜩「ハァ・・ハァ・・・くそ！やってらんねーよ俺も帰る！！」
楓「あれぇ？どこにいくの蜩クン」
蜩「うっわ・・・、最悪のタイミングだ・・・・！！」
楓「なんかいった？」
蜩「うぐっ・・・・！！」
楓「鐘箆に聞いたけどアンタ遅刻して居残りだそうね・・・
それをすっぽかして帰る気なの？」
蜩「なにー！！それはアイツ・・・鐘箆も一緒じゃねーか」
楓「うそはよくないわねぇ・・・蜩クン・・・。鐘箆いってたわよ
｛オレ・・・早く学校についたもんだから悠々と職員室を散策していたら
ヒグラシの奴先生におこられてたぜ。まったく情けネェ奴だなぁ・・・｝
とかなんとか・・・」
蜩「・・・！！！アイツ・・・・ウソばっかりつきやがって・・・」
楓「とにかく居残りで掃除やっときなさい！！アタシ見張っておくから！！」
蜩「・・・わかったよ（楓め・・・かえるに帰れない・・・）」
------１５分後・・・------
蜩「・・・・っかーーー！！やっと終わった・・・」
楓「どうやら終わったようね・・・」
蜩「・・・・（お前は姑か・・・）」
楓「・・・アタシもう帰るから」
蜩「（さっさと帰れ・・・！！）」
楓「じゃあまた明日終業式でね～～」
スタスタスタ・・・・
蜩「ふぅ・・・・やっと落ち着いていられる・・・」
楓「あっ！！そうそう・・・」
蜩「うわぁぁぁぁあああ！！！」
楓「なによ！その怪物でも出て来た様な顔は！！」
バキッ！！
蜩「・・・いってぇ（お前は般若くらい怖いだろうが！！）」
楓「・・・ったくもぉ・・・」
蜩「で、なに？」
楓「あ・・・本件なんだけど夏休み鐘箆もつれて三人で山登りいくでしょ
そのことなんだけどさ・・・」
蜩「そんな予定あったか？」
楓「まさか忘れたとは言わさないわよ！アンタが考えたことなんだから
｛自由研究も兼ねて・・・、な｝っていってたでしょ！」
蜩「そういえばそんな約束したようなきがするな」
楓「・・・それなんだけど八月四日でいい？その日が一番いいんだけど・・・」
蜩「あぁ、いつでもいいぜ」
楓「ふぅん・・・わかったわ・・・じゃあ今度こそ帰るから」
スタスタスタスタスタ・・・・
蜩「・・・・もう帰ってこない・・よな」
蜩「さぁてと俺も帰るとするか・・・」
スタスタスタ・・・・・・・・・・・・・・
ガッ・・・！！
蜩「いってぇ・・・・なんだこの石は・・・・」
パァァァァァ・・・
蜩「キレイな光を放つな・・・・」
？「その石を返すがいい！！」
蜩「・・・！！？誰だお前は！！」
？「貴様に語る名などはない・・・。それよりもその石・・・・
・・・“パワーストーン”をこちらに渡せ！！」
蜩「パワーストーン！！それがこの石の名前なのか！？」
？「フ・・・・ただの人間がその石のことを知ってもいみがない・・・
返さないというのなら死ぬがいい！！」
蜩「うわぁぁぁ！！くるなぁあ！！」
パァァァァァァ・・・・！！
？「うぐ・・・！！なんだこの異様な光は！！」
蜩「なんだこの石・・・・俺の感情に比例して光かたが・・・！」
？「ここまで眩い光を放ったパワーストーンは見たことが無い・・・・
このガキ・・・このまま生かしておくわけにはいかない！！死ねぇい！！」
ドガァァァァァ！！
蜩「うわぁ！！」
？「私の拳をくらって生きているとはなかなかやりおる・・・
しかしもう虫の息のようだな」
蜩「くそぉ・・・苦しい・・・息が・・・！！」
蜩「俺は死ぬのか・・・？まだ死ぬわけには・・・！」
？「とどめだ！！」
蜩「うぉぉぉおおおおお！！パワーストーンよ俺に力を・・・
生きるための力を分けてくれぇ！！」
カァァァァァァァ！！！
蜩「おおおおおおお！！！」
グシャァァァアアア！！！
？「ぐ・・・このガキ・・・覚醒させたようだ・・・ネットフォース・・・・
真の力を！！」
シュウウウウウ・・・・
蜩「ハァ・・・ハァ・・・なんなんだこの“鎌”は・・・？
この赤色の光を放つ鎌はいったい・・・・」
ゴォォォォオオオ！！
蜩「・・・！！なんだこの焦げ臭いにおいは・・・！！」
蜩「火事・・・かな・・・。しかし胸騒ぎがする」
-----蜩の町にて-----
蜩「どうなっちまってるんだ？俺の町が焼け跡になって無くなってる！！」
蜩「・・・・・・・・・この光景どこかで・・・！！」
蜩「・・・・・・・・！！！！！！」
蜩「まさか・・・まさか・・・！！あの夢は正・・・・夢・・・
お告げだったのか！？こうなることの！！」
蜩の町が焼け落ちていた・・・・それとあの力・・・なにか
関係があったのか！？
二話・・・完 三話へ・・・
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