SALLYとの思い出


こんなこともありました。
電話帳で美容院を調べ、片っ端から電話をかけまくり、こう言いました。
「ロングヘアーのカツラおいてますか?」
お店の人は、びっくり仰天!
そりゃそうでしょう。
明らかに子供の声でこんなこと聞かれるもんだから、みんな口をそろえて言いました。
「一体何に使うの?」って。
「・・・劇」
ウソっぽい。バレバレだ、きっと。
それでも何軒かたずねてるうち、ようやくヅラをおいている店を見つけた。
さっそく友達にもついて来てもらい、即購入。
1万円なり。
高いだけあって、よくできた代物だった。
私はいつも友達の家のガレージでそいつを装着し、超ロングヘアーに変身していた。
この秘密を知っているのは、ガレージの持ち主である友達だけだ。
しばらくして、とある雑誌でサリーのメンバーとデートができるという企画があった。
だが全身の写真を送れとのこと。
メンバーじきじき、好みのタイプを選ぶらしい。
私は母親のジャケットをこっそり拝借すると、例のガレージで変身し、友達に写真撮影してもらった。
送ってみたが結果は・・・やっぱダメだった。



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