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海の底
』 有川 浩
いや~、ところどころ泣けるわ~。
海自の潜水艦勤務の若い2人が中心人物で、
巨大な甲殻類の集団が横須賀を襲撃するという、
文章で書くとひどくお間抜けな事態なのに、
読むと結構怖い事件で、子供たちと潜水艦に
籠城せざるをえなくなってしまった事件を中心としたお話。
甲殻類の襲撃に対抗する警察組織と防衛組織の対抗意識とか、
子どもたちの間の問題や、淡~い恋心なんかも。
熱い男・夏木、冷静でそつのない冬原が自衛官。
子どもたちを潜水艦に避難させる際に犠牲になってしまう艦長。
なんかいいよな~。
前に短編集で「クジラの彼」を読んで、いいよな~って思った。クジラは潜水艦のこと。
潜水艦乗りは、潜水艦が「沈む」っていうと嫌がるらしい。
潜水艦は「潜る」んだって。
私たちも、ボート、「沈(ちん)する」って言ってたなぁ。
まあそんなことはおいといて、
潜水艦で閉じ込められたまま過ごす数日間に
子どもたちが精神的に成長していくのもなんかいい。
まだまだ読みたいシリーズはたくさんある。
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