ハーブマルシェ通信
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・・・・本日のハーブマルシェの日記は食事中の方、また体調不良の方はなるべく読むことをお控えくださいますようご理解をお願いします。=====12月前半のことだった。私がエージェントを勤めるハーブ業者の代表が来日していた。朝から晩までずっとアテンドで、そして帰国後は通常の業務に戻った。今、冷静に考えたら疲れがたまっていたのだろう。緊張の連続だったし、休みもずっと取れなかったのだから。しかし代表が帰国。ほっとしたのもつかの間。他に商談が詰まっていたので相変わらず忙しくしていた。そして、あの日がやってきた。たしか、12月20日過ぎだったと思う。京都に出張があった。しかも日帰りだったので朝7時の新幹線に飛び乗って、10時のアポに間に合わせて13時の新幹線で小田原まで戻りそこから東海道線で茅ヶ崎へ行き店舗でスタッフと一緒に働く・・・・・・はずだった。 ・・・はずだった。しかし、この頃、ちょうど私の頭の中は秘密裏に進んでいた、「ルミネ本契約・店舗改装・銀行からの融資」で、アタマいっぱいだったので商談に向かう行きの新幹線の中でサンドイッチをほおばりながらバシバシ電卓叩いて計算をし、改装後の経営シュミレーションをしていた。周囲から見たらそんな大きな電卓バンバン叩いて一体どこの会計士さんかしら、って思われそうな姿だったと思う。人の目も気にせず、お客様にいい商品を提供するには今後の輸入計画をどうしよう、とか内装にどれくらいかかるんだろう、とか。やっていけるんだろうか、とか(本心)京都に着いて、無事に卸のお客様との商談を済ませた。そして、帰りの13時の新幹線に乗ったときすこし、寒気がし、胃部に不快感を覚えたのだ。うううう・・・ちょっと張り切りすぎたかな。。。とりあえず、うずくまって寝ようと思ったが、ほんとうに気持ち悪くて 眠れやしないっ。 気持ち悪い。気持ち悪い、きもちわるーい!!これ、ほんと、まじ、ま、ず、い、か、も。それでもぐっ・・・とガマンし、うずくまっていた。ヘンに我慢強いのは小さい頃からのクセなのだ。名古屋を過ぎたあたりだっただろうか。よく覚えていないが吐き気が限界に達し、タオルを片手に席を立ち上がりトイレへと向かった。トイレの扉を開けた、その瞬間ぐっチャン、この写真みたいに、 まさに マーライオン と化したのだ。初めてだった。ほんと、初めてだったのだ。お酒も飲んでいないのに大量に吐いてしまうことなんて。生まれてはじめてだ!わたしって凄い・・・などと、感心している場合ではないではないか。一方、「マーライオン」が乗っていた新幹線の乗務員も気の毒なのは言うまでもない。すっかり、トイレを一箇所、使用不可状態にしてしまったのだから。そして、とうとう、おはずかしながら、「乗務員呼び出しボタン」を押してしまった。鈍い音が、周囲に響き渡る。。。。しかーし!!呼び出しボタンを押しても誰も来やしない・・・・ええええ・・・ 誰も来ないっ。 ぐっチャン、ひたすらトイレで「どうしましたか?だいじょうぶですか?」と駆け寄ってくるハズの乗務員を待った。しかし・・・来ない。しかもそんな時に限って、助けてくれそうなお客様も誰も通らない。一瞬、このまま、わたし死んじゃうじゃないか、って不安に思うくらいものすごい状況だったので、やっとの思いでトイレから出て、はずかしながらも、乗務員を捕まえて状況を説明した。このとき、思った。わたしは以前逆の立場だった。航空機でお客様からあの、吐いちゃったんですけど・・・・と、言われてケアする立場だったのでこの状況は清掃するほうとしても非常に「大迷惑行為」だと知っていた。とても申し訳なかったがはっきりいって、わたしも「それどころではない」体調だった。でも、吐ききったらすこしスッキリしたので何を考えたのか、そのまま小田原で下車し東海道線に乗り換え、「茅ヶ崎ルミネにいこう」と茅ヶ崎へ向かったのだ。すこしスッキリしたものの顔色まっさお、足取りフラフラ、ブーツはゲロまみれ、の状態で、本当にルミネに行ったのでちょっと、いや、かなり無理があった。当たり前だが、スタッフが私を見るなり異変に気がついた。「あの・・・ぉ。だいじょうぶですか・・・・?」そういわれたらなんだか気が抜けて、甘えたことを言ってしまった。「やっぱり、だめかも。帰ってもいい?」そして、とうとう、ハーブ屋根性丸出し の一言を発してしまった・・・「帰る前に、ちょっと、マリーゴールド ちょうだい・・・・」※(ハーブマルシェメモ)マリーゴールド効果効能;胃炎、胃腸の働きを助けてくれる、胃の不快感を取り除いてくれる、消化促進、などなど。スタッフが一瞬眉間にシワを寄せて、聞いてきた。「そんなんで、だいじょうぶですかっ??(怒)」「うん。たぶん。」とりあえず、マリーゴールドを30g買ってみた。結局そのあと、病院へ行き診断された結果が「ストレスによる胃炎」だった。しかも発熱してしまった。38度5分。リッパな病人だ。しかも胃炎です、なんて、そんなの冷静に考えてみれば医者にみてもらうまでも無い。自分が一番よく知っているのだ。ストレスだらけだということを。体調不良も手伝ってその時は冷静に考えられなかったので思わず「うーん、いい医者だ、まさに。あたってる。」と思ってしまい思わず悩みを打ち明けてしまった。「あの、実は会社を経営していて、今度茅ヶ崎ルミネに本契約で入り、改装予定で、お金がかかるからハマ銀さんから融資を受けて・・・」と、胸のうちを、話された医者も、「ほう、そうですか。茅ヶ崎はいいですよね、海近いし。」などと、答えていた。・・・よくわかっているのか、いないのか。とりあえず、点滴を打ち、家に帰りなんと、それから3日間仕事を休んでしまった。スタッフが休み返上でわたしのかわりに働いてくれた。もう、お礼の言いようがなかった。。。。「ゆっくり休んでくださいね」そういってくれた。涙が出そうになった。わたし、なんて情けないんだろう。。。。色々、考えすぎていたのかもしれない、がんばりすぎていたのかもしれない、凄い、反省した。そしてなんとクリスマスの一番忙しい時期に自宅で3日間、療養してしまったのだ。楽天日記にはそんなこと、その時は、とてもかけなかった。3日間、布団の中でだいすきな松下幸之助さんの「心得帳シリーズ」を読みながら水分を十分とり、休んでいた。そんなとき、その松下幸之助さんの本の中に「経営者とは、毎日会社のことを思い、悩み、時には 血の小便が出るほど、会社のことを考えるものなのだ」と、あった。 「血の小便」・・・・・・・・・・そうか。いいんだ。わたし、悪くないんだ。これくらい頑張っていいんだ。吐くくらい悩んでも、別に悪いことでも反省することでもないんだ。経営者とはそれくらい悩む時期もあるのだ。そうやって成長するものなのだ。当然なのだ。と、いうか、昭和のパイオニアもやっぱり思い悩み、考え、とことん苦悩しそして会社を大きくしたのだ。わたしは、まだ残念ながら「血尿」には至っていない。「新幹線でゲロ」なんて、松下幸之助さんの「血尿」にくらべたら、程遠いではないか。まだまだ「初級レベル」だったのだ。。。そう思ったらなんだか、自分を責めていたのがばかばかしく思えた。そして、そうやって会社を大きく成長させるために考え思い悩み心の膿を出し切るように体の中から血やらゲロやら出し切って大きくしていった「先駆者」が沢山いるのだから。ゲロくらいで落ち込むことはないのだ!!がんばりすぎていた、なんて責めても仕方ないのだ。がんばるのが当たり前なのが経営者なのだ。それに気がついたときなんだか安心してしまい、開き直ってしまった。38度まであった熱も36度台に気持ちも落ち着いていった。松下幸之助さんの「血尿」のおかげで、本当に気持ちが楽になり、わたしは、この機会に、ぐっすり休むことができたのだ。
2006/02/15
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