読んだ本2014 1/3

2014年の読書メーター
読んだ本の数:131冊
読んだページ数:31997ページ
ナイス数:199ナイス

日本人として知っておきたい 世界を動かす現代イスラム (一般書) 日本人として知っておきたい 世界を動かす現代イスラム (一般書) 感想
現代の政治の視点で見るイスラム世界。ちとね、文章が読みにくい。たとえば「イラクでは、米軍が侵攻する以前に発生した自爆攻撃は皆無であった。」(P,186)→「イラクでは、米軍が侵攻するまで自爆攻撃は全くなかった。」、「(主語なしで)日本で初めて…を著したが、吉田の偉業は…」(P.15)→「吉田は日本で初めて…を著した。その偉業は…」とすればもっと読みやすくというか、引っかからない文章になるのにと、思う部分が多い。もそっと推敲されてはどうか
読了日:12月25日 著者: 宮田律
イスラームとコーラン (講談社学術文庫) イスラームとコーラン (講談社学術文庫)
読了日:12月25日 著者:
魚料理のサイエンス (新潮文庫) 魚料理のサイエンス (新潮文庫) 感想
サイエンスをうたうにも関わらず、図版がないのが残念。魚の写真も分子式のない。トリメチルアミンオキサイドと聞いて分子式が思い浮かぶレベルの読者しか相手にしない本ではないでしょう。分からないから調べましたよ、N(CH3)3-O-。多分野にまたがる本は少ないだけに、残念
読了日:12月22日 著者: 成瀬宇平
日本語の歴史 (岩波新書) 日本語の歴史 (岩波新書) 感想
書き言葉を中心とした日本語の歴史。希望をいえば、文字を獲得する前の日本語も知りたい。もちろん文字資料はないのだけど古い固有名詞、人名・地名や神の名にそれを求めることができるのではないか。「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」だったら「か」は食べ物のことなんじゃないかとか。分かりやすい本だけに、ぜひ
読了日:12月18日 著者: 山口仲美
日本語の力 (集英社文庫) 日本語の力 (集英社文庫) 感想
万葉集の研究者のエッセイ。エッセイならエッセイと書いて欲しい(書いてあったのか?)
読了日:12月16日 著者: 中西進
昭和の横顔―数字でたのしむ50年 (1975年) 昭和の横顔―数字でたのしむ50年 (1975年) 感想
昭和50年に出版された昭和の生活史。記述の軸を時間ではなくジャンルに置くのだけど、当然ながら各ジャンルで太平洋戦争時代がはさまり、読みにくい。戦前戦後に分けてはどうか、40年前の著者にいうのもあれですが。ところで戦前、ステッキガールなる商売があったらしい。これはいわばデート業で、昨今秋葉原あたりであると聞くデート業のはしりではないか。日本は昔から性風俗周辺業の先進国であったことが分かる。日本人、よくいえば粋、悪くいえばアホなのでは。世界に誇るHENTAI文化は戦後のものではないのだった
読了日:12月11日 著者:
吉田観覧車 (講談社文庫) 吉田観覧車 (講談社文庫)
読了日:12月8日 著者: 吉田戦車
地図で読む世界と日本 (白水Uブックス) 地図で読む世界と日本 (白水Uブックス) 感想
地図で読むのは世界と日本の何なのかというと、何を重要視しているかという違いが本書の趣旨です。期待したのは地図に残る歴史の痕跡の記述だったのですが、ちと残念。タイトルは「地図から読む世界と日本の違い」とか、どうでしょうか。タイトルにこだわるようですが、「刺身定食」と「和定食、刺身付き」は違うと思うんです
読了日:12月4日 著者: 今尾恵介
虫たちの謎めく生態―女性ナチュラリストによる新昆虫学 虫たちの謎めく生態―女性ナチュラリストによる新昆虫学 感想
エッセイである。本書もそうなんだけど、欧米人の書いたこういう本は日記傾向が強く、日本人のそれ(例えば日高隆俊さんとか)は考察傾向が強いように思う。「私」が前に出る前者と、話題を中心とする日本人の違いなんだろうかと思ったり。あとね「新昆虫学」はいい過ぎ、先人や現役の研究者に失礼であろう
読了日:12月4日 著者: スーハベル
生き物たちのふしぎな超・感覚 進化が生んだ驚きのサバイバル戦略 (サイエンス・アイ新書 27) 生き物たちのふしぎな超・感覚 進化が生んだ驚きのサバイバル戦略 (サイエンス・アイ新書 27)
読了日:12月2日 著者: 森田由子
学校では習わない江戸時代 (新潮文庫) 学校では習わない江戸時代 (新潮文庫)
読了日:11月27日 著者: 山本博文
木の見かた、楽しみかた―ツリーウオッチング入門 (朝日選書) 木の見かた、楽しみかた―ツリーウオッチング入門 (朝日選書) 感想
お気楽なガーデニング的な視点の本かと思えば、ハードな解剖学的な視点で見る本だった。芽鱗痕を見ると1年に延びた枝の長さが分かるということで、実際に桜の枝先を見ると芽鱗痕の間隔は詰まっている。「これ以上枝は伸ばさなくていいや」ということなんだろう。どうやってコントロールしているんだろうか、ホルモンだろうか。視野が広がるいい本ながら、難解でした
読了日:11月27日 著者: 八田洋章
中島らも (KAWADE夢ムック 別冊文藝) 中島らも (KAWADE夢ムック 別冊文藝) 感想
おかしい人を亡くしたものだ
読了日:11月20日 著者:
ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書) ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書) 感想
神学的というのだろうか、そういう色合いが強いキリスト教の考え方論。イエスが人の罪を一身に背負うことができるのは、目には目をのハムラビ法典的な考えが背景のあったのではないかという仮説、他。民俗学的アプローチを期待していたのだが、これはこれで面白い。で思ったんだけど、キリスト教の教祖って、パウロになるんじゃないか、今後はその辺りも調べたい
読了日:11月19日 著者: 橋爪大三郎,大澤真幸
家電の科学 ここまで進化した驚異の技術 (PHPサイエンス・ワールド新書) 家電の科学 ここまで進化した驚異の技術 (PHPサイエンス・ワールド新書) 感想
科学と題しているが、内容は薄い。wikipediaとメーカーサイトを見れば欠けそうな内容。あと著者の「家電テクノロジー研究会」っていうのは、フリーの家電系ライターの連絡会なのではないかと思ったり、「ホノルル」大学みたいなものか
読了日:11月17日 著者: 山名一郎
歴史余話 (1977年) 歴史余話 (1977年)
読了日:11月17日 著者: 海音寺潮五郎
内臓とこころ (河出文庫) 内臓とこころ (河出文庫) 感想
表紙のモンスターは30何日目かの胎児の顔。解剖学の本は他にも読むが、本書は心理学寄りなのか、なんだか文系という気がする
読了日:11月11日 著者: 三木成夫
観察する目が変わる動物学入門 (BERET SCIENCE) 観察する目が変わる動物学入門 (BERET SCIENCE) 感想
小樽水族館でセイウチのウチオと見つめ合っていた時、彼の眼の白目が体色と同じ色をしていることに気付きました。そうか、ヒトはコミュニケーションのために白目が白く、黒い瞳の動きが読みやすいのではないか。この本にはそういう話がぎゅっと圧縮されている。ヒトの祖先がドジョウだったら、我々はお尻から息を吐いていたかもしれない。鳥の気嚢の仕組みが簡潔に書かれているのもいい
読了日:11月11日 著者: 浅場明莉,菊水健史
イスラーム生誕 (中公文庫BIBLIO) イスラーム生誕 (中公文庫BIBLIO) 感想
イスラーム成立の前後、その背景であるベドウィンのジャーヒリーヤ(無道時代)の文化や、ムハンマドの生い立ちを描く。血族社会から一神教へ、こういう社会からああいう宗教が生まれたのだと得心がいく。また著者の暑っ苦しい情熱まで伝わる文章で、読んでいて楽しい良書です
読了日:11月4日 著者: 井筒俊彦
いじわるな天使 (アスペクト文庫) いじわるな天使 (アスペクト文庫) 感想
氏による初期のおとぎばなし
読了日:11月1日 著者: 穂村弘
知っていますか科学捜査 (のぎへんのほん) 知っていますか科学捜査 (のぎへんのほん) 感想
化学(≠科学)分析を専門とする著者による書。プランクトンに関する記述もあるのだが、完全に著者の趣味の世界。こんなところでプランクトン愛を見るとは意外
読了日:10月30日 著者: 小田部家邦
お茶のなんでも小事典―飲み方、食べ方、利用法の科学 (ブルーバックス) お茶のなんでも小事典―飲み方、食べ方、利用法の科学 (ブルーバックス) 感想
緑茶を中心とした食べ物・農作物としての茶の話、も少し歴史や生物としての茶についても掘り下げて欲しい。本書には関係ないが、茶の字の中、草冠の下の分解すると「八十八」の文字がある。「夏も近づく八十八夜」と何か関係があるのだろうか
読了日:10月29日 著者:
生命の逆襲 生命の逆襲 感想
動物にまつわるエッセイ。逆襲はない
読了日:10月29日 著者: 福岡伸一
キリスト教 (シリーズ世界の宗教) キリスト教 (シリーズ世界の宗教) 感想
現在のキリスト教にはカトリック・東方正教・イギリス正教・プロテスタンティズムがあるとのこと。まずまず初心者向けでいいです
読了日:10月29日 著者: スティーヴン・F.ブラウン,StephenF.Brown,秦剛平
日本語開化物語 (朝日選書) 日本語開化物語 (朝日選書) 感想
明治期における外国語-日本語辞典にまつわるエピソード
読了日:10月21日 著者: 惣郷正明
20世紀少年白書―山田五郎同世代対談集 20世紀少年白書―山田五郎同世代対談集
読了日:10月21日 著者: 山田五郎
0点主義 新しい知的生産の技術57 0点主義 新しい知的生産の技術57 感想
彼の来し方、あるいは怪人・荒俣宏のつくり方。しかし彼にあこがれる人はいるのだろうか、そうかボクか
読了日:10月21日 著者: 荒俣宏
犬のことば 犬のことば 感想
猫の話はあったけど、犬の話、ありましたっけ?
読了日:10月15日 著者: 日高敏隆
光る生物の話 (朝日選書) 光る生物の話 (朝日選書) 感想
光る生物の研究を概説する。ノーベル賞を取ったGFPの発見は、著者にとってはイクオリン発見のオマケに過ぎなかった。著者の人生については、あとがきに僅かに記載されるのみだが、著者は持てる時間と得られる費用を全て研究に使うために日本の教授職を選ばずアメリカでの不安定な研究職を選び、25万匹のクラゲを採って解体する。その人生を研究に捧げる姿勢には驚くばかり。ところで「大型のクラゲを使えば太陽光の焦点で新聞紙に火をつけることができた」とか、オサムくん、研究材料で遊ばないように
読了日:10月15日 著者: 下村脩
人形のBWH (文春文庫) 人形のBWH (文春文庫)
読了日:10月9日 著者: 丸谷才一
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 感想
本書をまとめると、ユーラシア大陸は東西に長く、アメリカ・アフリカ大陸は南北に長い、オーストラリア大陸は砂漠→東西に長い大陸では同じくらいの緯度に似た気候の地域が連続し、その一部で作られた家畜・作物が東西に伝播するが、南北に長い大陸ではそれが起こらない、砂漠無理→家畜・作物を得た地域は、生産性が高まり、多くの人口を養える→人口が増えれば、科学技術も進み、鉄を発見し、鉄砲を発明すると共に病原菌も繁栄し、それに対抗して人の免疫力も高くなる→ユーラシア人が世界を席巻する、という内容だが、本書はちと冗長、長い
読了日:10月9日 著者: ジャレド・ダイアモンド
広告図像の伝説―フクスケもカルピスも名作! (平凡社ライブラリー (291)) 広告図像の伝説―フクスケもカルピスも名作! (平凡社ライブラリー (291)) 感想
怪人・荒俣宏さんらしい一冊。ところで本書での指摘はないけど、マツダランプ(マツダは松田ではなくゾロアスター教のアフラマズダが語源らしい)の周りの巴紋は、雷様のでんでん太鼓=電気という形のないものの図案化ではないだろうか
読了日:10月8日 著者: 荒俣宏
交通ブックス218 世界の砕氷船 交通ブックス218 世界の砕氷船
読了日:10月6日 著者: 赤井謙一著
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
読了日:10月1日 著者: ジャレドダイアモンド
植物はそこまで知っている ---感覚に満ちた世界に生きる植物たち 植物はそこまで知っている ---感覚に満ちた世界に生きる植物たち 感想
植物は光を、重力を、匂いを、接触を感じているということを明らかにしてきた歴史を紐解く。ヒストンだの維管束だの、図があった方が分かりやすいと思うものがないのは、読み物としの体裁を優先したからか。そこが残念
読了日:9月30日 著者: ダニエル・チャモヴィッツ
カラー版 忘れてしまった高校の世界史を復習する本 カラー版 忘れてしまった高校の世界史を復習する本 感想
著者は予備校の世界史講師の人。世界史初心者でも分かりやすい本だと思う。しかし宗教が薄いのはちと残念。サラゴサ条約とトルデシリャス条約がカソリック布教という建てつけであることが分かれば、鎖国中の徳川朝日本が布教を義務としないオランダ(新教)を選び、義務とするポルトガル(旧教)を排除したのが分かるのに、両条約の記述さえない。それは置いといて、China=漢民族の中国、Cathay=征服王朝の中国って知らなかった。あとセポイの乱が、弾丸袋の油紙が牛と豚の脂でできてることが発端だったというのも知らなかった
読了日:9月24日 著者: 祝田秀全
モノレールをゆく (イカロス・ムック) モノレールをゆく (イカロス・ムック) 感想
東京モノレールと現役のモノレール、日本のモノレール史を網羅する。モノレール好きにはたまらん一冊。湘南モノレールは急勾配区間があってプチジェットコースター感が味わえることと、千葉モノレールの新型車両はドアが足元までガラス張りで空中散歩感が頗るであることを補足したい
読了日:9月19日 著者:
プランクトンウォッチング (のぎへんのほん) プランクトンウォッチング (のぎへんのほん) 感想
著者は元警察の科学捜査の人であるが、その人の全く趣味のプランクトンを見つめる楽しみを語る。プランクトン愛にあふれている、こういう本好きです
読了日:9月16日 著者: 小田部家邦


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