居酒屋Ｙの話なんぞ・・その一

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2006年05月25日

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カテゴリ：カテゴリ未分類

不良猫nanaさんは長期外出を反省したようで、ベランダから出たり
入ったりを繰り返している。が、・・私の帰宅時には家にいようと
決めてくれたらしい。相変わらず、うい奴！

PCに向かっている私の背後の和室からは、ダンナの鼾と時折、娘の
うなされる声がします。あさっては運動会だというのに、また風邪を
ひいたみたい。「おかあさ～～ん」と呼ばれるたびに様子を見に
行っているのですが・・寝言。　　　寝苦しいようで可愛そう。
............................

さてさて、今月末でこの世からなくなっちゃう居酒屋「Ｙ」の話。

中程・・あまり、いい立地とはいえない場所にある。
会社の同僚女性と「入ってみて高そうだったら1杯で出よう！」と、
意を決して入ってみたのが、こことのつきあいの始まりだった。

当時は（昔は銀座のママだったという）愛嬌があってキップはいいが、
お世辞にも美人とはいえない店主がひとりで切り盛りしていた。
座ったらお任せ。1名5,000円～。メチャ高めの値段設定にも
かかわらず、店は繁盛しており、入れないこともしばしばあった。

しかし、どんなに肴が美味しかろうが、5,000円じゃあそんなに
行ける筈もなし。何度目かにそんな話をすると、値段交渉成立。

やや適正価格に近づき、注文に無理も利くくらい仲良くなり・・
あり合わせのもので残食を作ってもらったりもした。

したな。（結局高くついたけど）
..........................

が、一定の時期を境に、こだわりの食材が売りだったはずが、
どんどん素材の質が落ち始めた。どっちが先かは不明ながら・・
客足も遠のき・・店は寂れていく。

たまに居合わせるお客同士は皆、顔見知りだった。

「来てくれなきゃ、今日もお客ゼロになるところだった」・・暗い！
「泥棒がはいった」・・また？・・
「仕入れのお金を入れた封筒ごと落とした」・・何回目？・・
「財布をすられた」・・ありえね～！・・

いくら友達でも負のスパイラルに陥っている飲み屋に、毎度顔を
出すのは辛い。ましてや、一般のお客が金払って溜息と暗い話を
聞きに行くわけがない。

借金の申し込みめいた話もされたが、私はお金は貸すのも借りる
のもダメな性分なので・・お見舞いのつもりで麦酒1杯で5,000円、
10,000円と・・払ってあげたこともある。

でも、私とて情だけで、そんなお大臣遊びみたいなことが毎度
できるはずもない。極力行かないようになるのは当然の流れ。
...........................

その店主が、店の存続のために、日中にビル掃除と介護サービスの
仕事を始める。・・お！偉いジャン！
頑張る人ってのは応援したくなるのが信条ってもんでしょう。

しかし、負のスパイラルは、実は一層強まる。
昼の疲れが夜に出て、手抜き・・店は汚いし肴はたいしたことないし、
全くの本末転倒。たまに応援のために友人を連れて行っても
「次はあそこは止めて」と言われるような店になってしまっていた。

　　　　　　　疲れたので明日につづく（意味はあるのか？笑）

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