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2007年10月09日
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テーマ: 柔道最高!(458)
カテゴリ: 柔道
おはようございます

日曜日のヒデキ(小4)の柔道の試合結果ですが、
残念ながら一回戦で敗退してしまいました。


その日の朝、ヒデキは緊張のあまり、食事が喉を通りませんでした。

「ほら、ヒデキの大好きな豚カツだよ。

試合のときには “敵に勝つ” って、カツは縁起がいいんだから食べなさい!」


お弁当の時間には試合が終わっているはずなので、しっかり揚げ物も作っていました。

「そんなの、食べれないよ~

「一口だけでもいいから!」

「無理だよぉ~~

結局、何も食べれないまま家を出ました。
そんなやりとりを見ていたパパは、会場へ向かう途中のコンビニで○ィダインゼリーを購入。

「ほら、これだけでも飲んでおけ」

さすが!豚カツ持って追いかけ回す私とは違います(笑)。

東海大の武道場。
いつもは中央に3面ラインが引いてありますが、その日は何と8面も作られていて、保護者たちは壁に張りつくように立っての応援でした。

参加チームは49、参加者は500人以上だったと思います。
ハッスル小川さんは大きかった! 学年別で3つか4つのブロックに分けられていて、各ブロック毎に3位まで決定していきます。


ヒデキの対戦相手は、ヒデキよりずっと身体の細い少年。帯は紫色でヒデキより上級ですが、身体つきから とりあえず一回戦目は大丈夫だろう と思いました。 私も考えが甘かった!

ただ、気になったのは、その子の苗字と道場の名前が同じだったこと。鈴木、山本というようなよくある苗字ではなかったため、「道場の師範の息子」かもしれない。生まれたときから柔道をやってきたような子かも?というイヤな予感はあったのですが、それはヒデキには言わないでおきました。

試合会場にはセトママ、両国のご隠居さん、セトハル君まで応援に駆けつけてくださり、大応援団がついていたのですが…
試合開始直前に私を見つけ、駆け寄ってきたヒデキは、

「ママ、鼻血が出ちゃった

と、不安そうな顔つきです。
もともと鼻の粘膜が弱く鼻血がよく出るタイプですが、副鼻腔炎になると特にひどくなります。

「大丈夫だよ

笑顔で答えたものの、そのとき既に、ヒデキの気持ちが弱くなっているような気がしました。
試合が始まり、しばらくしても、ヒデキの技はなかなかかかりません。
相手の子はものすごい勢いでヒデキを揺さぶってきます。

そして・・・

コロン!

相手に背負い投げをされたヒデキが、きれいに転がりました。

「技あり!」

まさか

これまでそんな風にヒデキが投げられるのを、私は見たことがありませんでした。
ヒデキにとっても相当ショックだったようです。

そのうえ、そのときの衝撃からか、再び鼻血が出始め試合は中断。
ダメだ、こりゃ

そして・・・
まったく同じ技で、再び投げられたヒデキ。

「技あり!あわせて一本!」

完敗 でした。

試合が終わり、鼻血もかなり出ていたので控え室へ移動する間も、号泣するヒデキ。

俺、勝ちたかった~~!

俺、勝ちたかった~~!

相手の子、強かった!!!
号泣


私は…本当は腹が立っていました。

「だったら、試合の途中でメソメソ泣くな!」

「試合前から、気持ちで負けてたでしょ?」




「そうだね、悔しいね。

みんな“勝ちたい”と思って頑張ってるんだよ。

今日の精一杯で頑張ったなら、仕方ないね」


とだけ言って、私は仕事へ

帰宅したのは夜の9時過ぎでしたが、ヒデキの方からは柔道の話をしようとはしませんでした。そればかりか私の顔を見るなり、

「何?

こっち来んなよ!


「今日の試合のビデオ、見た?

どう思った?」


「うぜぇんだよ!

ママなんか、柔道やったこともないくせに。

もう試合のことなんか、思い出させんなよ!


ははぁ~ん。悔しいんだ

それでも、親というのは、ついつい言いたくなってしまうんですね。
ビデオを見ると、手も足も突っ張って、おまけに下を向いて前かがみで立っているヒデキの身体の前は、がら空きになっていたのが一目瞭然。

試合の反省をしっかりして、次に同じ子と戦ったときにはどこをどうすれば良いのか?を考えるべきなんじゃないの?

「柔道の日記は書いたの?」

「うっせーな!

何で負けたことをわざわざ書かなきゃいけねぇ~んだよ?怒ってる


布団をかぶって背中を向けたままのヒデキは、結局、そのまま寝てしまいました。

翌朝。
少し気持ちが落ち着いた様子のヒデキと話してみました。
すると、

「そうなんだよ!俺もビデオ見てそう思った。だから簡単に投げられちゃったんだ。

それにあの子、ずっと横向いて立ってるから、技がかけられないんだよ」


「なぁ~んだ。ちゃんと考えてたんだ」

「だから先生に“ 投げ技を教えて欲しい! ”って言ったのに…」

「いや、それは違うと思うよ。

先生は“ 今は新しい技をやるより、自分の得意技を極めろ ”って言ってくれたんでしょ?

そのために内股や大外がなかなかかけられない時に自分の肘を中に入れるとか、相手を引き寄せるいろんな方法を教えてもらってたじゃない?
だけど、それがまだ自分のものになってなかったんだよ。

だから、そういうのをもっと練習したり、背負い投げをかけられそうになったときの返し方を教わればいいんじゃない?」


俺、○吉○吾(相手の子)には、もう二度と負けたくない!

燃えてきたぜ~


以前、柔道講義に来られた中西英敏先生から、

「自分が戦った相手の名前はしっかり覚えておきなさい」

と教わって以来、ヒデキは自分の対戦相手の名前は覚えるようにしています。

「あはは♪負けてから燃えるの?」

「いや、普通そういうもんでしょ?

「3週間後には望星旗の団体戦だよね。

大将のK君は今回も優勝だったし、Y君も3回戦まで残ったでしょ?

ヒデキも先生の期待通りポイントゲッターになれるように頑張ってね」


日記は、ちゃんと自分で書いていました。
あとで、娘のサキ(中1)に言われました。

「ママ、勝ったときはいいけど、負けたときにいろいろ言うのは可哀想だよ。

自分が一番悔しい思いをしてるんだし、ちゃんと考えたり反省したりしてるんだから、負けちゃったときはほっといてあげる方がいいと思うよ」


「…ってお姉ちゃんが言っててさ、ママも反省したよ。

ごめんね、ヒデキ」


「そうなんだよ!

その通りだよ!

さすがはお姉ちゃん。俺のこと、よくわかってくれてるね


「おいおい、調子に乗るな!(笑)」

今回負けちゃったことは、可哀想だし、悔しいけど、ヒデキにとっては(私にとっても)良かったと思いました。相手の子は、ヒデキよりずっと柔道が上手だったし、そういう子がまだまだたくさんいる、ということがわかっただけでも、勉強になったはずです。

最近、反抗期も手伝って、自分の思い通りにならないとイライラして家族にあたり散らすことが多かったヒデキ。でも、こういう試合では、自分がどんなに勝ちたいと思っても勝てないことがあります。しかも自分で出した結果ですから、どんなに悔しくてもどうすることもできません。

改めて、柔道をやらせて良かった!と思いました。こういう経験から、ヒデキはきっとまた、いろんなことを学び、成長させてもらえることでしょう。


今日からまた稽古開始です。
3週間後の団体戦に向けて、新たなスタートを切れそうです。

頑張れ、ヒデキ!

10月8日(日)
今日は柔道の大会でした。1回せんでまけちゃった。
はんせいは、わざをかけられなかった。
あと、こしをひいてた。
先生には、自分でなんで負けたか火曜日に言えと言われた。
次は団体戦。がんばるぞ!
し合の相手○吉○吾くんは強かった。
背負い投げで2本、とられた。 (ヒデキの柔道日記より)


ひなたまさみ





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最終更新日  2007年10月09日 16時48分14秒
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