台風の影響でしょうか、今日の東京地方はわりと涼しくて、読書するには良い気候でした。ということで、今日 は読書にいそしみました。
僕は、日本史、なかでも戦国時代が大好きなものですから、戦国時代ものの小説をよく読みます。
今回ご紹介する北沢 秋(きたざわ しゅう)という人が書いた「翔る合戦屋(かけるかっせんや)」という本も、そのタイトルから想像できるように戦国時代の小説です。
この本は合戦屋シリーズ(と勝手に名づけましたが・・)の完結編となっています。つまり、前作として、哄う合戦屋(わらうかっせんや)、奔る合戦屋(はしるかっせんや)があります。
いずれも主人公は、石堂一徹という侍で、物語の舞台は信濃の国(今の長野県)です。時代背景としては、甲斐の国の武田信玄が、まだ武田晴信と名乗っていたころ、上杉謙信が長尾景虎と称していたころの話です。
その当時の信濃の国は、北信濃に村上義清という比較的有力な武将がいましたが、中信濃や南信濃は、中小の豪族が入り乱れており、そこに目を付けた武田晴信が信濃をわがものにしようとしていたという時期です。
さて、主人公の石堂一徹は、豪放磊落、無双の武将で、しかも剛力なだけではなく、むしろその特徴は軍師として発揮されています。石堂一徹が仕えることとなった遠藤吉弘という武将は中信濃で 3800 石程度の中豪族です。
その遠藤家にあって、軍師として活躍する石堂一徹の働きにより、遠藤家はあっという間に数万石を有する有力武将にのし上りますが・・・・そのあとの結末は意外なものとなっています。
ここで全部書いてしまうと、この本を読む楽しみが無くなってしまうので、戦国時代の小説に興味のある方は、ぜひご一読ください。
ところで、主人公の石堂一徹は実在の人物ではありません。また主君の遠藤吉弘も同じく実在の人物ではありません。しかしながら、物語の中に登場する武田晴信、村上義清などは歴史上、実在した人物です。
従って、歴史の通りに信濃の国は武田家のものになるのですが、その過程において様々な戦いがあり、歴史上に実際に起こった合戦の中で石堂一徹が活躍するという内容になっています
架空の人物と実在の人物をうまく調和させている珍しい小説で、内容もかなり面白くなっています。
なお、 3 部作のシリーズとなっているため、第 1 作の嗤う合戦屋から順番に読むことをお奨めします。
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