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1月24日~25日、秋川渓谷(東京都西多摩郡五日市町・現あきる野市)の旅館へ静養に行って来た。都心での雑用を終えて、西武線で拝島駅まで出る。ここから五日市線に乗り換える。奥多摩方面の谷はかなり深く、五日市線方面は秋川沿いに集落があり、青梅線方面は多摩川添いに集落がある。谷は山梨県大月市の北側まで達しており、東京都とは思えない鄙びた風景が広がっている。五日市線の終点武蔵五日市で下車する。東京駅からだと青梅特快拝島乗換で1時間20分ほどと充分通勤圏内である。駅前からは檜原村や八王子方面行きの西東京バスが発着していた。今宵の宿は駅から徒歩10分ほどの錦江閣である。本館内に客室が5室程度、別棟の離れ客室が5室(棟)程度あり、秋川の清流に面してロケーションは良い。夏期なら川遊びも楽しめ、涼しくて気持ちよいだろう。錦江閣の玄関。旅館へ着いて一休み後入浴し、夕餉の時間となる。山里らしい料理であった。朴葉焼のように見える牛肉の「楽満焼」が名物との事。塩焼の魚は山女。離れ客室は炬燵がありくつろげる。自宅では人間が駄目になってしまうので炬燵は使っていないが、たまには良いものである。また、客室から秋川の流れも一望出来る。新緑の頃など綺麗であろう。静かな離れでぐっすりと眠って朝食である。朝からボリュームのある食事で食が進み珍しくお櫃をお代わりした。写真右下の器は珍しい事に自然薯(じねんじょ)であった。味が濃く、粘りけがかなり強く実に美味い。田舎の道の駅などで売られている事もあるが、結構高額な貴重品である。番頭さんに聞いたところ日の出町で採れたものとの事。蛇足ながら日の出町と言えば、中曾根氏とレーガン氏の会談を思い出した。宿の食事処から見える秋川の清流。季節外れのため殺風景であるが自然豊かな場所である。宿の脇から河原へも降りられる。夏は水遊びが楽しめるだろう。静かな和室離れと炬燵でゆっくりくつろげて良かった。(おわり)
2015年02月01日
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16日、ランチと紅葉見物を兼ねて久し振りに青梅市の御岳渓谷を訪ねた。玉堂美術館を向かいに臨む。もみじもイチョウも良い色である。御岳橋から多摩川を見下ろす。御岳橋直下に近い河川敷。全国に深い爪痕を残した先日の台風19号の被害は、ここ御嶽渓谷にも及んでいた。増水のため流失した御嶽小橋。上の写真は2016年4月撮影、下の写真は2019年11月撮影である。吊橋部分が完全に無くなっているほか、残された橋の欄干部分にも損傷が見られる。通常の水面から数メートルも高い位置まで激流に洗われた痕跡に驚いた。同じく流失した御嶽小橋。対岸は玉堂美術館方面。紅葉の観光シーズンに対岸へ渡る人道橋が無いのは大打撃であろう。御嶽橋(車道橋)から見下ろした旧旅館「河鹿園」と多摩川の流れ。台風19号の際には写真左側の白い建物の基礎部分まで水位があがっていたとのこと。渓谷沿いの遊歩道も多くの箇所が水流にえぐられたりして損傷しており、改めて台風の恐ろしさを実感した。
2019年11月17日
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