Shinanonokuniのブログ2

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2013年04月20日
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カテゴリ: ミリタリー


自衛隊祭は毎年4月の第三週末に開かれており、敷地内に植えられている桜がちょうど見頃でお花見も兼ねている。今年は桜の開花が早かったため既に葉桜になっており花見は出来なかった。

普段は入れない敷地内が解放され、各種兵器、装備の展示、戰技実演、資料展示などがある。またテキ屋が多数出店して焼きそば、焼き鳥、お好み焼きといった食べ物を楽しめる。

早速、敷地南側の練兵場で行われた戰技披露を見学する。

最初に二輪車に乗った斥候兵が前線を偵察する。帝國陸軍時代の騎兵に相当するのが二輪車部隊なのだろう。

ヘリ降下.jpg

次に飛来したヘリコプタより歩兵小隊がロープで降下する。

軽装甲車.jpg

軽装甲車2.jpg

先行している歩兵隊の支援要請を受けて、軽装甲車が戦場へ到着する。この手の車輌には対戦車砲などの小型火砲を装備可能との事で、帝國陸軍時代で言えば歩兵聯隊内にある大隊砲部隊や速射砲部隊に相当するものなのであろう。

輸送ヘリ.jpg

更なる支援要請で大型輸送ヘリが飛来し、積載していたジープ型の兵員車輌が降ろされ前線へ向かう。

地上支援ヘリ0.jpg

大型輸送ヘリが荷下ろし中は上空で別の支援ヘリが警戒任務にあたる。

迫撃砲.jpg

迫撃砲2.jpg

更にジープ型兵員車に牽引された迫撃砲が到着し、あっと言う間に放列を敷く。移動状態から僅か数分で射撃可能になり、牽引してきた車輌は瞬く間に後方へ避退する。
現在の迫撃砲隊は帝國陸軍時代の聯隊砲に相当するのであろうが、砲兵陣地転換の素早さに驚いた。聯隊砲としてよく用いられた四一式山砲であっても移動状態(分解状態)から数分で放列を敷けないであろう。

15榴.jpg

野戦重砲も登場する。十五糎榴弾砲。これは移動状態であって、何と小型のエンジンを積んでおり自走可能である。高速で移動する場合は牽引車輌を用いるとのこと。
この砲も、戦場後方に到着してからものの数分で放列を敷いてしまった。驚くべき早さである。帝國陸軍時代の野戦重砲(九六式十五榴など)であれば移動状態から放列を敷くまでにけっこうな時間を要した筈である。現代の兵器はかなり優秀でありびっくりする。しかも射程は二十粁を超えるとの事で見た目も加農砲のごとく長砲身である。しかも砲口初速800米を越えるとの事なので下手な加農砲より高初速である。帝國陸軍の主力加農砲であった八九式十五加でさえ、放列砲車重量10頓以上、射程18粁、砲口初速730米程度であったので、比較にならないくらい性能が良い。

地上支援ヘリ.jpg

野戦重砲隊(十五榴)及び重迫撃砲隊の支援射撃のもと、歩兵部隊が前進して敵を制圧する。帝國陸軍時代は直接協力機(九八式直協)などが担っていた地上部隊の航空支援は現在はヘリが行っており、上空から機銃を掃射して援護にあたる。

歩兵、砲兵、航空兵の活躍で敵を殲滅して任務を終了し、戰技披露が終わった。なかなか立体的で迫力があり感心することしばしであった。

(おわり)





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最終更新日  2013年04月20日 18時01分20秒
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