6月15日(土)神奈川県伊勢原市にある丹沢山系の大山へ散策に行って来た。(その1)
14日(金)、夕方上京して友人と焼鳥屋で一献する。炭火焼の焼き鳥は旨かったが1本あたり200円強と値段も割合高かった。明けて15日、新宿駅から小田原急行線で伊勢原市を目指す。急行で約1時間、都心へも充分通勤圏内の都市である。
伊勢原駅にて下車すると、駅の通路には大山、丹沢の観光ポスターが貼られていた。東京近郊のベットタウン的なイメージしかなかった同市だが、観光需要もそれなりにあるらしい。
駅の切符売り場でバスとケーブルカーのセット割引券(1410円)が売られていたので迷わず買う。伊勢原駅前-大山間のバス往復と、索道の往復がセットになった切符である。
駅前は比較的こじんまりとしている。阿夫利神社の鳥居が建っていた。
駅前のバス停から大山ケーブル行きのバスに乗る。大山行きのバスは地方都市の路線としては高頻度な1時間3本の運行である。しかし、客は数名程度、ほとんどが途中で下車してしまって、終点まで乗っていたのは自分ともう一人女性観光客の2名であった。

バスの終点付近から大山の集落を見下ろす。急峻な渓谷と河川(大山川)に沿った集落であり、大山詣での旅館(宿坊)が多い。
これから目指す大山。あいにくの悪天候で頂上は雲の中であった。しかし、下界では何もしなくても汗が滲んで来る蒸し暑さであったものが、バスで僅か30分程度乗っただけで、なんとなく涼しさを感じられる。
と、サイレンを鳴らして消防車が走ってきた。レスキュー隊のようである。山で何かあったらしい。
バスの終点からケーブルカーの山麓駅まで徒歩15分ほど、結構急な階段を登って行く。

四国琴平さん(金刀比羅宮)の参道と似た雰囲気で、沿道には土産物屋と食堂、宿坊が立ち並んでいる。
山登りのウォ-ミングアップなのだろうが、結構急な坂を汗だくになって登り、やっとケーブル山麓駅へたどり着く。
消防のレスキュー隊も一緒に登ってきて、先行している仲間を駅で待ち受ける。

TANZAWAと書かれた深紅のケーブルカーに乗り込む。山麓駅の標高は400m。
距離800m、標高差278mを6分で上がる。登山道もあるが徒歩だと1時間以上を要する。
途中の大山寺駅(海抜512m)で下り車輌と交換する。
下りの車輌内には中高年の女性らしき遭難した人がレスキュー隊に囲まれて担架に乗せられていた。滑落などの事故なのか、急病なのか安否が気遣われる。山に詳しい人に聞いたら丹沢山系は沢登りの山として有名で、それに伴う滑落事故も多いとの事。嫌なものを見てしまった。
ケーブルカーはあっと言う間に標高678mの山頂駅へ到着した。
先程居た山麓駅より明らかに気温が低く少しひんやりして気持ちがよい。
(次回に続きます)