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August 6, 2006
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カテゴリ: たまには雑談
王子製紙による北越製紙への敵対的TOBの攻防戦は、日本製紙の参戦で、その行方が混とんとしてきた。日本製紙のTOBを阻止する意図での参戦は、王子製紙の戦略に大きく影響を与えそうだ。

まず、株価だ。王子製紙側が計画しているTOB価格より、北越製紙の市場価格のほうが高く、日本製紙による北越製紙株の買い増しにより、株高がすすみ、TOBへの応募がさほど期待できなることが考えられる。

また、既に決定している三菱商事による北越製紙への第三者割当増資の実行、日本製紙の株の買い増しによって、王子製紙がTOBを実行し、50%以上の株式を獲得したとしても、北越製紙を完全子会社化するに必要とされる3分の2の議決権を獲得するにはいたらない可能性が高いとされている。

王子製紙のビジネス上の独走を阻止すべく参戦した日本製紙の戦力が注目される。さほどの資金を投ずることもなく、北越製紙に対して、王子製紙からの買収の脅威をとり除く役割を演ずることができるとすれば、今後のビジネス上の展開において、日本製紙が優位にたてることは言うまでもない。

一方では、三菱商事の動きにも目が離せない。規定の約束事として、いったんは北越製紙に対する増資には応ずものの、日本製紙の出現によって、そのビジネス上のメリットを引き出すことが難しくなってしまう。一部の情報筋では、投資家の利益を最優先すべしとの声もあり、三菱商事の株主が、利益確保のためにTOBに応じるよう三菱商事に求める可能性もあるとしている。

商社が筆頭株主となることの意味が本当にあるのか。買収対抗策のパートナーとしての三菱商事の存在はあるかもしれないが、本来であれば、日本製紙がその役割を担うべきではないかと考えてしまう。しかし、今回の日本製紙の参戦が事前のシナリオにはなかったものであるだけに、北越製紙側3社の思惑が一致しえない可能性もあるとされている。

多少、手づまり感のある王子製紙ではあるが、株主の利益を最優先に考えるというスタンスを徹底することにより、現在、反目する北越製紙側を切り崩すことに活路を見出すことができることも予想されており、この攻防戦から目が離せない。

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Last updated  August 6, 2006 10:33:42 PM
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Re:北越製紙に対するTOBの行方(08/06)  
高野大輔 さん
こんばんは。

北越製紙はもうどちらに転んでも独立はできないと思いますが。政策次第ですね。
今後に期待です。
ではでは。
(August 7, 2006 01:04:06 AM)

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