◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

Part7



さて、動詞の王様、Getですが、Getをちゃんと使いこなせればほぼ英語がわかったと言って良い位頻繁に使われますよね。

Getとは、簡単に言って、静的なHaveの位置、状況から、ある行動を起こした主体が求める客体をとらえる事。
ただし、その主体の行為はTakeと違って必ずしも意図的、ないしは選択的に行われるものではない。と言う事です。


なんだか今一良くわからないでしょう?(笑)

例を出します。
Haveの状態にある主体が客体ををとらえようとする行動を取る時の基本的形態は、
Catch、Get,Takeでしょう。

*客体が動き回るものであればCatch.
*とらえんとする客体が主体の選択して目指すものであるならば、Takeと一応考えます。
では、Getではどうなのでしょう?
ニュアンス的に、CatchとTakeの中間、すなわち、
Catchほどとらえるのに偶然、突発的ではないが、Takeほどじっくり選択検討した行為でもない。
Catchより主体的だけど、Takeほどの思い入れはない。と言う事です。

Catch、Take,Getの違いは従って、日本語の「取る」と言う言葉の背後にある、“取り方”の違いなのです。


EX.

I catch the first train. (一番列車が来たら、さっと飛び乗る。)
I take the first train. (他の列車もあるけれど良く考えて一番列車に乗ることにする。)
I get the first train. (一番列車に乗ります。)

とらえる速度でいうと、速い方から Catch,Get,Takeとなります。
だけどその反対に、とらえる力は、Take,Get,Catchの順になります。

とにかく主体が行動を起こして客体をとらえるのがGetだから、場所が客体それをつかまえれば「到着する」になり、金や物なら「得る、稼ぐ」
get the beatingなら、「殴られる」、get a ticket「買う」、get permission 「許可を貰う」get punk,「かぶれる」go and get some books「持ってくる」
get him on the phone「電話に出させる」 、get dinner「夕食を用意する」など色々ありますが、Getの持つ本質的意味は論理的に言えば、何の影響をも受けていません。


精神的用法で見ると、

get what you mean,get it ,get the hang(理解する)
Takeの場合は自分の意思や思惑がどちらかと言えば分かったという分かり方なのに対して、Getは、もっと客観的な解り方です。
I make itの場合は努力してやっと理解した。であり、I seeの方は容易には理解するが、「なるほど」くらいの浅いわかり方です。
Makeは一旦分かれば分かり方は深いという理解の仕方です。他にもI catch itと言うのがあるけれど、これも安易な理解の仕方です。

逆に、客体が主体をとらえた場合

This problem gets me. He gets on my nerve. The exam really gets me.
日本語訳は、「悩める、苦しめる」になります。
何故だと思いますか????
本来は主体であるこちらが客体をとらえるところが、その反対につかまえられてしまうからです。

Getには、主体が、ある状態になる。(例=I get rich. She gets sick. Bill got worse off.)
と言う用法と、

客体を、ある状態にさせる (例=I get him to go. She got me down. get the clock turn back.)
形があります。
又その変形として「他に~してもらう」と言う意味も形成します。(例=I get may hair cut. I got my wallet storen.)

もう一つ。

S+get+ppで受身的な「~される」になります。
客体が主体をGetしたと考えると容易です。(例=He got hit.]











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