◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

ちょっと笑える名前の話



日本で今の旦那と結婚をし、苗字を変えてから私の人生は変わってしまった。(笑)

何が変わったか?



病院で名前を呼ばれる時,
出前を取る時,
友達の家へ電話を入れて両親が出ちゃった場合、
カードを作った場合、

とにかく、ありとあらゆる場面でこの新しい苗字の為に物事がスムーズに行かなくなっちゃったんです。

というのも、私の苗字はイタリア系の名前だ。 
そして、“V”が2回も入っている。


“V”って、日本語にすると、

“ビ”ではなくて、

“ヴィ” になりますよね?



これが曲者なんですよぉ~~~。

お馴染み,“V”は、日本人にとって苦手な発音ですよね。

特に年配の方には超難関!!!



ある日病院で私の番が来て,看護婦さんが一生懸命にカルテと睨めっこをし眉間にしわを寄せながら悪戦苦闘。

「ブ、ブ、ブ、ブイ、ブイ~???   はあ~~?」
と、口ごもっている。


私:「フゥ~。またか。」

こういった皆さんの反応に慣れっこになっていた私は、黙って立ち上がって看護婦さんの方へと歩いて行った。

以前は時々意地悪をして、どういう風に発音するのかじっくり聞いて楽しんでから、

なんていう場合もありました。

看護婦さんにカルテを見せてもらうとカタカナで、“ヴィ”の部分の小さな“ィ”が、大きいままだったから、とってもへんてこで読めた物ではない名前になっていたのでした。

それが2回も入っているわけだから、看護婦さんも困っちゃったんですね。

その後看護婦さんと大笑いでした。



とある日、
出前を取った時のラーメン屋の親父との会話


私:「○○○○ですが、出前お願いします。」

店の親父:「え~!? 何だってぇ~???」

私:「○○○○です。」

親父:「平川さん?」(日本語名になってしまっている)

私:「違います。○、○、○、○です。」(ゆっくりと発音してあげる)

親父:「平井さん?」(どうしても日本語にしたいようだ)

私:「いいえ! ○、  ○、  ○、  ○です。」(更にゆっくりハッキリと発音する)

親父:「平川さんでしょう?」

私:「ううううう~~~、平川じゃなくて、○○○○です!」

親父:「だから、平川でしょう?」

私:「違うんですぅ~! もう~~~~!
カタカナ名で、○○○○!」(地団駄を踏みまくる私)

親父:「ふぅ~。 なんだか俺には良くわかんねぇ~やぁ~!
母さんちょっと代わってくれ。」

親父も私も鼻から息が抜けまくり。

私:「○○○○、です。(汗)」

おっかあ:「はい、はい、平川さんね!」(自信たっぷり)

私:「(ガァ~~~ン!)
はい、そうです.....。平川です......。」(もうどうでもいい)


このやり取りに疲れ果てた私、
ここへの出前注文の際は必ず、

「平川です。」

で、この先問題無くスムーズに注文をする事が出来ました。


その後どうでもいいような場合はいつもこの、

「平川」で通したのであった。


友達の家へも、「平川」と言った事もあったけど、これだと肝心の友達が誰の事だか分からないから、結婚前の苗字で通しました。(笑)


◆◆◆アメリカ編◆◆◆

何とアメリカでは又違った意味での苦労が待ち構えていたのです!

この名前、バスケットボールファンなら誰でも知っている名前なんです。

でもこの有名な名前、アルファベットが一文字余計についている。

私の名前は一つ少ない方。でも発音すると両方共響きは変わらないんです。

どこへ行っても、子供の学校の担任の先生にしても、書類を作成する時も、家へ来るジャンクメールも、何でも必ずと言って良いほど、大抵有名な方の名前で来る。

学校の先生には、
「一文字余計ですよ。」って指摘しているにも拘らず、

いつの間にか又、有名な名前の方へと間違える始末。


そして今度は苗字ではなくて、私の名前の方。

アメリカでは、“HITOMI”って中々素直に読んでもらえない。

大抵、

「ハイトミ」
って発音されちゃう。



Macy’sでカードを作った時、

店員の間違いで「HITONI」になっていた為に、

「ハイトニ」って呼ばれて、一緒に居たJENがその場で大笑い。


ジャンクメールでは

「DEAR: MR.HIPOMI」 ですよぉ~。

いくらなんでも

「ミスター・ヒポミ」は無いよね。

わたしゃぁ~、♂のカバ(Hippo)か?
なめとんのかぁ~~~! われぇ~!?

そんな時にアメリカ人の友達DEBBIEが教えてくれた、

HITOMIの覚え術を大いに利用する。



「He told me」で、発音すると

ちゃんと、「ひ~と~み」って聞こえる。

“ひとみ”って名前を簡単に覚えられるし、アメリカ人にとっても馴染み易い。



◆◆◆プエルトリコ編◆◆◆



「HITOMI」という名。
プエルトリコでは(スペイン語圏)では、

「ひとみ」とは読んでくれない。



「いとみ」

になってしまうのだ!


“H”はサイレンスで発音しない為に起る私の別の苦悩&悲劇。


結婚当初、初めてプエルトリコを訪れた時に、旦那の親戚達に

「いとみ~! いとみ~!」

と呼ばれ続ける事数日。

なんとなく違和感を感じながら、それなりに確認すると、



「いとみ」と呼ばれている事に気ずく。


それからと言うもの、文字にして書く時は

「HITOMI」とは書かずに、



「GITOMI」と書かないと、スペイン語のお国では、

素直に「ひとみ」とは読んで貰えないのです。






そうです。


アメリカで私の名前は、

「He told me.」

そして苗字は一々
アルファベットの“○”が少ない方です!って付け加えないといけない。



プエルトリコでは、

「GITOMI」



日本では

「平川」と名乗るという、


とっても名前で苦労をしている私なのでした。(笑)



どなたか似たように名前で起きた、様々な面白エピソードなどあったら、是非皆とシェアーしてみませんか?





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