◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

ニューメンバー“マイロ”



突然ですが


我が家に



もう一人家族が増えました!




名前は.......................................






未だ決まってません!(笑)


何せ家族全員一致で気に入る名前って中々難しいんですよね。


♂のヨークシャーテリアで、生後未だ45日。


しかも路上で売られていたんです。


My Puppy



プエルトリコでは、人が多く行きかうモールなどの脇で

当たり前のように、vanで乗り付けた人達が


子犬を売っているんです。


野良犬も多いプエルトリコ。


ここでは野良犬の事を

SATO(プエルトリカン・テリアー)(笑)と呼んでいます。


本当はワンちゃんを飼うと言う事は、

夢のまた夢。


子供達がもうちょっと大きくなって

責任を持ってお世話が出切る様になってから、


そして

迎えてあげる方も


きちんとお世話をしてあげたい。


という事で、ずっとずっとお預け状態だったんです。



ところが

たまたま昨日、買物を済ませて一旦帰宅した私達、


買い忘れたものを思い出したんですね。


折角帰ってきたのに又出かけるのって

まず珍しい事ですよね。


なのに昨日は、旦那が子供達がブーブー言うのを振り切って

プラザ・ラス・アメリカスという巨大モールへと
出掛けたのでした。


ハイウェイを降りて直ぐの所で

沢山の籠に入った子犬ちゃんたちを発見。


マルチーズにポメラニアン、シーズー、ヨークシャーテリア。

全員で通り過ぎる時に、振り返って大騒ぎです!


でも急に止まる事は出来ません。


仕方なくそのまま直進をし、お目当てのお店へと行きました。


その間、車中での会話。


「ダディー!!!  パピー(仔犬)だよ!パピー!」

「うわ~~~~ん!もう一回見たいよ~!」

「後で戻って!お願い!」

「飼えないのは判ってるけど、触るだけなら良いでしょう?」

私も混じって、“お願いコール。”


旦那:「だめ!だめ!だめ!
そのちょっと、が危ないんだ!

犬は暫くは飼えないって言うのは
承知のはずだ!」

私:「何もそんなにきつい言い方しなくたって..........。」

旦那:「そうやって今まで皆でジワジワ“犬飼いたいコール”をして来て
何度危うい目に遭った事か」


ちょっと機嫌が悪くなって来ちゃったから

皆諦めました。


JEN:「クラスのお友達は殆どが犬とか、猫とか飼っているのに、
私だけ何も飼っていないから、ぺットの話になると
私だけついて行けなくて
悲しい思いをしてるのよね。」

と、ボソッと呟いた。



さて、買い物が済んで帰途に着こうという時


Nicole:「ダディー、どうしてもさっきの場所には戻れない?」


旦那:「道路工事であちこち一方通行になっちゃっているから
無理だよ。」


Nicole:「絶対に、絶対に、無理なのぉ~?
ダディーでも、無理なんだー。」


この、“ダディーでも無理なんだー”

が、効いたみたいで(笑)


何気に車は遠周りをしながらも

さっきの場所へと近ずいて行く。


私、ピンときたんだけど

ワザと何も言いませんでした。

だってー、

下手な事を言って

気が変わられたら困るでしょう~!?


案の定、車は仔犬達の居る場所で止まり、

子供達は我先にって感じで

仔犬達の所へ駆け寄って行きました。


私は深呼吸をして車から降りました。

私達より先に居た若いお兄ちゃんが

ポメラニアンの仔犬をいとおしそうに抱っこをして

ブリーダーの男の人と話をしていました。


寄って行くと、途端に仔犬たちがいっせいに

キュン~~、キュ~~~ン!

て、鳴き出すんです。


中には、寂しげに檻にもたれ掛かっている
ワンちゃんも居ました。

「抱っこして!抱っこして!」

「LOVE ME ! LOVE ME !」

「TAKE ME TO YOUR HOME !」

「HUG ME! HUG ME!」

とでも叫んでいるように聞こえます。


子供達は大喜びで
各々気に入った仔犬ちゃんを抱っこしています。


私達の後から次々に車が止まって

人が沢山仔犬達の所へ集まってきました。


“キュイ~ン!  キュイ~ン!”

必死になって身を乗り出して、遊んでもらいたくて
檻をガリガリしている仔犬達。


元気にキャンキャンいう仔犬達の中で、


一匹ポツンと

檻の隙間から鼻だけ出して、
私の事を見つめる仔犬に気が付いた。


(どうしたんだろう、このワンちゃん。
元気がないなぁ~。   
悲しいのかな?

それとも病気なのかな?)


何だかとっても気になりました。

その後も何度か振り返ってそのワンちゃんを見ると


同じポーズのまま寂しそうな目で

私を見つめているんです。

周りで余りにも仔犬達がキュンキュン鳴くので、
私は居ても立っても居られなくなってしまいました。

その切ない泣き声を聞くと、

全部引き取ってあげたいけど
出来ない現実。

申し訳ないのと、

仔犬達が哀れなのと、

自分が情けないのとで

頭の中はパニック。


旦那に、

「悪いけど、私はこれ以上ここには居られないから、
車の中で待ってるね。」

と言い残して車の中へ行こうとした時に、

どれか気に入ったワンちゃんは居るの?

って聞いて来た。


気に入ったっていうか

凄く気になるのは居るよ。


でも

あの女の人がさっきからずっと抱っこをして

ブリーダーさんと話しをしているから、


多分彼女が買うんじゃないの。


と言うと、

旦那、ふぅ~ん、とだけ言って

ブリーダーさんの所へ行って話しを仕出した。


沢山人が集まってきて

なぜか私に皆色々と質問をしてくる。


「あ、これはマルチーズでオスね。」
(因みに、マルチーズと発音しても通じません。
モルティースと言わないとだめです。)


「この子は生後3ヶ月です。」


何で私が???

と思いつつも、
ブリーダーさん一人でやってて手が足りない。


そのうちパトカーが一台横ずけにして来た。


中からお巡りさんが2人降りてきた。


お客さんの一人が

「あら~!もしかしてチケットを貰う事になっちゃうのぉ~?」

というと

お巡りさんニコニコして


「違う違う。今日は買いに来たの。」



思わず、ずっこける私。

でもね、このお巡りさん私と同じワンちゃんを

先に来て下見をしていたらしく


買うつもりでお金を持って来たんです。


それを知った旦那、


早口でブリーダーさんと交渉をし始めた。



私:「え?え?え?  もしかして交渉してるの?」

子供達も何が起こっているのか訳が分からず、
呆気に取られている。


お巡りさん、旦那に何か話しかけて


がっかりして帰って行ってしまった。


パトカーに戻るお巡りさんを目で追って振り返ると



「はい。ちょっと早いけど母の日のプレゼント!」

と言って、


さっきの気になって仕方がなかったワンちゃんを

私の胸に乗せてくれました。




思わず子供達と


感激の涙、涙。


ワンちゃんを抱きしめて


ワー、ワーと大泣きをする

女とその子供達。


気が付くと皆ニコニコしてこっちを見ている。
貰い泣きをしている人も居ました。


何故か拍手までして貰っちゃって旦那は恥ずかしそうに
ブリーダーさんとこっちを見ていました。


彼から色々重要事項を教えてもらい、

お薬を飲ませました。

明日にでもVET(獣医さん)に連れて行って
予防接種を受けるように言われて

書類を貰ってお金を払い帰ってきました。


お値段は$675でした。

ブリーダーさん、最後のお別れに何やらスペイン語で

ワンちゃんに話し掛けて、
お別れのKISSをしていました。


一応ビジネスだけど、

愛情を持ってワンちゃん達に接しているので、
何だかそれを見てほっとしました。


路上でだから、保証もない。あってもたった3日です。





今朝VET.にTELを入れて

自宅まで来て貰い、予防接種を受けました。



きっと夜鳴きをされるだろうと覚悟をしていたんだけど

今朝5:30にクンクン鳴き出すまでは

ぐっすりおネンネしてくれて、拍子抜けしました。



獣医さん、ワンちゃんを見てびっくり。


こんな小さいワンちゃんですか~!


生後45日なのに、身体がかなり小さい。
ペットショプだと、この大きさだと軽く$2000はしますよ。って言われました。

ただ、路上で買ったから保証はないし、何せ未だ生後45日。

危険は一杯で、死んでしまう確率は高いって言われました。


それから、遺伝性の病気を持っているかもしれない。


先生は色々とチェックをし、

睾丸も両方降りて来ているし、

歯も“ピラニア並み”のお墨付きを貰いました(笑)


おまけに食い気も凄くて、その後ウンチもぶりぶり。

先生暫し、感動していました。


路上で買ってこんなにハイクオリティーなんて考えられないって。(笑)

獣医さんしきりに

「OH MY GOD! He is so tiny!  You are so lucky!」と
言っていました。



今は予防注射を打って、ちょっと元気ないです。

でも食欲はあるのでちょっと安心です。


あと2,3ヶ月は要注意の時期だけど、


無事に育ってくれる事を願っています。


そして、あの時居たワンちゃん達が

良いオーナーを見つけて引き取られていく事を

願って止まないです。


My puppy2



*********************

☆追記☆

もめにもめていた名前

MILO(マイロ)君に決まりました~♪


でもね、家の旦那は“MILO”って言う名前が、
響きがひ弱だって言って
一人納得いかないようなんです。

どうしても、
「彼は俺の“BUDDY"(仲間、友達)だ!
奴はタフなBUDDYなんだ! 
MILOじゃなよっちくてだめなんだよ。
だから俺は皆がMILOと呼んでも
BUDDYと呼び続ける。」

って、ずーっと言ってますよ(笑)

“男はマッチョ”って言うラテン気質なんでしょうか?

一応決定したこの名前、


どうなることやら(笑)


それから面白いのは、

今まで犬を飼う事を一番反対して拒んで来た
家の旦那。



今じゃー、誰よりも率先して面倒見てます。

ウンチもさっさと拭き拭きして、

予防接種の為に元気のないMILOの周りを

白熊のようにウロウロ。


時々

「息してないんじゃないか!?」
って、真剣な顔をして
MILOの呼吸を確かめたりしています。


極めつけは、

MILOを抱っこして鏡の前に立って、

抱っこをしている自分とMILOに見とれています(爆)



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