◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

いちゃもん付けられたり、尊敬されたり


プエルトリコで生活していて、
日本人だという事で、知らない人達との興味深い交流がある。


以前の日記でも何度か触れた事もあるんだけど、
住み始めて早々に、外出すると、あるパターンがある事に気が付いた。





1)スーパーマーケットやお店、外を歩いていて、動く手を休めて、又は立ち止まってまでもジーッと見られる。



2)親しげに雑談を餌にして、最終的には、
゛私が何人なのか?”と、聞いて来る。




3)私が日本人だと告げると、必ずと言って良いほど目を丸くして、
「お~~!」と、驚きにも似た声を上げ、今まで以上に好意的に長話に付き合わされる。



4)もしその人が、ちょっとでもアジア、又は日本に関して興味があったら
話は止まらない。色んな事を話してくれる。







色んな事って、空手道場や先生の話やら、
自分の日本人の友達の事、日本へ旅行に行った時の事、アニメ、ゲーム、
日本語習得の為に教材を買って勉強している事、自慢の盆栽の事、

とにかく、よくもまあこれだけ親日家が居るもんだな。。って感心する位です。(笑)




でもね、1度だけ嫌な事があった。


プエルトリコは(特にSan Juan)、駐車場のスペースを巡って
喧嘩になる事が良くあって、旦那と一緒の時には何度か経験していたけど、

先日、私一人で居る時にいちゃもんつけられました。(~o~)




歯医者の予約が9時にあって、出掛けて行ったんです。

その時間帯は物凄く込んでいて、駐車場のスペースを確保するのは至難の業。
そしてこの駐車場は変な作りで、

細長く左右1列に車を停めるスペースがあるんだけど、一方通行な為に、
探しながら一度通り過ぎてしまうと、

例え自分が通った直ぐ後にスペースが空いても、
後ろから直ぐ車が来ているので、戻れないんです。

だから、仕方なく一旦大通りに出て、ぐる~っとUターンして来ないといけないんです。


私は、その駐車場の入り口に停車して、
入り口付近のスペースが空くのを待つ事にしました。


悔しい事に、何台も私の後から入って来た車は、どうにかスペースを見つけて停めていました。

でも運が悪い人は、出口ギリギリに行っても見つからず、
それでもずうずうしい人はバックをして入って来て、後続の車からクラクションを鳴らされていました。


待つ事5,6分。


男の人がビルから出て来ました。

私は注意深く彼の行く先を見守りました。


私の後ろから3台ほど車が入って行ったけど、皆彼を素通りして奥へ入って行きました。


車を彼に近ずけて、窓を開け、


「出るんですかー?」

と聞くと、彼は頷きながら、直ぐ私の右斜め前に停めてある自分の車を指差しました。



「やった~♪」


私はルンルンで彼が車を出した後に続いて、駐車しました。



もう10分も遅刻してしまっているので、車から出て先を急ぐと、

ビルの入り口付近に黄色い車を停めた若い女性が、
こちらを睨みながら、私の直ぐ前を歩き始めました。


歩きながら彼女は、4,5回振り返って私を見たんだけど、
(今思えば、アジア人だから言い返さないとでも思ったんでしょうか。。?)


いきなりスペイン語で、



「$!#@^&!^@^&*!%@#@!」


って、甲高い声で怒鳴っています。



私その日は丁度、(旦那も恐れる)月のものが訪れる、最悪な時期だったのね。(>_<)

大体雰囲気で、私に文句を言っているのが分かったんだけど、



何せこの時期は、余裕ってものが全く無くて、

歯が痛かったのもあって、




カッチーーーーン!って、即効で切れましたねぇ。。。




「貴方が何を言っているのか、さっぱり分かんないんだけど!」

と、私も彼女につられて声を荒げると、その彼女今度は英語で、


「貴方ね、 人の駐車スペース を取るもんじゃないのよ!」


と、のたまった!





人の駐車スペースだとぉ~~!?





何で文句を言っているのか想像は付いていたんだけど、



私はどう考えたって、ズルはしていない!


実際何台も先に行かせて損もしていた。


それに、あの男の人とも話をつけたのは私です。


その事が一瞬のうちに頭を巡って、


゛私は悪くない!”  
と、判断を下すと同時に、





「はぁ~~~!?

何メチャクチャな事言ってんの!?

あんたは私の後ろだったでしょ!

大体にして、彼と話をつけて停めたのは私なんだよ! 

あんたに文句を言われる筋合いなんて無いね!  (ここまでは英語)」



「私にいちゃもんつけようなんて、
100万年早いんだよ!ボケェ!(!(これは日本語)」



すると彼女、

私が未だ喋っているのに、自分だけ言いたい事言って、
スタスタと早足で歩いて行く。



私も負けずに早足で歩きながら、彼女の直ぐ後ろで、
日本語と英語のチャンポンで捲くし立て続けた。←しつこい



結局1度も振り返ることは無く、コーヒーショップへ入って行ってしまった。



ふと辺りを見渡すと、5,6人の通行人が見て見ぬ振りをしていた。



何だったんだろう、今の。。。



私も興奮して怒鳴り捲くってしまったけど、
もしかして私に落ち度は無かったのだろうか。。?


我に返って、急に不安になって来た私は

歯医者の待合室でも、ずっとその事を考えていた。



でも、どう考えたって、彼女に文句を言われるのはおかしい。


私の前には通過して行った3台の車のみで、彼女の黄色い車の姿など無かったのだから。。。。



もしかして、私の知らないルールでもあったのかな。。?



不安になった私は、
担当歯科医のラモン先生に、今あった事を話して聞いてみた。


ゆっくりとした優しい口調で、
「先にいた車が優先なのは当然だけど、それ以外は特別無いよ。」

と言ってくれた事で、何だかホッとした。


でも、その途端に

急に不安に駆られた!





もしも仕返しとして、



彼女が私の車に傷をつけるとか、タイヤをパンクさせるとか、

ガソリンタンクに、砂糖でも混ぜらりたりしないだろうか!




治療が終わって、恐る恐る見に行くと、
彼女の黄色い車は既に居なくなっていた。


私の車は。。。。。。






無事でした。(^_^;)


家へ帰って旦那に話すと、


「きっと大人しいアジア人だと思ったんじゃないか?」って、半分笑っている。


私は未だ腹が立っていたって言うのに!!!





*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*





もう一つは一昨日の話。



Tiffanyを連れてスーパーマーケットで野菜を選んでいると、

50代風のカップルが、カートに乗っていたTiffanyに話し掛けていた。



私も混じっての雑談が済んで、ジャガイモを取りに行こうとすると、

オジサン、中々その場から離れようとしない。



奥さんに促されて、歩きながら


「君は何人なの? チャイニーズ??」

と聞いて来たので、またか。。。と思いながらも、



「私はジャパニーズですよ。
私の旦那はプエルトリカンなんです。」


と答えると、Tiffanyの顔を覗き込んでから、一歩後ずさりをして、


「Oh~~! Japanese!」と言って、奥さんを呼び戻しました。



そしていきなり、


「コンニチワ。 ハジメマシテ。  ドウゾヨロシク。」


と言って深々と頭を下げて来た。



「日本語上手ですね~!  どこで覚えたんですか?」
って、聞くと

「私はマーシャルアーティスト(武道家)兼、
東洋式のヒーリングをする仕事をしています。」


と言いながら、名刺を手渡してくれました。


奥さんは脇で、もうその辺にして!って感じで、
ショッピングリストを片手に、そわそわしている。




5分位立ち話をして、おばさんに手を引かれながら、おじさんは名残惜しそうに、
こちらを見ながら


「サヨウナラ。。。押忍(おす)!」と言って軽く会釈して去って行きました。



゛押忍”ってねぇ。。。(^_^;)



可愛いおじさんだね。。と言って、Tiffanyと話をしながら買い物をしていると、


またさっきのおじさんが、おばさんの目を盗んで寄って来た。



私の買い物リストを貸して。と言うので手渡すと、

その紙に、


「少林○」と漢字で書いて見せてくれた。


この○の部分は、はっきり言って意味不明の文字でした。(^_^.)



「漢字が書けるなんて凄いですね!  
実は私、書をたしなんでるんですよ。」


と言ったら、オジサンもっとおったまげて、


「え! あの墨と筆を使うやつ?」


と言って、しげしげと私の顔を見るや否や、


さっきの買い物リストを私の手から奪うと、


「これは私の携帯の電話番号です。
自宅の方は、さっきの名刺に書いてあります。
是非後で又会いましょう。  色々と聞きたい事もあるし、書道もこの目で見てみたいですね。」




そう言いながら、スラスラとペンで電話番号を書き始めた。
その脇に、゛David”と、彼の名前を書いたので、

私も調子に乗って、

「Davidって、漢字で書いたらどうなるか知ってます?」


「え、そんな事も分かるの!」って感じで、驚きの顔で大きく首を振るオジサンに、




「荼毘(だび)」



と、書いてあげた。


何故に゛荼毘”????

と思った方達の為に、



Davidのスペイン語読みって、


「ダビッ」って発音するんですね。
この場合゛ビ”にアクセントをおくんだけど、


オジサン益々恐縮しちゃってニコニコしている。


でも、一応゛荼毘”の意味を説明して、

荼毘は幾らなんでもちょっと・・・と言う場合も考えて



゛陀美”と言うのも付け足しておきました。



書かなかったけど、
英語読みだと、どうなっちゃうんだろうね?


出鼻土、  出美努、  出微度、。。。。。???




探して迎えに来たオバサンに手を引かれながら最後に、




「It is very honored to meet you.   サヨナラ!」
(お目にかかれて光栄です)


と言って、又深々と頭を下げて去って行きました。





何かね、とっても可愛いオジサンだった。

こんなに凄い反応されたのは、初めてです。




ここのスーパーマーケットのお兄ちゃんも、面白いの。


レジを通した物を、袋に詰めるお兄ちゃん達が居るんだけど、

その内の一人が、私の顔を見るとニコニコして、


タイ式の挨拶ってあるでしょ?

あのように、合掌して何度も頭を下げるんですよ~~。(^_^;)



ちょっと違うっつーの!




でも、可愛いから私も真似をして、彼のようにタイ式で挨拶するけど、

さようなら。。って、お辞儀を教えてあげました。




アメリカではプエルトリコでのような、
こういう極端な経験は無かったですね。



あのオジサンに又スーパーマーケットで会うかな。。。?





何か楽しみ。。。。。







写真は、日本語で何やら書いてある車を発見。

でも意味不明!






一見普通の車。
何気に改造車を発見。






意味不明
どなたか訳してくれませんか?










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