ほんわかや
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2週間ほど前に殺される夢を見ました。殺される夢なのにとてもいい夢なのです。社長室のようなところでサングラスをかけた東洋人の男性に細いピストルで額を打ち抜かれるのです。夢が始まった途端に殺されると分かっているのに全然怖くはないのです。むしろ、怯える隙さえ与えずに、こんなに正確に、しかも痛みの少ない方法で殺してくれることに感謝すらしていました。撃たれた後、仰向きに倒れて、後頭部に温かい血が髪の毛を満たしていくのを感じるのです。初めは倒れた痛みすら全然なくて、しばらくして、頭の中をツーンとした痛みが走り、「やっぱこれくらいは痛いんだ」と思いながら、でも死を超えるのに、この痛みでいいならよかったとかなり冷静に考えていました。ピストルを撃った相手に、その腕の良さと苦痛を与えない殺し方に、敬意さえ感じていました。そしてとうとう魂なのか、私だと思っていたものが身体から離れた時、主のいないはずの身体から、最後の涙が伝いました。私は少し離れた所からその様子を見ながら、はっきりと思ったのです。「もっともっと楽しめばよかった。」「もっともっと自分に満足してあげればよかった。」と。些細な気に入らない所を矯正しようとばかりして、自分の愛すべきところを見つめていなかった自分、こんなになんでもできる身体と能力を与えられていたのに、すごく小さなことに縛られて、その全体を理解していなかった自分。後悔と、今生の自分に対してかわいそうだったという思いとがどっと押し寄せてきました。そして私は、その日から、とても元気になりました。不思議な体験でした。2週間以上たった今でも、まるで今その夢を見ているように、映像が心に浮かびます。とてもとても、私にとっては必要な夢でした。
2011.03.29
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