みんみんのざる碁日記

みんみんのざる碁日記

2006.08.29
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カテゴリ: 囲碁・将棋
OBの集まりでM島さんの話題が出た事はない。私以外は知る人もいないのだろう。

帰りにM島さんは言った。「何なの、あれ。作ればオワリの局面で目算しても意味ないじゃん」私も同意した。「そうですよね」

その夜、私は自分の碁を並べなおしてから横になってM島・K田戦を思い出した。黒のK田さんが優勢でヨセに入っていた。M島さんは早打ちで、時間を半分も使わないのが常だった。M島さんも私も目算などしない。大まかな形勢判断に頼って、大きい所から打てば良い。結果は作ればわかる、という思想の碁打ちだ。なぜK田さんは6分も考えたのだろうか?
私は気が付いた。K田さんは終局の30手くらい前の局面で自分の半目勝ちと判断していた。そして終局直前にそれを確認したのだ、と。当時の神戸大の選手は総じて、目算などしない人たちの集まりであった。中山典之氏の筆による「梶原の碁」がベストセラーで、西村御大の「序・中盤で勝ちを決めろ」という思想に染まっていた。しかし、梶原九段も西村御大もヨセも上手いに決まっている。ヨセの下手な強い碁打ちなどいないのだ。

私は詰碁や部分的なヨセについては勉強していたが目算などしていなかった。負けたかも知れんな、と思って作ったら白8目半勝ちだった、などという事を試合でもやっていたのだ。
このままではマズイかも知れん、と思った。私はそれまでは厚みを作って攻めるという碁だった。今も基本的にはそうだ。が、石田芳夫的な碁を打ってみようと思った。それから半年以上のスランプに陥ったのである。でも長い目で見ると、終盤力を鍛える訓練にはなったと思う。





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最終更新日  2006.08.29 12:22:18
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