みんみんのざる碁日記

みんみんのざる碁日記

2006.10.22
XML
カテゴリ: 囲碁・将棋

○「もし囲碁の真理を機械が解き明かしポンポンと示すようになったらどうなるだろうか」というnipparatさんの心配は杞憂であると私は思う。
○チェスに較べて囲碁はまだまだ、人間が解明していない部分が多い。いや多すぎる。
コンピュータは人間の後追いしかできないのだから、囲碁のロマンは永久に不滅ではないだろうか。
○ただヨセ・死活に関しては、局面をインプットすると最善手をコンピュータが教えてくれる時代はくるだろう

コンピュータにできる事は、基本的には記憶・演算・出力でしかない。それを組み合わせて活用する方法がプログラム開発である。対局ソフトを開発するという事は、人間が思考錯誤して集積したデータを取捨選択してデータベース化する事や、着手決定の過程を分析して再現する事にすぎない。強い対局ソフトを作るには、まず人間がその対象物をよく研究しなければならない。

しかるにチェスや将棋では100年以上前の最強者が現代に現れても現代のトッププロとは勝負にならない、と言えるが囲碁はそうではない。ヒカルの碁は秀策の霊が憑依して少年が強くなるという話である。チェスや将棋でもそういうマンガは可能だと思うが、少年が棋士の卵になるところで霊の役割はオワリであろう。人間の囲碁研究自体がまだまだ未熟だからこそ、強いソフトは作れないと私は思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.10.22 22:51:14
コメント(3) | コメントを書く
[囲碁・将棋] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


そうかな?  
全ての暗号は破られるためにあるといいますよ。いつかは連珠のように、必勝手順ができちゃうかもしれません。 (2006.10.23 10:33:56)

開発に対するイメージ  
hexagoban  さん
はじめまして、nipparatさんのブログコメントを経由して参りました、hexagobanと申します。

私は、コンピュータ言語すら知らないただの碁好きです。でも、囲碁ソフトについては興味があります。

人間の脳は五感から情報をインプットして、思考し、筋肉を動かす命令信号をアウトプットしますね。

>コンピュータにできる事は、基本的には記憶・演算・出力でしかない。

ということは、両者は違いは価値判断などの演算の中身なのでしょうか。

>対局ソフトを開発するという事は、人間が試行錯誤して集積したデータを取捨選択してデータベース化する事や、着手決定の過程を分析して再現する事にすぎない。

「再現」であれば、開発する人間の棋力を超えることはないですね。

私は少し開発に対するイメージが違っていて、もっとゲームの根本原理、ルールから解を導くのではないかと期待していたのです。つまり、定石、定型、相場などの概念や先入観のない、真っ白な状態から「勝ち」という解を目指すのではないかと思っていました。たとえば6路盤からはじめて、全てを読み切れたらもう少し広い碁盤について演算をさせてみるというイメージだったのです。これは人工知能という領域の話なのかもしれませんが。

余談ですが、私は7.8年前に亀山にシャープの中武さんを訪ねて、液晶配向膜材料の紹介に行ったことがあります。みんみんさんのプロフィールを拝見していて思い出しました (2006.10.24 23:34:32)

Re:開発に対するイメージ(10/22)  
hexagobanさん、いらっしゃいませ( ^^) _旦~~

「対局ソフトを開発するという事は、人間が試行錯誤して集積したデータを取捨選択してデータベース化する事や、着手決定の過程を分析して再現する事にすぎない」と書きました。これを否定する開発技法もそれなりの成果を上げていると、わださんに教えてもらいました。
でも人間の思考過程を完全には電脳で再現できません。人間の思考過程を、数学的に記述し、コンピュータ言語に置き換えて実行させます。すると電脳は人脳に較べて演算速度や外部記憶をほぼ無限に向上させる事ができるので、人間の棋力を超える可能性は十分あります。
「私は少し開発に対するイメージが違っていて、もっとゲームの根本原理、ルールから解を導くのではないかと期待していたのです」というhexagobanさんのイメージも実現の可能性は、あると思うのです。
でも私見では人間が今まで行ってきた囲碁研究を電脳でどこまで再現できるかを試したら、その結果として、今までの囲碁の常識が覆る部分が出てくるであろう、と私は予想します。
その後でhexagobanさんのアイデアが現実になるのではないでしょうか。
しかしコンピュータが名人の棋力を超えてしまったら、囲碁の終焉、になってしまう。
それは避けたい、と思いつつも、電脳囲碁の将来を見てみたい。パンドラの箱を開けてみたいとの好奇心もある私なのでした。





(2006.10.25 05:31:36)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

コメント新着

だんかいまん@ 昭和41年ごろ、、、 みんみん猫0707さん、レス有り難うご…
みんみん猫0707 @ だんかいまん先輩、はじめまして。 だんかいまんさんへ 昭和41年入学、とい…
だんかいまん@ 同好会だった理由 神戸大学囲碁部の恥ずかしい歴史、楽しく…
みんみん碁打ち@ デービッドさんへ おお女王になりましたか。おめでとうござ…
デービッド@ Re:プリメ2 再考(05/03) 私はPrincese Maker2 Refineで女王になり…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: