みんみんのざる碁日記

みんみんのざる碁日記

2008.01.28
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カテゴリ: 政治経済
私は昨日、熊谷候補に投票した。結果は橋下氏が約180万票、熊谷氏が100万票と大差になった。共産党の候補が50万票だったから、55%以上の票を獲得しての圧勝といえる。悪天候にも関わらず投票率が高かった事は、日頃政治に無関心な大阪府民にしては良い事である。

昨年11月に太田知事が不出馬を表明してから、橋下・熊谷両候補ともに急に担ぎ出された。その時点では、自民・公明が推す橋下氏と民主その他が推す熊谷氏はほぼ互角の勝負になるだろう、と思われた。それがなぜ急速に橋下氏圧勝へと流れが変わったのかを、各新聞やネットのニュースを見るに正しく分析されていないと私は思う。

そこで私が、なぜ橋下氏が圧勝したのかを書いてみたい。
橋下が勝った理由は2つある。
1)民主党の国会運営に公明党が怒って、学会が本気で橋下支持に変わった事
2)民主党が立てた平松氏が大阪市長になった途端、腐敗を極めている大阪市職員に融和的な態度を取ったために、府民が自治労の票で首長になった人には改革なんぞできないと感じた事

まず大阪府とはいかなる選挙区か、を説明する。大阪は日本一自民党が弱い都道府県だと30年来言われている。80年代には黒田了一氏が共産推薦で、自民・社会・公明が立てた候補を負かして2回知事に当選した。また労働組合の上部団体「連合」発祥の地が大阪なのだ。かつては「総評」という左翼的な労働組合の上部団体があった。総評はかつての日本社会党の集票組織で、主な組織は国労(旧国鉄)・全逓(旧郵政)・自治労・日教組などである。ところが大阪は、私鉄労連・電機労連など経営側と対立しない労組が多く存在し「総評」を抜けて「連合」を結成した。これに自動車労連などが加わっていった。
80年代に中曽根首相が国鉄民営化と中教審による日教組弱体化を進めた事で、総評は衰退していったのである。ちなみに社会党の村山元首相は全逓のボスだった。
大阪の社会党は日本一自民党に近いと80年代に言われていた。連合を作ったり、黒田知事を自民党と一緒に落とそうとしたためである。大阪の民主党はなかなか強いし反小沢勢力が少ないという点で、全国的にも特殊な地域と言えよう。


公明党は大阪ではメチャ強い。学会が本気で動けば80~90万票は集まる。
8年前の知事選では、太田さんを担ぎ出したのは公明党だった。自民は中央では太田支持だったが自民党大阪府連は分裂し、独自候補が出た。ところが55万票しか取れずトリプルスコアで惨敗したのだった。

さて、今回の知事選の経緯を述べる。橋下氏は自民党が担ぎ出した候補である、公明党は推薦はするが積極的には動かないと当初思われていた。学会が動けば橋下が勝つが、学会が勝たせたくないと思えば熊谷が勝つ、という構図だった。
12月の大阪市長選挙は接戦で、民主推薦の平松氏が勝利した。大阪市は多くの事業体・外郭団体があり、その労組はメチャ強い。これを中之島選対という。
旧総評傘下の労組で、まだ手つかずに残っているのは自治労だけである。つまり民間企業や国鉄や郵政みたいに民営化された所の職員は既得権をほとんど失っているのに、公務員だけはまだ、手つかずなのである。
職員の平均年収は720万円と大企業並である。私なんぞ建設会社の管理職だった頃が750万円位だったが、今は半減しているのに・・
多くの府民は私みたいな再就職してワーキングプアに近い状態にある。なのに国民健康保険料はここ2年で5割近く上がったり、年金問題もクリアされていない。
怒りのぶつける先を見つけたいだけの事である。






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最終更新日  2008.01.28 18:58:46
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