平成26年2月10日(月)
午前5時起床。終日、冷たい雨が降りました。山沿いは雪なんでしょう。
朝間に文書を決裁しました。午前10時、会社を後にしました。出張でした。隣の延岡市へ。
弊社の関係する業界は、東九州自動車道の全線開通が悲願です。来春、実現する見込みです。北九州から宮崎・鹿児島まで繋がった暁には、どのような効果が生まれるのか、マイナス面は何か、この切り口で産官合同のシンポジウムを宮崎県が開いたのでした。取引先からの案内もあって、部下と3人、蒲江から高速道路を走って南へ向かいました。宮崎県庁の人が、これまでの調査研究を発表しました。観光、物流、交流のそれぞれで期待が持てるものの、高速道路を走って人がやってくるということは、人も出ていくということになり、モノ・金・人の流出に拍車がかかる、といったことが紹介されました。宮崎県の企業・商店に対するアンケート結果も紹介されました。開通が迫る中、期待と懸念に対する準備を90%の人がしていないとのこと。続いての意見発表でも、知事や延岡市長、経済界トップの方々は異口同音、懸念を口にしました。高速道路の効果絶大というバラ色の未来に期待し、安穏としているのか、それとも実際のところ、何をしていいのかわからなのか。難しいものではあります。
次のような発言がありました。「昔、表日本・裏日本という言葉があった。東京から瀬戸内までは太平洋側が表日本。しかし、交通体系の整備を見ると、西九州は高速道路が何十年も前に完成し、新幹線も開業した。東側が裏日本状態になっている。我々も新幹線を欲しいと言うのか。否だ。西側は新幹線と言い続けて50年たった今、やっと鹿児島まで完成した。今になって東九州もと言い始めても、開通するのは50年後。ここにいる人は皆死んでいる。それでも要望しますか。やめましょうよ。こうなっては、もうリニアモーターカーしかない。西側に先んじるには皆さんリニアですよ、リニア」ユーモアのある語り口は財界の方でした。面白い人でした。
全体として、シンポジウムの運営はスマートでした。「言いっ放し」という感じを受けませんでした。コーディネーターを務めた宮崎大の先生は黒子に徹し、感じがよかったです。知事も延岡市長もさすがです。立派だなぁ。
余談ですが、リニアの話を聞いて、壮大な計画のあったことを思い出しました。大分・佐賀関と愛媛・佐多岬を結ぶ豊予海峡ルートというのがあり、そこに橋を架けるんだとか、海底トンネルで九州と四国を結ぼうよ、というプロジェクトです。立ち消えになって久しい話ですが、最近、またぞろ復活めいた空気が漂い始めました。
閑話休題、出張の楽しみは食事です。昼下がり、部下のゴルゴが「おぐら」という店に車を止めました。チキン南蛮で有名なんだそうです。
オープンキッチンになっていました。
メニューです。
出てきました。こんな感じです。980円でした。味噌汁の味が特異的でした。
シンポの会場を出たのは午後4時半でした。帰りも高速道路を走りました。弊社まで1時間でした。雨が止まず、今日もランは中止。真っ直ぐ帰宅。風呂で冷えた身体を温めました。温めついでに焼酎をお湯割りで。「平戸蘭館」という銘柄です。一昨日の残りです。樫樽の風味がしました。
当てはハーゲンダッツ。アルコールとの相性は悪くない。
今日の一句
脊嶺の風に晒され五ヶ瀬川人の言うチキン南蛮元祖なり
今日の写真は菜の花です。延岡の五ヶ瀬川沿いです。九州山地からの吹きおろしに震え上がっていました。
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