田原本町に伝わる昔話
井戸に落ちた雷(味間・須賀神社)
味間の宮さんに太い大きな杉の木があって、この木によく雷が落ちて
村人を脅かしておりました。ある日、また雷が杉の木に落ちましたが
勢いあまってそばにあった井戸に落ちました。そこで村人は「それっ」と
ばかりに井戸に蓋をしてしまいました。それ以来雷は落ちなくなったという
ことです。(古老の話から)
現在では、その井戸もなくなり、大きな杉の木も枯れて、幹だけになっていました。

田原本町に伝わるお伽ばなしを一つ(落語風に)
むかしむかし、お日さんとお月さんが伊勢参りをしようと相談が
まとまりました。これを聞いた雷が「どうか私も連れて行って」
「お前のようにゴロゴロやかましいのは連れて行けない」
「これからはゴロゴロは言いませんからどうぞお連れ下さい」
しかたなくお日さまとお月さんは連れて行くことにしました。
途中で宿屋に泊まりましたが、雷が寝ている間にお日さんと
お月さんは意地悪をして先に発ってしまいました。
雷が目を覚ますとお日さんもお月さんも見えません。どうした
ことかと、宿屋の主人に聞きました。「もうさっきお立ちになりました」
雷は驚いて
「さてさて月日の経つのは早いものだなあ~~」![]()
お わ り
私は関西人(大阪生まれ)もう一ひねりしました。
続きです
宿の主人が雷に向って
「それでは雷さんはいつお立ちになりますか?」
「では私は夕立(ゆうだち)にしよう」
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