あなたの保険大丈夫?  保険で損しない方法が10分でわかる?

あなたの保険大丈夫?  保険で損しない方法が10分でわかる?

生保の新商品、本当は誰のため?


生保の新商品、本当は誰のため?

私は保険を販売していて不思議に思うことがあります。
それは次から次へと新商品が出現することです。

生命保険は、基本的に技術革新を競う商品ではありませんし、
耐用年数も極めて長い商品のはずです。

したがって、よほど大きな社会変化がない限り、
新商品が次から次へと生まれてくる必然性はないように思います。

もしかして、保険会社は商品をつくる際に真剣に考えていないか、
はたまた意図的に必要なものを小出しにしているかの
どちらかではないかとさえ思ってしまいます。

ほんの5年前に加入した終身医療保険が、
デザインにこだわる衣料品ならともかく、
「それはもう古いですよ」と言われたのでは、たまったものではありません。

しかし、保険会社によれば、新商品を出す度に、「大好評です!」ということになるのはなぜなのでしょうか。
そんなに新しい顧客が生まれているとは思えないのに…。

それは、やはり他社の商品を解約して、自社の商品に、
もしくは自社の古い商品から新しい商品への切り替えが
今でも日常的に行われているということではないでしょうか。
そうだとしたら、それは健全なことではありません。

人間は年を取ります。年を取れば、当然保険料は高くなるはずです。
5年前に加入した生命保険を新しいものに切り替えれば保険料は上がるのです。
もちろん、ネット生保などの新規参入で、
今までよりも保険料が割安な商品が出現するということは現実に起こっていますが、
そうではない旧来からの保険会社の商品の中では
新商品が旧来の商品よりも格段に安いということは通常は起こりえないことです。

●新しい保障は新商品への切り替えが目的

入院給付金の免責日数を、従来の4日から“なし”にしたり、
保険外の治療で費用のかさむ「先進医療」に対する保障を1000万円まで支払うようにしたり、
新たな保障はあればあったで選択肢に入れたいところです。

しかし、大半の商品は、そうした新しい保障を特約として後から付加することができず、
すべてを新しい商品に切り替えなければなりません。

生命保険という商品は、こうしてあたかも使い捨て商品のように扱われています。
中には、新たな保障部分だけ特約として付加することができるようにしているまっとうな保険会社もあるのですが、
大半は、新契約のためにすべてご破算です。これは本当に顧客のためと言えるでしょうか。

●流行を追わないことが大事

入院の保障に4日の免責があるよりは、1日目から給付金が支払われた方が保障としては好ましいと思う人も多いでしょう。
しかし、その保障はタダではないのです。
ましてや、既に保険期間が何年か経過している保険を切り替えることを考えると、それだけで保険料はアップするわけです。
4日の免責は、日額5千円の入院保険で言えば、わずか2万円の違いです。
月5百円高い保険料を支払うと、3年に一度入院して、やっと元が取れる金額です。
また、手術給付金の支払い対象を従来よりも広げて、より多くの手術に対応してくれるのはありがたいことですが、
実際にその恩恵がどれほどのものかを分からないまま、その新しい医療特約のために保険自体を根こそぎ変えてしまうのは、
決して得でもありませんし、正しい選択とも思えません。
そうしたことにみなさん自身が気付くことが大切です。

新しいものは良いものとは限らないのが生命保険の世界です。
20年前の終身保険は、同じ条件で今の保険料の半分なのですから。

新商品に惑わされないことが、結果的には後悔しないことにつながるような気がします。



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