Jan 2, 2006
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カテゴリ: 今日のできごと
やっぱり帰ってきました。ホントに計画性のない人間ですよ。

一体此処は何処なんだ!?って言うワンマン電車を乗り継いで、ようやく見慣れたいつもの電車に乗った時のあの、ホッとしてしまった感情はきっと、忘れないでしょう。

凄いなあ。地元より戦場がホッとするなんて…。慣れってホント、怖いですよ。


2日は親戚巡りをして、今日はノンビリ縁側で、茶でも啜りながら父と碁でもしようと、もくろんでいたのですが(どんな正月だよ…)Sに叩き起こされてしまった。

貴様…。いくら幼馴染みでも年頃の女の部屋に「たのも~!!」は無いだろ!?

「ほら!!俺は今日までなんだからサッサ起きろ!!!」
信じられません。



寝ぼけたまま車に押し込められて約1時間。まあ…。地元の県とは言え、行った事が無かった市に連れて行って貰いました。

白壁が続く、綺麗な、田舎町。昔、映画の舞台にもなったとか言う、今では結構観光地化された街。



「転ぶぞ」
カメラ片手に振り返ったり、上を見たり、足元見たり…そんな落ち着きのない私を呆れながらもSは空いた左手を掴んで引っ張ってくれた。

10年くらい着ている愛着満点の、こげ茶のPコートに水色のベロアのハーフパンツ、黄土色のブーツを履いた私は、ただでさえ小さな子供のようなのに、グイグイ大きなSに引っ張られてハタから見れば、兄弟のように見えただろうと思う。

「良い天気だなあ」
ホントに良い天気でした。寒かったけど。年末はあんなに荒れ狂った天候だったのに天気の良い正月で良かった。


「君が笑った僕もつられて笑った♪」
突如、Sが唄いだしたので私はカメラから顔を上げ、Sを見た。

「君が泣いてた僕も泣きそうになった
だけど、こらえて笑った元気出せよと笑った♪」

続けて私も唄った。

「君がさびしいときはいつだって飛んでくよ

僕の声が君のこころを癒すなら
ただ相槌を打つだけでもいいかい?♪」

Sはニッと笑った。

「君がいないと僕は本当に困る
つまりそういうことだ君は…」



「君は…ぼくのともだち」

私はニッと笑った。

でも。Sは眉をしかめて頭を掻いた。


「スナイダーズ…」


その時の、Sの顔を私は一生、忘れないと思う。忘れられないと思う。


Sに好きだと言われました。

付き合ってくれと。



返事は出来ませんでした。何て言ったら良いのか分からなかったから。

「つまり…そういうことだ」
歌の途中なのか、そうじゃないのか分からないよ。

無言で家まで送って貰いホントは明日の朝電車に乗る予定だったけど、何だか早く戦場に戻りたくて…。

「まあ…。返事はいつでも良いからよ…」
車を降りる時、Sはボソボソと言った。いつもハキハキ話すのが彼の特徴だったのに。

「うん…」
そう、言うのが精一杯でした。


ドラマの、超売れっ子脚本家が知り合いにいれば良いのに。そんなこと本気で思った。
そしたら、物凄く凄い言葉を言えるのに。

何も言えない自分が腹が立って仕方なかった。


明日は恋人のKに会います。無邪気な彼の笑顔が浮びます。

ねよ。





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Last updated  Jan 4, 2006 01:17:07 AM
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