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September 12, 2011
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テーマ: 巨大地震後(38)
カテゴリ: 巨大地震後
昨日、正確には一昨日の夜
いつも買い物に行くカワチは
塩釜市と多賀城市と七ヶ浜町の接点にあります。


10日夜7時から
七ヶ浜町で復興のお祭りがあり
花火を上げると言うので
買い物の帰りにピーと二人で寄ってみました。


例年は7月に行われるのですが
菖蒲田浜(しょうぶたはま)が津波被害で使えなかったため


夜であまり見えませんでしたが
菖蒲田浜公園や近くの住宅は
まるっと無くなっていました。

高台にある住宅は助かり、
そこ以外の所はかなり津波でやられたそうです。

七ヶ浜町は小さな半島で
塩竃市と多賀城市にくっ付いた形で
ぐるりと海に囲まれており、
付け根には塩釜湾から仙台新港まで
貞山堀が繋がっています。

そんな地形なので七ヶ浜町は

貞山堀には塩釜湾と仙台新港からの津波が
両側からやって来たため
堀からも津波が来て
町の総面積の5分の3ほど津波被害に合いました。


七ヶ浜地図


うちからは南東に


6月7月は例年より暑い日が続き、
海からの風が強い日には
腐った匂いや消毒の匂いが
うちまで届いていました。

カワチに買い物に行くと
腐臭で息苦しい程でした。


私が今も作って撒いている
米のとぎ汁で作る乳酸菌と似た
米ぬかで作る乳酸菌が配られ
七ヶ浜町ではそれを撒いたのだそうです。

瓦礫撤去も大分進んだ事もあるらしくて
最近は匂いがかなり穏やかになって来ました。


夜に菖蒲田浜に行くのは内心不安だったのですが
やはり途中から記憶と一致しなくなって混乱しました。

津波被害で住宅がや瓦礫が撤去されたため
私の記憶と違って見えたのでした。

でも家々が無くなって道路しか残っていないので
そこを走っていれば花火は見えたのでした。


花火はその迷った気がした所で行われていて
車を止めて見ていたら
調度真上に打ち上がって
生まれて初めて真下から花火を見ました。

あんなに近くで花火を見るなんて!!

火花が落ちて来そうに近い所で見た花火は
まるで宝石のようにキラキラ輝いては消えて
とてもとても綺麗でしたヽ( ̄▽ ̄)ノ


普段はクールなピーも興奮して
二人で感動しました。

車や人が
例年では近付きたくないほど混むのですが
今年は車で何とか通れるくらいでした。

木々は無かったですが夏草が生い茂り
人間を見下ろしていました。

草はどこでも繁茂して強いですね。


西に20メートル程行くと高台が始まり
そこからは家々が残っていて
子供達が沢山歓声を上げていました。

私の目の前を通った
男性の背中におんぶされた3~4歳の男の子が
花火と一緒に「バーン!」と叫んだのが
とても楽しそうだったので、

私が「バーン!」と返したら
お父さんも男の子もすごく喜んでいました(*^_^*)


中学生の男子達が自転車数台で
街灯の無くなった砂利道を
危険な走り方をして行きました。

元気でパワフルでした♪

そう、
舗装道路が土の道になっていました。


女子高生達が浴衣で歩いて行きました。
大人も沢山歩いていました。


私達は終わり近くに行ったので
10分経たないうちにラストになり
高台の子供達が拍手と「もう一回!」の
アンコールを始めました。


ここは東側と北側にも高台があるので
南側の海から津波が押し寄せたのでしょう。

24年前に住んでいた頃、
生まれたばかりのラーと歩いた道でした。

平らになって草だけになったけれど
人々は頑張っていました。


津波にのまれると漂流物にぶつかって
それで亡くなる方も多かったそうで、
友人の知り合いの方は
物が流れて来ると海に潜って難を逃れ
助かったそうです。

あの凄く寒い日に海に潜ったなんて
それを考えるだけで辛くなります。



時間が少なかったので
車の中で見ていたのですが
最後だけは外に出て観ました。

やぐらが組まれており、
出店が幾つか見えました。

すぐに終わったので
渋滞が始まる前に帰って来たのですが

「復興祭りなんだから、買い物すれば良かった」
とピーが言っていて、
私は早く帰る事しか考えていなかったので
ちょっと反省しました(´・ω・`)

ただで花火だけ観てすみません。


帰りに以前住んでいた東宮浜に行ってみましたが
もう家々が変わっていて
何が何だか解りませんでいた。

でも東宮浜は塩釜湾の内側にあるためか
津波の勢いは削がれたらしくて
家々は残っていました。

浜でも場所によって随分違っていたようでした。
太平洋側の浜は何も残っていないでしょう。

火力発電所は残ったようですが
津波対策は一切されていなかったので
被害は甚大で再開出来ていないらしいです。


今見ていたら、
七ヶ浜の南西にある石油コンビナートが
何故か仙台市になっているようです。

七ヶ浜町の境界線になっている
貞山堀を越えて半島に食い込んでいる仙台市。

これまたきな臭い事実です。


そのコンビナートは地震で火災が発生して
地震と津波と停電で静まり返った
真っ暗な夜の街を不気味に照らしていて、
5日間ほども燃えていたのでした。

5キロ離れたうちでさえ
遮蔽物がないので爆発音も聞え、
爆発した時の照り返しが凄くて
うちや近所が明るく見えた程でした。

とても恐かったです。

いつまでもいつまでも
爆発しながら燃え続けるコンビナート。

見えない原発の放射能の恐怖。
ライフラインや食糧確保の不安。

緊張していたせいか
あまり怯えてはいませんでしたが、
毎晩寝る時だけポータブルmp3で音楽を聴き
日常性を取り戻していました。

電気が使えずサイレンが鳴り続け、
その後動きが無くて無音の2日間を過ごした後に
一日中ヘリコプターの爆音と救急車消防車パトカーが
輪唱のように聞えていた毎日の中で
音楽を聴くと砂漠に水が染み込むように
心に染みて癒されました。

音楽っていいですね♪











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Last updated  September 12, 2011 05:29:35 AM
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