ふゆゆん亭

ふゆゆん亭

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

ふゆゆん

ふゆゆん

Comments

ふゆゆん @ Re[1]:お返しにお茶漬けセット お茶の荒畑園(06/16) 散歩中の雨雲さんへ ↑何故か私の名前が散…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ 急激な暑さと湿度にへきえきしております…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ うっかりしておりました。 どうやら一般人…

Favorite Blog

映画『ユー・ガット… New! あけみ・さん

カサゴとカワハギ pandanandaさん

MapleNatural  まてん☆さん
teami kago あっちゃん☆*:・さん
Boiling Point boiling pointさん
November 23, 2025
XML
カテゴリ: 自分を知る
ストーリーも登場人物も好きな
イギリスで作られた「テンペスト教授の犯罪分析ノート」
シーズン3の#6のラストで
テンペスト教授が階段教室で歩きながら講義をしていた。
その内容がまさしく私が親に言ってやりたい事
ずばりだったので、メモしときます。

(読み返す度にあれこれ追加してしまって、
 何度も何度も加筆してしまった。
 思いはまだまだ整理し切れていないのである。)



 注目と称賛、従順を求める。
 そのため精神的な脅迫を執拗に繰り返したり
 冷淡な態度を取ったりする。

 その子供の多くは
 子を持たない大人になる。
 親の付属物として育ったため
 自分の子供を持ち親離れすることが
 受け入れられないからだ。

 またナルシストな親は
 そうした要求を満たす義務を我が子が怠ると
 侮辱や激怒、心理的虐待、


私の母は亡くなる2年くらい前だったか
「どうしてあなたは、自分の能力を生かせなかったの?」
と私に言ったのだった。

「聞いた」ではなく「言った」と書いたのは、
母は私の返事を期待して話したのではなく、

どうして世間に自慢出来る娘にならなかったのかしら」
と愚痴っただけだから。

だから私は返事をしなかった。
いや、母の機嫌を損なうのが怖くて
返事が出来なかったのが本当の所で、
長い間に擦り込まれた習慣だった。
母が望まない事はしてはならない。
そういう母であった。

外面の良い母を知っている人達、
親族・教え子・職場の人々・知り合い・友人
全て外面しか知らないので、
私の苦しみも嘆きも孤独感も全く知らないのである。
私の前でしか見せなかった顔が沢山あったのである。

母は私を侮辱したりこき下ろす時には
弟を取り込んで同意させるのだったが、
弟は自分に都合の悪い事は消し去るタイプのため
私が高校生の時のやり取りは
憶えていないのである。

ましてや弟が傍若無人な仕切り屋自己中の
そう、自分がわがまま三昧の気分屋だった事に
気付いた高校2年生までの事は
もっと消し去ったのである。
大学入学時に家を出て、夏休みに帰った私に
「これまでの俺の事は忘れてくれ」と
弟は言ったのだった。

つまりあれらの日々は何の証拠も無いのである。
私の自己欺瞞と言われても
反撃する手段がないのである。
でも十代二十代の私が強気の人に逆らえなかったり、
断れなかったり、流されたり、巻き込まれたりして
大変な目に合っていたのは、
自己肯定感が低くて
自分で自分を守る事が出来なかったからだと思っている。

なぜ自己肯定感が低いのかと言うと
母が自分を満足させるために
私をいたぶったからだと思っている。
何をしても褒める事は無く、
不足分だけを高圧的に言い続けたし、
子供の頃にはしょっちゅう往復ビンタされたし、
高校生の時は箒の柄でなぐられた。

私からのお願いは必ず条件付きだった。
家の掃除をしたら外出しても良い、
洗濯をしたら友達に会いに行っても良い、とか。
いやいや平日の家事は
小学5年から全部私がやっていたので
これは休日の条件。
他に、弟の高校入学時にお小遣いをやる事になり、
弟だけにやるわけにいかないので
高3になって私もようやく3千円のお小遣いを
貰えるようになった、とか。
とにかく暖かい愛情を感じた事を
あまり憶えていないのだった。

これでは母に反則な気がするので、
週末にピロシキを買って来てくれたとか、
焼き芋を買って来てくれたとか、
まあ子供が嫌いな人だったからね・・・。
猫も犬も嫌いだった。
動物には何も反応しない人だった。
あ、だけど退職後に、
私の飼っていた平和な性格の猫達に出会って
猫は許せるようになったんだよね。
晩年はチビタロウという
凶暴なトラ猫を溺愛していたなあ。
よく本気の猫パンチされて威嚇されてたけど。

母は国語の教師だったので、話していても
手紙を書いても一々訂正された。
赤字で添削した手紙が返送されて来た。
はがきまで添削されて送って来た。
(夫が雰囲気で適当な単語使いをしたり、
 意味を成さない事を発すると
 ついつい指摘してしまうのは、
 母にみっちり教え込まれたからだよね。
 ようーーやく最近私も流す事を憶えました!)
分からない漢字や意味はすぐに教えてくれた。
間違った単語の使い方も注意された。
自信がないと母はすぐに辞書を引くので、
これは私も良い事を身に付けさせてもらった(*^▽^*)
私もすぐに辞書を引いたり
スマホで確認してどんどん調べて行く。

母は音楽も得意だったので、
子供の頃は夕食後によく文部省唱歌を輪唱した。
これもしょっちゅう訂正された。
口を大きく開けろとか、腹から声を出せとか
いつも指導されていた。
私は地声が大きいので、
合唱コンクールでは前の人が耳をふさいでいたなあ。
あれは良かったのかどうなのか。
家でも常に指導される事ばっかりだった。
母は完璧主義者で、
適当な私が許せなかったのよ。

その割に母は、
嫁いびりをする姑への憎しみを緩和するため
毎週少年サンデー・少年マガジン・少女フレンド・少女マーガレット
を買って来て読んでいて、
何年にも渡って積み上げられた漫画本で
床が抜けていたんだよおーー。
母の現実逃避の漫画本をついでに読んでいた私は
今も漫画を読むし、
それは私の娘にまで続いているんだよ。
なんじゃこりゃ。

私が高1の時に姑と小姑のいる家を出て
天童に全額借金の家を建てた父と母は、
最大の敵から離れてホッとしたのもつかの間、
今度は、母の誇りを満たそうとしない
出来の悪い娘に怒り心頭となり、
私に関わる事はみんなイライライライラしていたよ。

一番大事なのは世間体だと、
大人になってからでさえ2度言われたよ。
私の気持ちなんて問題にならない訳で、
外面がどうかが一番大事な両親だったのよ。
私とは全く相いれない両親だったのよ。
あの人達は物事を
他人の物差しでしか考えられなかったのだろうと思う。
自分で正面から向き合って、
根掘り葉掘り分解して矯めつ眇めつして
己の気持ちを切り刻んで
手のひらに載せたりしなかったのよ。
死んでも理解し合えない関係のままだったのよ。

と言う訳で、テンペスト教授の講義のシーンで
余りにもあの状況を的確に言語化していたため
震えたのだった。

「我が子に対し、
 注目と称賛、従順を求める。
 そのため精神的な脅迫を執拗に繰り返したり
 冷淡な態度を取ったりする。」
ブルブルブル・・・・・(´;ω;`)

「親の付属物として育ったため」
ブルブルブル・・・・・(´;ω;`)

そうした要求を満たす義務を我が子が怠ると
 侮辱や激怒、心理的虐待、
 または身体的暴力といった反応を示す。
ブルブルブル・・・・・(´;ω;`)

そして今更気付いたのだった。
「そうか、あの人はナルシストだったんだ」

愚直な私は何十年も考え続けて
ようやく気付いたのだった。

だけど私は子供を生み、
沢山の失敗をしつつも子育てが出来たのは、
小学校入学時まで母の実家で、
実直で誠実で寡黙な祖母に育ててもらったからだと
思っている。
心の温かい、温和で真面目な人だった。

このテンペスト教授の言葉を聞いて
私はほら見ろと思ったのだった。

母「どうしてあなたは、自分の能力を生かせなかったの?」
私「あら、お母さんがそうしたんですよ♪」

にやりと笑って言ってやりたかった。
母は自分が望まない展開が大嫌いですぐ怒るため、
私は言葉を控えるのが習い性となっていて、
気持ちを飲み込んだのである。

言語化するのって大事だよね。
こうしてテンペスト教授の講義文を読むと
色々と腑に落ちて、
長い間考えていた事が無駄なく言葉にされていて
実に痛快である。
これを当時知っていたら教えてあげたのに。
返事を待っていない母に言ってやったのに。

「『常に自分が正しい』と思っていた」
と語っていた母はさぞかし驚いただろう。
でも拒絶するだろうね。
いや、思いを伝えると言う点で
言えただけでも大成功だったと思うんである。

何十年経ってもまだ抜け出せないのよね。
でも、母が「ナルシストな親」ってラベリングしたら
私の中ですごく整理しやすくなった。
ラベリングを嫌うカウンセラーさんもいるけど、
私の心の整理整頓のためには
ラベリングは大切と思う。

これからは「ナルシストな親からの脱却」と文字化して
壁に貼って日々を大切に過ごしたいところである。






■「テンペスト教授の犯罪分析ノート」概要
ケンブリッジ大学法科学犯罪学部のジャスパー・テンペスト教授は、
常にゴム手袋をつけている上に、
アルコール消毒は当たり前、一切の埃も許さない潔癖症で、
人を寄せ付けない独特の雰囲気を持つが、
犯人の心理を見抜く鋭い洞察力を持っている
天才的な犯罪のスペシャリスト。
そんな彼も実は幼い頃に受けたトラウマが原因で
強迫神経症を患っていた。
ある日、テンペスト教授は、元教え子であり、
現在は現役刑事であるリサの強引な依頼を受けて、
捜査協力をすることになる・・・

ベルギーの人気シリーズを、
舞台を英国ケンブリッジに置き換えてリメイクされた本作。
ドイツ版、フランス版も誕生し、世界中でドラマ化。
「ミステリーinパラダイス」の初代主人公を演じた
ベン・ミラーが主人公テンペスト教授を演じる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 23, 2025 03:14:08 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: