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ぽっちゃりでも@ ぽっちゃりでも ぽっちゃりでもぽっちゃりでもぽっちゃり…
March 20, 2024
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カテゴリ: 漫画


現在、日本のファンタジーアートというと、鳥山明か天野喜孝かという感じになっていると思います。この二人は、1986年1987年に発売された「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」のコンセプトアートを手掛けて、ファンタジーの旗手のように扱われるようになりました。しかし、その萌芽はその10年前、1977年5月のSF映画「スターウォーズ」のアメリカ公開にあったと思います。
SF映画「スターウォーズ」がファンタジーの先駆けというと、ピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、「スターウォーズ」は宇宙船が出てきたり、ロボットや宇宙人が出てきたりと、道具立てはSF作品なのですけれど、内容は「剣と魔法」でお姫様を救出するという典型的なヒロイックファンタジー作品です。
「スターウォーズ」以前のファンタジーというと、1960年代1970年代に刊行されたエドガーライスバローズの「火星シリーズ」「金星シリーズ」「ペルシダーシリーズ」などの表紙を飾った、武部本一郎のアートがありましたが、これが評価されるのは「スターウォーズ」以降です。武部本一郎は亡くなった1980年になってやっと星雲賞特別賞を受賞、1981年「武部本一郎SFアート傑作集」を刊行しています。この流れができるのは、「スターウォーズ」があったからだと言えるでしょう。
「スターウォーズ」以前のファンタジー映画と言えば、1962年「ジャックと魔法の国」や、1960年代1970年代のレイハリーハウゼンのダイナーメーションで有名な「アルゴ探険隊の冒険」や「シンドバッド」シリーズなどがありましたが、これも評価されたのは「スターウォーズ」以降ではないでしょうか。1981年「タイタンの戦い」の公開時には、私はものすごく興奮していましたが、興行的にはコケました。この時になってもまだ日本でファンタジーは市民権を得ていないのだなと当時は思いました。
1977年の「スターウォーズ」公開の前後に、アニメ界にもファンタジーの波が押し寄せていました。ラルフバクシのアニメ映画です。1977年2月「ウィザーズ」アメリカで公開、これは日本未公開ですが、この映画ポスターを描いたウィリアムスタウトのアートは、明らかに鳥山明の「扉絵」に影響を与えています。1978年11月にバクシの「指輪物語」がアメリカで公開されたときには、手塚治虫がアメリカまで映画を見に行き、絶賛していました。そして、1977年11月にアメリカでテレビ放映された「ホビットの冒険」は、そののちに宮崎駿とともにアニメ映画「風の谷のナウシカ」を製作したアニメスタジオ・トップクラフトが製作していました。これらの作品は、日本国内では一般にあまり認知されていませんが、その後の日本のファンタジー界に大きな影響を与えたと思います。
アメリカのファンタジーアートでは1977年「スターウォーズ」がその先駆けでしたが、日本にもありました。1978年8月、手塚治虫原案・総指揮の「100万年地球の旅・バンダーブック」です。1978年6月に「スターウォーズ」が日本公開された、その直後のことです。「スターウォーズ」よりももっと直接的な「剣と魔法」のSFヒロイックファンタジーアニメで、これが大ヒットしたのは画期的な出来事でした。同じく1978年8月、雑誌「スターログ日本版」が創刊されました。この雑誌の目玉はもちろん「スターウォーズ」や「スタートレック」のようなSF映画でしたが、裏の目玉はフランクフラゼッタのファンタジーアートでした。メビウスジャンジローのファンタジー漫画もこの年の「スターログ日本版」で紹介されています。
「スターウォーズ」アメリカ公開の1977年、日本ではアニメ劇場版「宇宙戦艦ヤマト」が公開され、SFアニメブームとなった年でした。この作品に参加した安彦良和は、その翌年1978年「さらば宇宙戦艦ヤマト」で「それこそさらばだ」と思ったということでしたが、1979年4月「機動戦士ガンダム」と同時期に、それ以上に重要な作品にとりかかっていました。1979年5月、漫画「アリオン」の連載開始です。堂々たる「剣と魔法」のヒロイックファンタジー漫画でした。この作品の開始は、1979年9月、栗本薫のヒロイックファンタジー小説「グインサーガ」の刊行開始よりも早かったのですから、驚きです。同じく1979年11月には、生頼範義の雑誌「ムー」表紙絵が開始していますから、日本のファンタジーアートの画期は、1979年だったのかもしれません。
生頼範義は、1980年6月「SFアドベンチャー」表紙絵も開始しており、12月には画集「生頼範義イラストレーション」を刊行し、この年、星雲賞アート部門を受賞しています。先述した武部本一郎の星雲賞特別賞も同年でしたから、いよいよ日本でも本格的にファンタジーアートが評価され受け入れられるようになったと言えるでしょう。



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Last updated  March 20, 2024 08:00:10 AM
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