Angel

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全て | 日々の日記 | 小説
May 1, 2016
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カテゴリ: 日々の日記
      「 ライバル見参 (星に願いを 番外編 )」パート1



 家庭事情に振り回され、不安定だった少女と2年逢わずにいた。

彼女が中学と同時に我が家に居候をすることになったことをこの春知らされ、嬉しいやら、驚きのあまり、固まったことが記憶も新しい俺。

その再会を機に互いに抑えていた気持を打ち明け、恋人になった。だが、清く正しい真剣交際中なのだが、邪魔という邪魔が毎度入り、ストレスがMAXになっていた。

環境の変わった彼女ばかりの彼女に友人が出来るのは別に良いのだが、悪い虫がうじゃうじゃと居るのが気に食わない。


 その一例だが、つい最近のことだ。

それは俺が所属する研究する研究室に立ち寄るから帰宅が遅くなるか一緒に帰れなかった日のことだ。





 「よぉ、九条、久し振り!帰りか?一緒に帰らないか?」

「上条。いい加減にしなよ。あんまりしつこいとストーカーとみなされるよ!ごめんね、九条さん。」



「確か、王子様キャラで、ニコニコした奴だよな。」

「そうなんです。宮城君と同じクラスで学級委員でもあるんで何かと面倒見てくれるんです。だから、若干、女子の目が怖いんです。」

なんとなく解る中学時代の彼女の義兄の九条に対する女子の必死のアピールが思い出される。

「それで、次の日に宮城君達との関係を問われて、宮城君が私の代わりにさり気なく説明してくれたんです!!だから、若干、和らいだけど、周りの女の子達、狩人みたいな目をしていてちょっと怖い。」

ちょっと想像してしまった。狩人な女子達。それがツボで笑いだせば、彼女は不思議な顔をする。

「・・・・・・か、か、狩人ってな・・・・・・」

「でも、あれはお婆ちゃん地の近くにいる猟師さんと変わらない目をしていたんですもの!」

実際に見たことがあるが、強面の猟師達。それに例えられると言う事は相当肉食系女子の集まりだったのだと解る。

「しかし、その狩人な女子に目を付けられるとは大変だったな。」

まだ、俺は笑っていると、彼女は頬を膨らませ、プリプリと怒る。

「もう、本当に怖いんですよ!でも、宮城君が特定の女子とお付き合いしていないから、余計に風当たりが強いと言うか・・・・・・。」



「詳しいんですね。でも、そうなった時、彼女さんって、大変そうですね。」

そんな恋をしたくないと思っている彼女だが、お前もその中にもう入っていると言えなかった。

「千雪ちゃん。ご飯だって!優斗も御飯よ!」

姉が俺の部屋まで呼びに来た。

「はい。じゃあ、行くか。」



「ところで、二人で何の話。こいつのクラスメイトの男がモテて、女子が狩人・・・ッWWW・・・・・・」

一人でまた、ツボに入ってしまった。

「何やっているの優斗?」

「あの私が、宮城君の狙いの女子が狩人みたいな目をしていると言ったら、笑いだして・・・・・・」

そう説明すると、姉は納得した。

「ああ、そういうこと。どうせ、女子を狩人姿を思い浮かべてツボに嵌ったんでしょ。さぁ、さぁ私達は先に食事に行きましょ!」

俺を置いて、二人は下のリビングへと降りて行った。俺は、笑いが収まるまでその場にいたのだった。








 snowの日記
星に願いをGW編です。
と言っても、まだ4月の話です。
実際に狩人の姿を想像し、ツボに嵌り笑い転げる人がいるのか分かりませんが、恐らくいると言うことを前提に書きました。
GWだけど、休めない。
どこにも遊びに行けない。ガックリ






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Last updated  June 27, 2016 04:17:41 PM
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