Angel

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全て | 日々の日記 | 小説
June 6, 2016
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カテゴリ: 日々の日記
  『 MY SISTER Wedding STORY 』(星に願いを番外編)パート 6





 自分でも驚くくらい彼に惹かれていった。

同じ学校で、テストの順位でよく隣同士で名前を記載されていると言う接点しかなかった。

それ以上に興味もなかったし、目の前のことでいつも頭がいっぱいだった。




 彼の存在をしたのは新歓の部活紹介の時だった。凛とした袴姿がすごく印象的で格好良いと思った。

そして、いつの間にか見掛ければ目で追っていた。少し気になる存在。誰に対しても誠実で、優しいと言う事を知り、興味がわいた。丁度、浮気男と別れたばかりなので、余計に気になる存在だった。







 でも、好きになったきっかけは

都内でテニスの大会の帰り道にナンパ。私は適当にあしらって帰るつもりだったんだけど

「だから、放してください!」



「貴方達、何しているの?!!我が校の生徒に何の様かしら?」

威圧的に言葉を発したものの

「この娘も可愛いけど、こっちの娘は更に気の強そうな美人で可愛いじゃん!俺達と遊ぼうよ!」

「井上さん。さぁ、帰りますよ!こんな人達に付き合っていては私達も皆から遅れてしまうわ。」

男から、強制的に手を外し、彼女の手を握り、彼らを無視してその場を立ち去るつもりだった。

「くぅ~。気が強い所も良いね。二人で俺達の相手をしてよ。」

「先輩・・・・・・」

私達に伸びて来る手、私は彼女を自分の背に隠しながら護ろうとして、男の手を払いのけた。

「無礼者。気安く触るんじゃなくてよ!私達は貴方が地に構っている暇などないのです!あんまりしつこいようなら、警察を呼びますよ!」

「その気の強いところいい!!大丈夫。俺達と良いことしよう?」

「優しくするから!」



「触らないで!」

再び伸びて来る手を逆に掴みにかかり投げ飛ばせば

「なんだこの女。こっちが下手に出てやれば、調子に乗りやがって。」

先程の男とまた別の男が今度は拳を伸ばし、殴り飛ばす気の様だった。それも上手く交わしたように見えたが背後からまた別の拳が飛んできて吹っ飛んだのだ。

「せ、先輩ー!」



痛みで起き上がる事の出来ない私に数人の男達は近寄ってくる。後輩は私に駆け寄ろうとした瞬間に一人の男に囚われ、逃げられない様に体を抱え込まれていた。

「放してー!!誰かー誰かー助けてー!!」

ニヒルに笑う男達に心底苛立っていたのだが、痛くて立ち上がる事もままならなかった。

そんな私の胸ぐらを掴み立たせようとしていると

「お前達、何やってんだ!」

偶然通りがかった自分と同じくらいの年の少年が助けてくれたのだった。

優しい気遣いと後輩を人質にとられても、なお果敢に戦い。男達を最後にはコッテンパンにやっつけったのだ。


それからお礼を言い、お礼をさせて欲しいと言ったのだが、断られ。去って行ったのだった。






 snowの日記
やっと休みだよ。






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Last updated  July 30, 2016 01:32:46 AM
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