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「岩手国体の400m個人メドレーで優勝し、母に賞状を見せる徳本選手。中国新聞より」
1970年(S45年)この写真は、高校三年生のときです。中学校を卒業して、水泳の名門
柳井商工高校へ進んで、その練習の激しさや寮での厳しさに耐えかねていた頃に、母が
運転免許を取って柳井の寮へおはぎやら、弁当やら差し入れしてくれました。
4月の冷たい水の中での練習や田布施、平生の17キロのコースを走る練習と、まだ体力
のないのとヌクヌクと温かい家庭でわがままに育っていたので、苦しかった頃です。
母は、大工の父を手助けして弟子の面倒も見ていましたから、その合間におはぎや弁当
を作って届けてくれました。寮ですから、照れくさいのと仲間と一緒に食べるのですが、今
思えばよくしてもらったなと思っています。苦しい練習に耐えかねてやめようと思ったことも
何度もあります。そのたびに、母ががっかりすると思うから頑張れたのでしょう。
4月を乗り越え、5月にはいると少しなれて寮の食事も合って、体力も付いてその後は、
背泳ぎから個人メドレーに転向して記録もどんどん伸びて、高校3年生の時はインターハ
イ、国体と優勝できました。支えてくれた母のおかげです。
水泳連盟30年記念誌に掲載されるこの一枚の写真は、当時中国新聞の記者さんが撮っ
てくれたものです。いつまでも、元気で長生きしてほしいです。
また今年は、山口国体があるので来られた選手の方の記憶に、残るように応援してあげ
たいものです。