Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

人生の価値観とは


「孤独感」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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昨夜私はいつもより遅めに抗不安剤と睡眠誘導剤を服用した。
そして、30分ほどは問題ないだろうとPCに向かっていた。

いつの間にか椅子に座ったまま眠ってしまい、
首の痛みで目が覚めた。

薬を服用したのが夜中1時で目が覚めたのが、
4時半で、3時間ほど全く意識を無くしていた事になる。

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抗不安剤を服用し出したのは、3年半前の事である。
今では、服用の薬の量は、大分減った。

睡眠誘導剤も4分の1ほどまで減った。
では、薬は止めればいいのではないかと思うが、
止めてしまえば途端に眠れなくなってしまう。

妻が脳出血で倒れた事により、簡単に考えていた介護で、
私の心身にも大きく影響していた。

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時折、テレビやラジオなどでも介護について
取り上げられているが、団塊の世代の人々が親たちを、
介護するのには、かなりの負担が掛かっている。

私の近くでも昨年、93歳の母親が64歳の息子に
「疲れたから楽にさせておくれ」と言う言葉で、
魔が差し枕を使って、死亡させてしまったと
自首した事が噂に上った。

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何とも悲しい事件だった。今年3月に判決が下り、
執行猶予の付いた懲役3年との事だった。

今、家屋敷を売りに出しているが、
中々買う人がいないようである。

介護とは忍耐力さえあれば何とかやれると思っていたが、
孤独に耐え得る事が一番の課題と言う事が分かった。

妻は初め左半身不随だったがよくしゃべった。

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訪問介護サービスで家を訪ねて来る理学療法士さん達も、
奥さんはラジオを聴いているのか、何でもよく知っていて、

よく話をするので、ご主人も楽しいでしょうと
話しては帰って行く。

訪問介護は1週間2回で、それぞれ来る人が違うので、
そのような事が言えると思ったほどである。

リモート呼び鈴が妻の枕元にある。

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そのリモート呼び鈴は、夜中になると何度も鳴った。
妻の休む部屋に行くと、ベッドの背を起こして下さいとか
ベッドの背を倒して下さいなどであり、

時にはティッシュが頭の横にあるにもかかわらず、
ティッシュを取ってほしいとベルを鳴らすのである。

認知症の人の介護はもっと大変なようであると
知ったのはテレビのドキュメンタリー番組だった。

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私は孤独感には十分耐えれると思っていた。
中国に居る時にも、毎夜中国語の独学に5時間以上の
時間を費やし、あれ程の年月を孤独に耐え、
学生時代にもあれ程の勉強はした事がないほどだった。

中国に駐在になった初めの1年間は、
言葉が理解出来ずに、夜も中国人が気を遣い、
宴席に連れ出してくれるが、話の輪に入れず孤独だった。

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通訳もなしで、中国人と話が出来るようになってからも、
仕事が忙しく2000キロの距離の中を行ったり来たりしていた。

人間関係も上手く立ち回っていたし、
小泉首相の靖国参拝で大荒れした時や反日デモの最中、
彼らの家にかくまってくれたり、
中国人にも何度も助けて頂いた。
仕事でも多くの中国人経営者から感謝された。

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ただ単に私は会社の看板を背負っていただけであったが、
私の要望に全力で応えてくれていた。

それが、妻が倒れた事により、
大勢の人に囲まれていた時間から離れ、尚且つ
孤独との戦いが始まる幕開けでもあったのである。

私は妻が倒れた事により、パニック状態になったが、
自分の置かれた現状を把握するのに、
そんなに時間は必要なかった。

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孤独とは言え、毎日休む時間もなく、
返って忙しい時間だけが過ぎ去って行った。

調理も洗濯も掃除も買い物も何も分からないまま、
手探りでやって来たようで、疲れても夜に熟睡出来なかった。

多分それが原因なのか、軽いうつ症状と睡眠障害を
発症してしまっていた。

私が交差点で2トントラックに後横をぶつけられたのも
介護が始まり3ヶ月後の事だった。

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妻を家のベッドに残し「ホープを置いて行くから」と言い残し、
一人になり、スピードが出てしまった。

私の車にぶつけた2トントラックも災難である。
私はブロック塀に衝突する瞬間「まだ死ねない」と、
思いっきり腕が折れるほどハンドルを握りしめた。

50キロノーブレーキで激突したが、命だけは残った。
この時、抗不安剤と誘導剤を取りに行く時だった。

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「コンビニ」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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昨夕から雨が降り出し、ベッドに横へなる頃には、
激しい雨音が聞こえていた。

その雨も、朝起きた時には上がっており、
陽射しも出て来ていた。

昨日ポストに入っていた妻宛ての封書を開けると、
妻の療養する病院が提携した介護用品などの
1ヶ月分の請求が来ていた。

銀行通帳引き落としも考えたが、
これだけはコンビニから手作業で支払いたかった。

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いつもなら銀行自動引出機(ATM)に出向き、
引き出したのちコンビニから支払っていた。

コンビニだと銀行のように待ち時間がないので、
また車に乗りセブンイレブンまで向かうのである。

今日は財布にお金が入っているので、
銀行には寄らず、コンビニへ行った。

ホープが私を探し吠えるので、
コンビニの中に一緒に入って行った。

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今日は珍しくコンビニの経営者がカウンターの中に居るので、
私は咄嗟にセブンイレブンのATMの方へ曲がり
財布からセブン銀行のカードを取り出し、
必要額を引き出した。

そして、少し後ろに下がり、カウンターを見ると、
経営者がアルバイトの従業員と話をしているので、
ATM機の説明書きを見ていた。

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今まで何十回となくセブン銀行のATMを利用していたが、
いつも忙しく引き出しては、カウンターで支払っていたので、
セブン銀行ATMから何処の銀行でも引き出しが
出来ると初めて知った。

と言うより、他の銀行に書類を提出しなければ、
セブン銀行からの引き出しは出来ないものと
思い込んでいたからであった。

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他の銀行の引き出しカードを、セブン銀行ATM機に差し込み、
引き出しをタッチすると、曜日や時間帯での手数料画面が現れた。

平日は午前7時から午後7時までは手数料が掛からなかった。
今まで、銀行まで行ってコンビニまで来ていたが
一度に出来るんだと思うと、
それだけでウキウキするから人の心とは面白い。

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試しに、他の銀行のカードで5万円を引き出した。
ATMから5万円の入った扉が開いて受け取った。

その5万円を財布には入れずに、セブン銀行へ入金しておいた。
昔、長女や長男を連れて銀行ATMへ来ていた。

ある時、お金が足らない時に、困っていると、
「お父さん、あの不思議な機械の所へ行けば、
お金がどんどん出て来るよ」と言った事を思い出す。

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本当にそんな不思議なATM機が存在していたら
楽しいだろうななどとも思った。

そして、コンビニの主人が事務所奥へ入った事を確認して、
レジに振込依頼書を出した。

承認をタッチして下さいと言われ、タッチした所で、
もう一方のカウンターの扉が開き、アルバイトの女子従業員が
出て来て、ホープを見た。

注意を受けるかなと思っていたが嬉しそうにしていた。

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ホープへの薬の投与は、粉にして肉に混ぜたりして
後ろから、無理矢理口を開けて、入れ込み飲ませた。

吐き出す事も嘔吐もなくなったものの
今日の夕食では、大好きな豚肉や鶏肉、牛肉さえも
警戒してか食べなくなってしまった。

ジャーキーも食べなくなり、ご飯を炊き、おじやを作り
その中にウィンナーやレバー、野菜類を入れ食べさせた。

私と同じものだが、それさえも食べなく寝てしまった。

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「敬語」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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昨日、妻の療養する病院へ洗った寝間着を届けに行った。
療養病棟の看護助士さんや理学療法士さんも
新しい人の姿が目立って増えていた。

その中でも今までサインもした事のない書類を持って、
新人の理学療法士の女の子が、私が病室に入るなり
勢い良く入って来た。

「奥さんのリハビリ担当ですが、サインを下さい」と
書類を差し出すので少し驚いた。

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私は「今まで、このような書類は見た事は有りますが、
サインをするのは初めてですよ」と言うと、

「2ヶ月に一度サインをして頂く事になっております」と、
黒縁のメガネの奥から瞳を輝かせて訴えて来る。

私は「イイですよ」と言ってから、ボールペンを借りて
サインして書類を手渡すと、「ありがとうございます。
では2ヶ月後に」と言い帰ろうとする。

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私は「ちょっと待って下さい」と呼びとめると、
「まだ何かありましたか」と振り返って私を見た。

その姿が、余りにも慌てているような感じがして
可笑しくもあった。

「今サインした書類の説明をして頂けますか?」と聞くと、
如何にも忙しいのにという感じで、
「全部説明するのですか?」と言うので、
「サインしてほしいと言う事でサインはしましたが
内容が分かりませんのでお願いします」と。

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そこへ看護師さんが入って来て、
私に「大分太ったのではないですか?」と聞く。

私が「4キロほど太ったかも知れませんね」と言うと、
「奥さんがやせ細った分、お父さんの方に
行ってしまったのですね」と笑いながら言うので、

「すみません、妻を病院に任せっぱなしで、、」と、
看護師さんは雰囲気を察したのか
「冗談よ、冗談」と言ってから、理学療法士を見た。

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看護師さんは「何をしてるんですか」と聞いており、
「患者さんのご家族にリハビリの説明を求められたので
説明しようと待っていました」と言うので、
気まずい雰囲気になった。

看護師から「だからあなたに言ったでしょう、家族の来ない
人も多いから、こちら側でサインをしておけば良いのよ」と、
私の前で、話す会話ではないのではと思った。

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看護師は「あなた、責任もって説明しなさい」と出て行った。
2枚の書類にサインしたが、リハビリの部位と方法だった。

私は新人理学療法士の彼女に、悪い事をしてしまったかも
知れないと聞いていたが、殆どが2年前までリハビリ病院で
行っていた事ばかりであった。

しかし、「分かった」と追い帰すわけにもいかず、
ただ、黙って聞いていた。

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彼女は、お世辞にも説明上手とは言えなかった。
喉をカラカラにしながら説明をするので、
気の毒になって来るほどである。

彼女が説明を終わり「ご理解頂けましたでしょうか?」と
言うので「はい!御苦労さま、良く分かりましたよ」と言うと、

一礼して出て行こうとするので、「あの、ちょっと」と言うと
「まだ何か?」と言うので「大した事ではないですよ」と。

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録画して夜、良く見るテレビの税務調査官の窓際太郎の
事件簿に出て来る椿薫役の麻生祐未のメガネによく似て、

目元も似ていた彼女に「もう少しゆっくり話した方が、
疲れませんよ」と言うと、
「ご助言ありがとうございました」と初々しい。

それともう一つと言ってから
「これからは杓子定規にしなくとも分かっていますから、
サインしておいて下さい」と話しておいた。

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ホープには、肉の缶詰と思い買いに行ったが、
魚やイカ、エビ類は容易に見つかったが、
肉類が置いていない店が多かった。

肉はあきらめ、焼き鳥塩味の缶詰と焼き鳥たれ味を
それぞれ3缶ずつ買って来た。

塩味の方を開けて、味見をしてみた所、これがまた美味しい。
忘れてしまっていた味でもあった。

ドライドッグフードに缶から出した焼き鳥を、
掛けて混ぜ合わせた。

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3種類3錠の薬は、焼き鳥の中に入れたが、
柔らか過ぎて薬が飛び出して来る。

そこで、考えた末に食べなくなったウィンナーを
1センチ幅に切り、その中に薬を埋め込んだ。

焼き鳥のたれをしっかりつけて、混ぜ合わせた上に置いた。
ホープは警戒しているようだった。

仕方なく、箸で摘まんで食べさせたが、
薬だけは上手く吐き出した。

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「ホープ!お願いだから食べて!」から仕舞いには
「ホープちゃん!お願いだから食べて下さいな。」と、
敬語になってしまっているのである。

何度か上手く吐き出した薬を、またウィンナーに、
入れては食べさせた。

何とか3錠の薬を飲んでくれた。
暫くしていると、ホープはキッチンに置いてある自分の
器の所へ来て、たれの掛かったドッグフードも食べていた。

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「マニュアル通り」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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昨深夜ホープはPCに向かっている私の横に来て動かないので、
お腹が空いたと思いキッチンへ向かった。

焼き鳥の缶詰をラップで包んで冷蔵庫に入れていたので出した。
まず器に13歳以上が食べるドライドッグフードを入れ、

焼き鳥を箸でつまんで、まず私の口の中に入れ、
濃い味を取り除いて薄味にしてドッグフードの上に置いた。

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残っていた焼き鳥を全て私が噛み砕いて、
残ったタレは使い道がないので捨てた。

それを私のおかずの煮物の中に入れても良かったが、
私にも濃い味は良くないと捨ててしまった。

ホープは8割ほど食べた後、2割を残し水を美味そうに
飲んだ後、また私のベッドの布団の上に飛び乗り、
昨日干したばかりの羽毛布団に顔を沈めて満足そうにしていた。

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今朝、ホープに昨夜の残りを食べるように手招きしても、
臭っただけで縁側の方へ歩いて行った。

時間は1時間を過ぎ9時半頃になっていたので散歩に行こうかと
カラビナを付けたバンダナを手に持ち、散歩を促した。

そして、再度昨日残した焼き鳥味の付いたドッグフードの器の
所へ来て、臭った後、何も食べずに、散歩に行こうと
首を差し出し私を見るのである。

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バンダナを蝶々結びにしたあと、私の首に提げたリードの
カラビナに、ホープのリードを掛けた。

ホープは急ぎ足になるので、私の首のリードがピーンと張り、
首を引っ張られる形になった。

以前近所の人が私とホープの姿を見て、
「ホープちゃんが、ご主人を散歩させているようですよ」って
口を押さえて笑っていた。

本当にそう思えるほどホープは先を急いでいる。

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だが、400mほど先に行った所で、それ以上先には
行きたくないようで、私をジーッと見上げて、
「行きたくない」と言っている。

右後足が痛いのである。関節ではなく、足の付け根の内側が
痛いようで、筋を指圧すると痛いと叫んでいるように聞こえる。

ランクルのタイヤに巻き込まれた時に、右後足の方へ
ランクルの重量で損傷し、後遺症として出たようである。

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私は、少し右後足を引きずるように歩くホープを抱えて、
家まで帰った。

昨夜の食べ残したドッグフードと焼き鳥は、
ビニール袋の中に捨てて、ゴミ袋の中に入れ込んだ。

そして、新しくドッグフードと焼き鳥の缶詰の蓋を開け、
中の焼き鳥をくわえて、濃い味を取り除いて、
ドッグフードの中に入れて掻き混ぜた。

痛み止めを半分に割りウィンナーに入れた。

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ホープの前に置き、「はい!どうぞ!」と食べるように促すが、
臭っただけで顔を背けてしまう。

ホープは学習機能が敏感過ぎると思いながらも、
動物病院へ連れて行き、獣医さんに教えてもらおうと時計を見た。

午前11時20分だったので、薬と缶詰とウインナーを持って、
急ぎ車を走らせた。道路は空いており、5分で着いた。

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ホープの診察券を出すと、「今日はどうされましたか?」と
聞かれるので、「薬を上手く飲んでくれないので、
飲ませ方を教わりに来ました」と言うと、

「はい、わかりました。ちょっと掛けてお待ち下さいね」と
10分ほどして、若い院長が「ホープちゃん、
入って下さいね」と声を掛けられた。

診察室に向かうと、ホープのお尻から血がポタリと落ちた。

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院長は「ホープちゃんは、とても敏感な子ですからね」と言い、
「乳癌の手術の時にも困りましたからね」と言う。

5個ずつ切除手術したが、2回目の全身麻酔後、
5個の乳を切除して、ステイせず時間通りにホープを
迎えに行った事を覚えている。

その時には、痛み止めの注射をしてもらった記憶があり、
薬は飲まなかったような気もする。

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院長が「薬の飲ませ方は、カプセルに入れる方法もありますが、
直接飲ませる方法と食べ物に入れる方法などあります」と
説明してくれた。

私から「先生、今日は薬もウインナーも焼き鳥も
持って来ましたから実演してみて下さい」とお願いした。

「そうですか、じゃー直接飲ませる方法で飲ませてみますね」と
言ってから「お父さん、体を押さえて下さい」という。

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「先生、私が飲ませる時は、ホープを押さえる人が
いませんが」と言うと、「そうですね、では、
お父さんは見ていて下さい」と言いながら

「ホープちゃん、今から薬を飲みますからね」と言い、
ホープの口を開けて、喉の奥の方へ入れようとした時、

ホープは甘噛みするので、院長は慌てて手を引いた。
期待通り、院長の指に血がにじんだ。

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「消毒液を持って来て下さ~い」と少し大きな声で呼んでいた。
「ホープちゃんは狂犬病の注射はしましたよね」などと言う。

「先生、2週間経ってませんよ」と言うと
「そうでしたね」と言い、「ホープちゃんは、
他のワンちゃんのようには行きませんね。

前回もステイをお断りするほどでしたからね」と、
私が「先生、私が飲ませますので見ていて下さい」と
薬を摘まんだ。

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口を開けて、指で弾くように口の奥に入れ込んだが、
器用に吐き出して来るので、それを3回ほど繰り返すうち、

薬が柔らかくなって来たので、指で摘まむ事も
出来なくなるほどである。

医師に「先生、ホープは難しいでしょう?」と言うと、
「そうですね~」と言いながら、薬を潰していた。

そして、注射器の中に入れ、
少し水を加えて、ホープの口の奥へ入れた。

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ホープが注射器を思いっきり噛むので、
ひびが入ってしまっていた。

私はウインナーを歯で切り、その切ったウインナーの腹に、
爪で溝を作り、その溝に薬を入れ、ホープの口の中に入れた。

ウインナーを噛んでいたが、薬がポチンと音を立てて、
診察台の上に吐き出された。

私は予期していたので、またウインナーに薬を入れ放り込んだ。

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何とか飲んでくれた。
院長は「そうやって、ウインナーなどに入れる方法が
無難かも分かりませんね」とバンドエイドを巻いた指を
押さえながら話していた。

「ホープはかなり神経質なのでしょうかね~?」と再度聞くと、
「ホープちゃんのような子は少ないですね」と言い、

「今日は薬だけ出しておきますね」とだけ言ったあと
「お待ち下さい」とドアーを開けた。

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受付から「ホープちゃん、
8日分のお薬が出ていますからね」と言い、会計を済ませた後、
受付の人は「はい、お薬です」と差し出してくれた。

「前回と同じ薬ですので飲ませて下さいね」とだけ言ったが、
「どうやって飲ませるの」と聞こうとして、聞くのを止めた。

何と答えるか、マニュアル通りの答えしか返って来ない事は
分かっていたからであった。

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「自分だけ不幸と思うのは」

「ワンダーフォトライフ」では、
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今日はペットショップへ行き、ホープの為に
太めのビーフジャーキーを買って来た。

味が変わったのか、初めは食べていた。
薬を細かくして、ジャーキーに溝を作り、その溝に
水分を含ませて薬を乗せて、暫く置いておいた。

そのジャーキーを器に入れたが、匂いで分かったのか
味で分かったのか、薬を付けたジャーキーだけではなく
付けていないジャーキーまで食べなくなった。

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薬は飲ます事は暫く止めておこうと思い、缶詰のさば味噌煮を
私が先に噛んでより、ジャーキーの上に乗せた。

だが、ジャーキーの匂いに警戒してか食べようとはしない。
勿体ないが器の中の物を捨てて、新しく
さば味噌煮を入れて食べさせた。

器をきれいに洗ったので、サバ味噌煮を食べていた。
私は薬を入れておけば良かったと思ったが、
サバ味噌煮まで食べなくなると思った。

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まずは、体力を付けなければと思ったが、動物病院に
ステイを断られるほど、獣医師も困ったほどである。

ホープのようなワンちゃんは、初めてだとオーバーに
話していたが、オーバーに語っていたのではなく
本当の事なのだと思った。

ホープとの散歩から帰って来て、足を洗う時、
右後足を上げると、悲鳴を上げて、私の手を
甘噛みして来て、後足を上げたままにしていた。

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ホープの体重は、大きくは痩せていなかった。
水は何度も飲んでいる。

車の中にはバケツの中に水が入れてあり、朝入れ替え、
また翌朝入れ替えるが、かなり飲んでいる。

今は私のベッドの布団の上で休んでいる。
当分の間は、ホープの薬の事は
考えないようにしておこうと思った。

多分私が先に根を上げると思うが、
こうなればホープとの根くらべである。

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3年ほど前から、各地でインフラ整備が盛んに行われて、
道路の迂回立て看板が増えていた。

私の自治会でも2月に説明会があり、
皆さんから苦情質問が出ていた。

私もホープを連れて会合に参加し、
最後列の椅子に座って説明を聞いていた。

皆の関心は、下水道工事により綺麗になるのは良いが
自分が一体いくら出費するのかと言う事だった。

土地に応じて受益者負担金が違って来ていたからである。

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私の所は100坪なので、それほど広くはない。
広い所は600坪ほどあり、1平米に対して400円の、

受益者負担金が掛かり、今まである浄化槽を壊して、
下水道まで流すための工事も自己負担になり、
広い土地所有者の質問は終わらなかった。

私は、ホープを連れているので、
先に帰らせて頂く事が出来た。
その本管工事が2週間前から始まっていた。

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私の家の前の道路で工事をしているので、
警備会社から派遣された人とよく話をするようになった。

「お宅の奥さんは見た事ないけど家から出てこないね」と
私に聞くので、現在寝たきり状態で病院に居る事を伝えると、

「洗濯物や食事などどうしてるの」と聞いて来るので
「4年前から近所の奥さんに聞いては、
自分でしているよ」と話すと「皆、大変やな」と関西訛り。

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私に心を開いたのかどうかは分からないが
「私は今でこそ落ちぶれたが、建設会社の社長だった」という。

そして「仕事の調子の良かった時は、大盤振る舞いだった」と語り、
「人生どこで歯車が狂ったのか、破産してしまい、
妻とは離婚、破産する1ヶ月前に父親が亡くなり、
5日前には母親が亡くなり、葬式が終わった2日後に
家を追い出された」と流暢に話す。

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私は、ただ黙って聞き、時には相づちを打つくらいだった。
「母親の葬儀に参列した人も200人越えで来てくれたが、
倒産した事が分かると、手の平を返したように、
誰も話を聞いてくれなくなった」と言う。

「こんな派遣の仕事なんかするとは全く思わなかった」と話し、
「ベンツに乗っていた頃は、皆私にお世辞まで言っていたが、
今会っても話し半分で逃げてしまう」と語る。

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その時、工事ヘルメットを被り作業服を着た人が手を振るので、
私が指さし「工事請負の責任者じゃないの」と言うと、
後ろを振り返り、慌てて場をつくろっていた。

私は「気の毒だとは思うが、倒産して破産なんて世の中、
いくらでもある話しで、誰もが自分が一番不幸と
思うものですよ」と慰めにもならない事を言った。

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そして「ただ、あなたの立派な所は、
自殺しなかった事と思いますよ」と言うと、
目が一瞬怒ったように見開いた。

「私の従業員40人の中で3人自殺したよ。自殺した方が
幸せだったかも知れないけれどね」と言うので、

「その自殺する原因をあなたが作ったのではないですか。
自分だけ不幸だと思うのは間違っていると思いますよ」と
言うと思い出したように工事の進行を見ていた。

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「人生の価値観」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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今日はホープを連れて2時間ほど河川敷で遊んで来た。
朝ホープを抱えて体重を計り、私の体重を引くと、
ホープの体重にあまり変化はなかった。

一番痩せていた3ヶ月ほど前よりは体重が増えていた。
ホープのハンガーストライキがいつまで続くかなと
思っていたが、人とは違い、

「散歩に行くよ」と言うと尻尾を振って
付いて来るから余計に可愛いく思う。

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朝食に昨日買って来た太めのジャーキーを
器に入れたが、それはやはり食べなかった。

水だけ飲んで私を見ている。
散歩も400m行った所で、限界と思うのか、
前には進もうとはしない。

後右足の付け根が痛いのだろうと思い、
「帰ろうか」と言うと、尻尾を振り方向転換して、

歩いて来た道を帰って行くのである。
そして、いつも玄関には入ろうとはしない。

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車の後部ドアーの所から動かなくなるのである。
私がタメ息をつきながらも、腕を、
胴体と前足へ持って行くと、飛び乗って来る。

そして、前足を擦り合わせるようにしている。
私の目線では見えないのであるが、

前足を動かす振動が私の腕に伝わり、
擦り合わせているように感じるのである。

後部座席には、膝掛け2枚をホープの
血で汚れるのを避け敷いていた。

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ホープの出血は、以前に比べれば、少なくなったものの、
何かの拍子に滴り落ちる時がある。

ホープの足拭き用のタオルに水を含ませ、
運転席や助手席など血が黒っぽくなった所を
何度も拭いて落とした。

その場では、きれいに落ちたように見えても
翌日見てみると、血が浮き出て来ており、
3度ほど拭いてきれいになるほどであった。

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ホープを後部座席に乗せて、ウィンドウを開け、
ゆっくりと街並みを走行し、100円ショップへ向かった。

イオンや薬局などが立ち並ぶ一角に100円ショップはあり、
家から車で3分ほどの所にある。

角にはセブンイレブンがあり、何かと便利であり、
4年を過ぎた今、落ち付いて来たのか、
この街にも慣れた感じがしていた。

ホープを車から降ろした。

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ホープのリードを持ち、駐車場から宝くじ売り場の
前を通り、100円ショップの半自動の扉に
タッチして入るのである。

今日は、キッチンにある1.7mほどの高さで
5段に仕切った整理タンスの横に貼り付ける
フックを買いに行った。

買うものは何でも良かったが、出来るだけ
直ぐに役立つ物の方が良い。

ホープは中へは入れないので、
入口横の柱に繋がれ吠えて待っている。

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時には、70歳に満たないご婦人方が、
ホープの頭を撫ぜてくれているので、人恋しい、
ホープは幸せそうな顔をして撫ぜられている。

その後は、ホープをまた後部座席に乗せ、
街を車で一回りし帰って来るのである。

その時には、ホープも満足そうな表情で、
玄関の入口に入るのだが、足を拭く段になると、
分かるのか悲しい声を上げるのである。

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特に、右後足になると叫び声に変わり、
私の手を甘噛みする。

可哀そうだと思い拭かなければ、その足で、
布団の上に飛び乗るので、やはり、
足に負担を掛けないように拭くのである。

だが、足を持っただけで飛び上っている。
それほど痛いのであれば、痛み止めを
飲んでくれれば良いと思うのであるが、
中々事はうまく運ばなかった。

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午後になり河川敷へと向かい、少し歩いていると、
歳の頃70歳ほどの人が、ベンツのSクラスに
ワンちゃんを乗せて河川敷へやって来た。

私が「イイ車に乗っていますね~」と言うと、その人は
「もう買って2年になるよ」というが、私はその車が、

新車で購入した事が見て取れ、
少なくとも1800万円ほどで購入したのではと思った。
その男性と100mほど一緒に歩きながら雑談をした。

そして、元気なその男性から「私は食道ガンの手術をして
食道摘出手術をした」と聞かされ驚く。

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更に「声帯だけは助かって話が出来るが、
食道は人工管が通してあり、夜なんか食べた物が
逆流して来て地獄だ」と話す。

私は何と答えてよいか分からなかった。
ベンツに乗り良い身分と思った事が恥ずかしくもあった。

心配気に見る私に「私は建設会社の社長だったが、
会社は2年前娘婿に任し、従業員を集め、
私は癌で助からないかもしれない。

長い間会社を支えてくれてありがとうと身を引いた」と
話してくれる。

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昨日の元建設会社の社長とは大違いだと思いながら
聞いていると、「私は命を助けてもらった。
助かった命だ。生きる価値観が変わったよ」と私に言う。

「今までお金の事ばかり考えて、相場もやったり従業員の
賃上げに難癖付けたりしていた。

お金も大切だけど、今回のネパール地震でも知人の
NPO法人の人を通じて2000万寄付した」と言うので、

「それはベンツが買えましたね」と言うと、
「これだけの金ではどうしようもないけど、何人かの
命を助ける事は出来る」と言って、
私とは逆の方向へ歩き出した。

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「足のむくみ」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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大相撲千秋楽の今日の相撲は、日馬富士が白鵬を敗り、
照ノ富士の兄弟子としての役目を果たした。

私としては、白鵬と照ノ富士の優勝決定戦を見たかった。
だが、まぁ~、こんなものでしょうね。

日馬富士が勝った瞬間、照ノ富士も付き人と
抱き合いながら喜んでいるとラジオで報じていた。

テレビを見てないので、想像でしかないが、
日馬富士も目に涙、弟弟子の照ノ富士も涙。
それに対して白鵬の心中やいかばかりか。

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昨深夜、テレビのハードディスクに録画しておいた
「たけしの家庭の医学」の「足のむくみ、頻尿」などを見ながら、

妻が使っていたWindows XPのOSが入ったノートパソコン内の
データ削除をしていた。

なぜならば、叔父の長男に練習用にと思い、差し上げるに辺り、
4年半ほど使っていないPCの中には、見られてはまずい
古いデータが沢山入っていたからだった。

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不要なソフトウェアーをコントロールパネルから削除していた。
ノートパソコンを冷却するファンの音が大きいと
思いながら操作を続けていると、突然電源が落ちてしまった。

私は「何だろう?」と思いながらも、
電源を入れ直し起動させた。

しかし、15分もすれば、また電源が落ちた。
現在使っているデスクトップ型PCで
電源の落ちる原因を検索してみた。

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ファンに埃がたまって、熱が逃げなく高温になり、
緊急停止すると書いてあった。

またノートPCの裏側を開け埃を取り払うとあった。

私は、裏側の蓋を開け、状態を見てみたが、
きれいなもので何もせず蓋を閉めた。

バッテリーやAC電源を抜き差しし再起動させた。
OSは何とか起動した。

懐かしいXPの文字が液晶画面に浮かんで来た。
テレビの液晶画面では足のむくみの画像が映し出されていた。

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ノートパソコンのシステム復元をしようと、
復元ポイントを探す。

だが、2010年5月11日以前の復元ポイントは無く、
5年ほど前の状態に復元する事にしOKを押した。

パソコンが勝手に5年前に復元し出した。
私は、復元している間に、寝室のベッドで眠る
ホープの様子を見に行った。

私の歩く足音に耳をそばたてていたが、
振り向きもせず寝たふりを決め込んでいた。

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私はキッチンに行き、抗不安剤と睡眠誘導剤を飲んで、
また書斎に置いてあるパソコンの復元の様子を見に戻った。

時計を見ると既に夜中1時半になっていた。

デスクトップPCを検索しながら、
テレビの画面にも目を向けていた。

気が付いた時は「一体何処に居るのか?」と思うほどだった。
また椅子に座ったまま眠ってしまった。
時刻は6時半だった。

こんな事ばかりしていれば、体を壊してしまうと
思いながらもホープが心配になりベッドまで見に行った。

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ホープは大きないびきを立てて眠っていた。

私も8時半に目覚ましタイマーを合わせ、ホープの寝ている
横の布団をめくり潜り込むと、ホープはベッドから飛び降り、

自分の80センチほどのベッドへ入って眠るのである。
2時間はあっという間で過ぎ去った。

洗面所で頭と顔を液体ソープで洗った。
目が覚めやらない思いで、ホープの前に散歩用のバンダナと
リードを見せ、目を目薬で拭いた。

ホープは散歩前の目薬は習慣になっているので、大人しく
顔を私に預けていて黙って目を拭かれている。

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外に出るが初夏の日差しが、目に眩しいほどだった。
ホープは初め嬉しそうに散歩しているが、
やはり400m地点より先には進まなかった。

散歩から帰り、ホープを車に乗せ、私は叔父の家へ
ノートパソコンを届けるため、玄関に用意していた
バッグ毎持って車に乗せた。

朝起きた時に膝から下が何となく腫れているような感じがした。
散歩に行くためスニーカーを履いたが、
いつもよりキツイ感じがして、ジーパンをめくり
靴下を足首まで下げて見た。

ふくらはぎに靴下の跡が5ミリほど食い込んでいた。

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ベッドに横にならず、椅子に座りっぱなしで
眠ってしまったので、むくんでいると思った。

私は着替え7点セットを用意して、叔父の家からの帰りに
スーパー銭湯へ行こうと予定し乗せた。

叔父の家までは車で5分ほどで着き、長男とも話をしたのち、
スーパー銭湯へ向かった。

朝10時過ぎの銭湯は初めてだったが、
血行が良くなればとホープを窓を開け放した車に残し入った。

裸になってより、体重を計ったが、増えてはいなかった。
太ってむくんでいるのではなく、
悪い生活習慣がむくみを作っていると思い中へ入った。

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入浴客は多くはなく、太陽の光が温泉の湯に光って
眩しいほどであった。

いつもより20分ほど余分に浸かり汗を流した。
体重を計ると、1.3キロ減っていた。

温泉を出るとホープの吠える声が聞こえて来た。
ホープと温泉があるパーキングの横にあるホームセンターへ、
セスキ炭酸ソーダを買いに行った。

200円ほどで粉末のセスキ炭酸ソーダがあったが、
スプレー式の370円の炭酸ソーダを買って車へ向かった。

直ぐにシートに振りかけ拭くと、確かに洗剤や重曹より
血が落ちやすく感じた。

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夕方の散歩の帰りに、明日のゴミ当番の、
網ネットを用意して帰った。

ホープは水だけで過ごしているので、
牛ミンチを買い、フライパンで炒めて、冷ましてから、

薬は入れずに、ドライドッグフードに混ぜた。
そして、ホープの前に差し出すと、まず私の顔を見てから、
警戒もせずに、パクパク食べている。

薬が入ってないと分かっているのか、それとも、
腹が減り過ぎているのは分からなかったが、
気持ち良いくらいの完食だった。

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「一夜漬け」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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今朝、玄関のチャイムの鳴る音で起こされた。
下水工事で車が出せれなくなるので、業者で借りた
駐車場へ停めて下さいと連絡に来ていた。

「御苦労さま」と言い、玄関の扉を閉めた。
私はまた頭からシャワーを浴び、液体ボディソープで洗った。

時計の針は7時50分を指しており、
オレンジの皮をむいたあと、ブツ切りにして口へ放り込んだ。

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ホープは眠っているので、私は燃えるゴミの袋を、
車に乗せ、集積場へ向かった。

昨夕、網ネットを敷いておいた集積場には、
燃えるゴミが山積みされていた。

その足で車を指示された駐車場へ停め、
歩いて家の前を歩いて通った。

玄関からホープの吠える声が聞こえるので、玄関の扉を、
開けると「何故、置いて行く!」と言うかのように、
ほっぺをふくらませて吠えるので、可笑しい。

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ホープを連れて、燃えるゴミ当番なので集積場へ行った。
今ではゴミ袋を遅掛けに持って来る人も居なくなった。

私は携帯電話を取り出し、2ヶ月ほど連絡していない
スポーツショップの友達に電話を入れた。

2ヶ月ほど前電話した時、偶々、友達の93歳の父親を、
診察に連れて来ており、後から連絡が入っていた。

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ゴミ当番で手持無沙汰なので、気になり電話してみた。
「お父さんの具合はどうだ?」との問いに、
「4月12日に亡くなり家族葬で見送った」との返事。

私が2か月前に連絡をして、2週間ほどで、
亡くなったのかと思ったが、私が22歳から、
お世話になった新聞の登山関係の記者だった。

また一人逝ったと思うと寂しくもあった。
ゴミ収集車が10時ごろに来たのち、掃除をして帰宅した。
あと1回すれば5月の当番をクリアする事になる。

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買い出しと妻の病院へ行かなければならないが、
足のむくみも心配で、先に温泉に行く事にした。

昨日温泉を出て体重を計り、1.3キロ痩せていた。
だが、温泉に入る前計ると0.8キロ戻っていた。

足のむくみは幾分取れ、足の中足骨が浮き出ていた。
温泉を出て足を見ると、元に戻っているように見えた。

やはり一晩椅子に座っていたので、
血行障害を起こしたと思った。

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妻の療養する病院では、妻の病室が、
ナースセンターの直ぐ前にあり、ドアーの小窓から、
妻の寝顔を覗いていた。

看護師から「中へ入らずに、そうやって、ず~っと、
見ているつもりですか?」と笑いなが言う。

汚れた寝間着を袋に入れていると看護師が入って来た。
私が「頭を触ると、瞼を開けるけど感覚あるのですかね?」と、
聞くと「感覚はありますよ」という。

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そして「奥さんの痰吸引の時など、嫌な顔をされるから、
感覚はあり、耳も聞こえていますよ」と言う。

更に「私が来ている事が分かるのでしょうか?」と聞くと、
「さぁ~、それはどうだろうね?」と言った後、

「お父さんが来てくれているよ、分かりますか?」と、
大きな声を耳元で話していた。

だが妻は、相変わらず瞼を微かに開けるだけである。

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買い出しの為、病院から1時間の道のりを戻って来たが、
夕方5時20分ごろになっていた。

葉の付いたカブラが3つ束になり、98円と安いので、2縛り買った。
それを薄く切り、軽く塩を振り、一夜漬けにしようと、

思ったまでは良かったが、ネジ式の一夜漬けの容器が、
見つからず、タッパの中に入れ、水を少し足しただけにし、
冷蔵庫へ入れたが、水は足さない方が良かったのかも?

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「後悔という代償」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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今日はホープの体の事が気になり、動物病院へ連れて行った。
薬を飲ませなくなったら、飲ませていた時より多めの血が、
また子宮からポタリと落ちて来ていた。

動物病院へ着いたのが11時半頃で、6人ほどが
ワンちゃんを連れて待っていた。

ホープの診察券を出し、いつもの通りメモ用紙を頂き、
簡単にホープの容態と今後の希望を書いた。

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2日間ほど水だけで、食事をしようとしなかった事や
この2日間ほど薬を飲ませていなく、出血の量が
増えたように思う事などを書いた。

高齢の為、子宮摘出手術はせずに、投薬治療か、
他の方法があればと思いますなどと、
書いたものを受付に手渡した。

メモ書きをした時間でも、ホープが立っていた所には
血が点々と落ちており、受付にティッシュで
拭いて下さいとお願いした。

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待合室の椅子に座り、座った横で抱いている
柴犬の目線が不自然だった。

私は「ホープの父親は柴犬ですよ」と言うと
「やっぱり、そうではないかなって思っていましたよ」と、
答えてくれる。

夫婦で病院へ来ているので、ご主人の方から
「ひょっとしてお母さんはコーギーですか?」と聞くので
「良く分かりましたね。母親はコーギーですよ」と言うと、
笑っているが、何処か影がある。

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奥さんの方から、「うちの犬は白内障が、
進んで両目とも見えないのですよ」と言うから、
焦点の合わない目線をしているのだと思った。

私が何歳ですかと聞くと「11歳半ですね」と答えると、
「お宅のワンちゃんはまだ若いですね」と聞かれたので、

「15歳7カ月ですよ」と言うと、
「まぁ~、うちより大分歳なんですね」と言うが、
何と言葉を返して良いのか分からなかった。

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暫くして「ホープちゃん、入って下さいね」と院長の声に、
「ホープ、行くよ」と診察に向かい、ふと後を見た。

血が点々と落ちており、受付にまた拭いて下さいと、
お願いして診察室に入った。

体重を計ると、8.2キロまで痩せていた。
院長も「ちょっと急激に痩せましたね」と言われ、
ハンガーストライキをしていたとも言えず、
私は「えぇ」っと言ってより、ただ黙っていた。

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体重計を兼ねた診察台の上には、血が落ちており
「出血は止まりませんね?」と聞かれ、そうですねと答え、
その間にも、私が書いたメモを読んでいた。

「子宮摘出以外の方法ですか~」と独り言のように言った後、
少々高いのですが「抗生剤の注射をしましょうか?」と聞かれ、
「ショックは受けませんか?」と思わず聞いていた。

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「ホープちゃん、ちょっと体が弱っていますが、
この注射は問題ないですよ」と言われ、全身麻酔で、
子宮の摘出手術をするよりは、
負担は少ないかなと思い承諾した。

私がホープを抱き準備をすると、
「お父さん、ホープちゃんの頭を左手でしっかり
持っていて下さいね」と、前回甘噛みされた強烈な印象が、
消えないのかもと思いホープを強く抱えた。

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背中に注射針を刺すと、ホープは痛いと言うかのように、
少し悲しい声で吠えた。

院長から「この注射で効き目が2週間は持続するので、
薬は飲まなくても良いですよ」と言う。

私が「今の子宮の病気が治ると言う事ではないですね?」と、
聞くと「それは何とも言えませんが、2週間後に悪ければ、
また注射しましょう」と診察室を出た。

時刻は12時20分ほどになっていた。

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会計で「7,860円です」と1万円札を出した。
5月に入り、ホープの混合ワクチン注射、フィラリア予防薬、
子宮蓄膿症薬、抗生物質、鎮痛剤などで、すでに、
3万4,500円ほどの病院代が掛かっていた。

まだ治らなければ今回の注射治療をしてもらう予定。
子宮摘出手術でも16万円ほどだと思うが、
全身麻酔は既に3回行っており、
老犬なので体力が持たないかもと思う。

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今日の写真は、2日前に撮影した衰弱したホープの写真である。
尻尾は下がり元気がなくなってしまっている。

ホープとの根比べは取りやめた。
苦痛を訴える事が出来ないホープに、もしもの事があったら、
一番悲しく辛い思いをするのは私である。

結局、意地を張った私に後悔という代償が、
降りかかって来るからである。

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「鮮血」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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私の下腹部のソケイヘルニアの手術の時点でも、
長女が孫3人を連れてホープの面倒を見に、
来てくれていた。

その3月26日の時点でもホープの出血は止まらず、
私は生理ばかりと思い、まさか病気などとは、
夢にも思わなかった。

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子宮の病気になった事とは知らずに、
生理が長く続いているものとばかり思っていた。

2月14日から生理が続いている事をブログに綴った。
そして、それは生理ではなく病気ではないのか?
との幾つかのコメントに、不安を感じた私は、

ホープを動物病院へ連れて行った。
獣医師より紛れもない子宮蓄膿症との診断が下り、
投薬治療をすると処方された薬を飲ませていた。

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投薬の方法には苦労した。
半ば無理に飲ませると飲んではくれたが、
その反動で食事を拒否するようになった。

どのような高価な食べ物も食べてはくれず、
その度に捨ててしまっていた。

最後にはホープのハンガーストライキとなり、
どちらが先に値を上げるのかと、
根比べまでするようになった。

ホープは見る見る瘦せ衰えて行った。

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栄養の行き渡らない体で、交通事故の後遺症まで
出てしまった。

このままでは、体が持たないと根比べを中止し、
無理にでもホープに食べさせた。

2週間で1キロほど痩せ細ったホープの体だった。

投薬も最後には諦めて、子宮摘出以外の方法での
治療を動物病院へ打診した。

そこで獣医師より抗生剤の注射で
子宮内の菌を除去すると打診があった。

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その注射液にはどんな名前のものか分らなかったが、
とにかく信用するしかなかった。

注射を打ってから丸1日が経った。
今日の午後、ホープは仏間の畳の上で休んでいた。

ホープが休んでいたあとには、おびただしい程の
出血に驚き、病院へ連絡を入れた。

診察時間外のメッセージが流れた。
結局、今日の診察内に連絡は出来なく、明日朝、
病院へ連れて行く事にした。

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獣医師からも、どのような症状になるかは、
告げられなかったので分らなかった。

今までの3倍ほどの出血で、それも鮮血である。
午後3時ごろに、尻尾からお尻に掛けてシャンプーをした。

シャンプーをしてタオルで拭き、ドライヤーで乾かした。
そのタオルにも鮮血が付着していた。

ホープに打った注射には、一体、
どのような作用があるのだろう?

私も獣医師に聞く事さえしなかったのである。

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