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まず、「大丈夫?」は質問ではないです。
この言葉は立場によってその受け止め方がまったく違います。
上司が用いる場合は単純に今進んでいるのかという質問として聞いています。
ですので大丈夫であれば「大丈夫です」
そうでないのなら大丈夫ではない内容を
話してくれればいいと思っています。
そこには率直に今の状況を教えてほしいという思いしかありません。
部下の今の状況、仕事の進捗を聞いているだけ。
しかし、部下からするとそうとは聞こえないです。
「大丈夫?」に対する返事に「大丈夫です」以外があるとはなかなか思えない。
じゃあ聞く必要ないのかというと、
何も確認せず任せっきりというわけにもいきませんから、質問します。
「大丈夫?」「大丈夫です」は決まっている会話。
「大丈夫じゃないです」とは部下は言いにくい。
「大丈夫じゃないのになぜ今まで黙っていたの?」
「今聞いていなかったらどうするつもりでいたの?」
「今まで何してたの?」
「なぜ相談しない?」
とさらに追い打ちされるのが目に見えているからです。
だから大丈夫じゃないとは言えない。言いたくない。
結局そうして「大丈夫?」「大丈夫です」
は単なる合言葉になっているだけです。
「大丈夫です」と言ってしまう人
この人たちは大きく3つのパターンがあると思います。
・新人の場合
・上司に認めてほしい場合
・責任感が欠如している場合
まず新人の場合
この場合はホントに「大丈夫です」としか言えません。
そこには上下の関係があります。
自分の上司あるいは自分より経験値がある人に対して大丈夫じゃないとは言えない。
たとえ仕事がつらくてもそれは自分がまだ未熟だから。
仕事ができていないのはまだまだ頑張りが足りないから。
ガマンできないほどじゃないから大丈夫、そう思い込んでしまう人もいます。
ホントは大丈夫じゃないのに。
新人さんに言えるのはムダに自分を責める必要はない。
大丈夫じゃないと自分で思うのならばそう言うべきです。
それを聞いてどう判断するかは上司の問題です。
こんなこと言いにくい、できないレッテルを貼られたら…
そう思う必要は無いと思います。(これは昔の自分にも言い聞かせているつもりです苦笑)
それらはすべて周りが決めることです。
上司が新人に期待していることは、定着してくれること、成長してくれること、主体的に行動してくれることです。
そのために上司は新人が今いる状況をしっかり把握、理解しておく必要があります。
大丈夫じゃない時は大丈夫じゃないという意志表示はしてもいいと思います。
次に上司に認めてほしい場合です。
現状いっぱいいっぱいなのに上司に頼まれたからさらに仕事を抱えてしまう。
そんな人って多いはずです。
仕事ってどうしてもやってくれる人、できる人に偏ってしまうものです。
業務の平均化、均等な業務の振り分け
というのはもちろん理想ですが、
それはあくまで理想論です。
現実は嫌々やる人よりもすぐやってくれる人、仕事が遅い人よりも早い人に偏りがちです。
そして上司に認めてほしいと強く思っている人は
なんでも仕事を受け続ける場合があります。
それでもやりきってしまう人もいれば、途中でパンクしてしまう人もいます。
この人たちの場合も新人と同じで、大丈夫じゃないと言う勇気が必要かもしれません。
そう言うことで上司の期待を裏切るのはイヤだ
と思う人もいるかもしれませんが、
それが上司の期待を裏切ることかどうなのかは
その上司が判断することです。
自分だけでわからないことです。
こういう気持ちも大事ですが、
折れてしまう前に気づいて欲しいです。
最後の責任感が欠如している場合ですが、残念ながら対応策がなかなか難しい。
「大丈夫です、大丈夫です」と言っておきながら全然できていなかったり、抜け漏れが多かったり。
この人たちへの対処はたった一点で「大丈夫です」を鵜呑みにしない、それしか無いかと。
じゃあどう聞くべきか?
「大丈夫?」という聞き方ではダメなので、
「何か話しておきたいことある?」
「聞いておきたいことある?」
「今どこでつまづいてる?」
という問いならまだ話しやすいんじゃないか、という人もいます。
ですがこれも同じことで、思っていることを
素直に話してくれる可能性は低いです。
結局聞き方の問題ではないのです。
もちろん「大丈夫?」という聞き方はどうか。
しかし、これは質問の投げ方のテクニックではなく、
『普段からどれだけコミュニケーションがとれてるか』
ということです。
◎常日頃からどれだけその人を観察できているか。
興味を持ってみているか。
そこができていないと何を言っても圧力としかとられません。
質問のような一方通行なコミュニケーションです。
このあたりのことを上司はよくわかっておかなくては
いけ無いと思います。
長くなりましたが、言いたいことは
◎のところで、日頃ちゃんと見ていくこと
が何よりも大切なことだと思います。
まとまったか微妙ですが、
また次回!今度は短めで行きます!