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昼から豊後高田に行ってみた。ここは、昭和の町並みを再現しているということで、いつか行ってみたいスポットだった。昭和時代、特に30年代は日本人の歴史上最も人が輝いていたといえるのではないだろうか。人々は戦争を体験し、敗戦の中から人間らしい暮らしを取り戻していった。 ぼくの少年時代住んでいた家は、四畳半と三畳の二間の家だった。ちょうどこんなふうであった。ここに家族6人が枕を並べて寝起きしていた。 ちょうど昼時だったので、食堂に入った。ここの値段は25年も据え置いているという。ちゃんぽん2つ、カレー、うどんしめて1400円。味はよかった。ここにもガチンコの昭和があった。 もっとゆっくり見て歩きたかったが、暑くてやめた。
2006.08.21
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その言葉を素直に訳せば「この世に自分だけが尊い存在である」お釈迦様は何を言いたかったのだろう。時折思い出しては考えていた。 先日、浩平の部屋の壁に、「自分よりできる人間は多い。でも自分をやれるのは自分しかいない」という言葉が書かれてあった。それを見ていた時、彼が「お父さん俺この言葉を見ると元気が出る」と言った。 彼は、不登校のため高校の卒業証書がもらえず、自宅で悶々とした時を過ごしていた。同級生はすでに大学に進学したり、就職して自分の道を歩いていたのを見て劣等感に浸っていたのだった。 人は他人と比較したときから悩みが始まる。しかし、人より優れているとか劣っているとかは誰がどのような基準で判断するのか、ある一面だけを見て決め付けているだけではないのか。 人はそれぞれの立場で生かされている。今生の役割を持って生まれている。それを考えると、それぞれが尊い存在でありそこには優劣はない。 SMAPが「この世で一つしかない花を咲かせよう。ナンバーワンにならなくてよい。もともとぼくらはオンリーワンなのだから」と歌っているのは、お釈迦様が天上天下唯我独尊と言われたのと同じ意味なのではないかと思った。 今、浩平は大検に合格して兄貴のいる東京に旅立った。これからどうなるかは解らないが、自分の信じる道を自分のペースで歩いてもらいたい。
2005.11.18
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