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激辛



海外にでると、激辛に出会う。まずは、韓国料理のキムチだ。白菜やきゅうりの唐辛子付けだが、隠し味でいろいろな野菜や木の実、香辛料も使うようだ。彼らの食事にキムチは欠かせない。彼らにとって、朝・昼・夜の食事で、ご飯やラーメンとキムチの組み合わせは、もはや日本のご飯とお新香以上に切り離せないように見える。ジャカルタを始めインドネシアでは、韓国人ビジネスマンが増えた。駐在者の数は、日本人以上(インドネシア在留日本人は1万人以上)である。彼らは、日本人同様ゴルフ好きが少なくない。ジャカルタ近郊のゴルフ場のレストランで、最も韓国人に人気のある食事、ちゃんぽん(CHANPONG)を頼んだ。長崎ちゃんぽんとは違い、唐辛子の効いた激辛五目うどんである。少しスープを飲んだだけで、汗がじわっと出てくる。こんな辛いラーメンは初めてだ。

中国ならば、四川料理は激辛だ。日本でもおなじみのマーボ豆腐は四川料理である。ちゃんこ風鍋でも、唐辛子をふんだんに使ったスープを用いる。一般にうまいが、辛い。北京料理や上海料理で、激辛はあまり聞かない。

インドネシアの代表的地方料理の一つ、北スマトラのパダン料理も激辛である。代表的な料理に牛肉のカレー煮込み(ルンダン)や鶏肉や牛の内臓の煮込みがある。小さな赤唐辛子や青唐辛子を磨り潰して用いる。インドカレーで用いる香辛料も使われている。反対にジャワ料理は甘口醤油や砂糖を使って、甘く煮込んだものが多い。しかし、唐辛子はどんな料理でも良く使われている。

インド料理のカレーも一般に辛口だ。しかし、唐辛子の使用量は韓国料理やパダン料理ほどではない様な気がする。各種香辛料のスパイシーな辛さである。インドカレーをはじめ、各地でカレーを食べたが、一様に辛口である。ココナッツミルクを使うと味がまろやかになるが、辛さは残る。しかし、日本で言う甘口カレーに出会ったことはない。

あまり、ヨーロッパ料理で激辛は聞いたことがない。激辛はアジア大陸の一部の国や地域で馴染んだ料理なのだろうか?しかし、海外で激辛もたまに食べている内に、日本食の穏やかな味に慣らされた食感が変化していくのを感じる。




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