組織進化プロフェッショナル! イニシア・コンサルティング 丹生 光
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「本業は社会価値を持たなければならない」 前回、「企業価値とは、社会価値を提供する能力をステークホルダーに評価された結果である」と書いた。そして、その社会価値を提供するのはまず本業であるべきだ。 もちろん、利益蓄積の中から社会福祉や環境保護に対して寄付をしたり社員がボランティア活動をすることは大変素晴らしいことである。しかし、企業が社会の中で事業活動して利益をあげていく過程の全ては売上高に反映している。一方、利益とはコストを差し引いた全体から見ればごく一部である。やはり、事業活動の全体を反映した売上高を形成する過程が、社会的な価値を持つことが大切だろう。 問題は、どう本業の社会価値を設定するかだ。これは、「事業使命を定義する」ことである。事業を通じて、どんな社会的価値を提供するかを明文化するのである。 多くの上場企業が、この事業使命あるいはそれを意味する企業理念や社是を持っているが、同業他社と入れ替えても成り立つのは当たり前。それどころか、全くの異業種と入れ替えても成り立つものが大半といってよいだろう。逆に言えば、それほど自社ならではの社会価値を定義することは難しい。
Jul 29, 2007
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