inspiration trialのブログ
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■筆者はiPhone13 miniを愛用しており、今後このサイズのiPhoneが出ることは高確率でないと考えられるため、まだまだ使い続けたいと思っている。しかし、現行モデルのスペックは気になるので新しいモデルが出る度にいちおうチェックはしている。■そんな中、妻がiPhone16eに買い替えた。半年型落ちなのに価格は下がらず…相変わらず10万円弱〜で新品は販売されている。廉価版SEシリーズの後継とは言え、16シリーズに名を連ねている以上、それなりに期待はしていたモデルだ。無印の16と同じA18チップを搭載し、Apple Intelligenceに対応している→10万円を切る価格でAppleのAIを幅広い層に体験してもらう…という戦略なわけだが、その弊害としてカメラがけっこう残念な仕上がりになっている印象はぬぐえない。■そもそも単眼のモデルなので、カメラ機能を重視するユーザーには選択肢として上がらないのかもしれないが、メインカメラのクオリティは無印16と同等には出来なかったのだろうか??そう思わざるを得ないのが、試しに筆者のiPhone13 mini とiPhone16e を両手に構えてカメラを起動し構図を練っていた際に、あきらかにiPhone16e のシャッタースピードが遅く感じたからなのである。夜間の室内でやや暗めの照明ではあったが、iPhone13 miniは滑らかにモニターできているのに対し、iPhone16e は映像はカクカクなのだ。■調べてみるとレンズのf値は同じf1.6なのだが、センサーサイズがかなり違った。iPhone16e は3世代も新しいのにセンサーサイズが驚くほど小さいことがわかった。もちろんiPhone16e のカメラが全く進化していないわけではなく、画素数はiPhone13 mini の4倍に相当する48Mピクセルあるので、デジタル2倍ズームをした際にはキメ細かさを保てている。日中の明るい条件下で撮影すれば高精細な写真が撮れることは確かだ。■ちなみにセンサーサイズと画素数の関係性についても触れておくと、SONYのFX3というシネマカメラをご存知だろうか。FX3はフルサイズというスマートフォンとは比べ物にならないほど大きなセンサーを搭載していながらも、画素数はiPhone13 miniと同じわずか12Mピクセルなのである。なぜあえて画素数を少なくしているかというと、1ピクセルの面積が大きい方が光を多く取り込めるからなのである。センサーの面積に対して画素=ピクセルを詰め込みすぎると1ピクセルの面積が小さくなってしまい、光を取り込むのに効率が悪くなる→暗所でシャッタースピードを稼げなくなるのだ。基本的に4Kのムービーを撮影するためのFX3は、展覧会に出すような写真ほどの画素数は必要ない。画素数を抑えて高感度性能を優先させた結果と言える。■ここでiPhone16e の話に戻ろう。このiPhoneはセンサーサイズが小さいにも関わらず48Mピクセルも詰め込んでいるのだ。1ピクセルのサイズがいかに小さいか想像するに難くない。単眼のスマートフォンにおいて、デジタル2倍ズームをしても精細さを保てるのは構図を考える上でひとつのメリットと言える。しかし画素数を増やすのであればセンサーも大きくすべきではなかったのであろうか。センサーのコストがそれほど大きなもの、ということなのだろうか。■そしてそんなセンサーをケチったことによる弊害は暗所性能だけではない。これはiPhone SE シリーズから引き継がれている話ではあるが、シネマティックモードに対応していないのと、ポートレートモードの物撮りに対応していないことだ。筆者はシネマティックモードをよく使うので、もはや欠かせない機能となっている。愛犬の動画を撮る時に、背景を大きくボカせるのはとても便利。しかも後からボケ味と擬似的な照明の度合いをコントロールできる。■シネマティックモードはiPhone13シリーズから登場した機能で、平たく言うと動画のポートレートモードだ。iPhone13シリーズが出て半年後にiPhone SE(第3世代)が登場したわけだが、SEは後続のモデルにも関わらずシネマティックモードは搭載されず、ポートレートは人物のみ対応で物撮りには対応されなかった。SE(第3世代)のチップはiPhone13シリーズと同じA15で、同じニューラルエンジンを使えるハズなのに…シネマティックモードやポートレートモードという機能に差を付けているのはなぜなのか、ずっと疑問だった。性能的には実現できるのに、あえて機能を制限しているのだとすれば非常に腹立たしいと感じたからだ。しかし今回のiPhone16e を調べていくうち、わざわざ実現できる機能を削っているわけではなく、無印シリーズとは別の小さなセンサーを搭載しているから…ということがわかり、ある意味では納得できた。おそらくセンサーとニューラルエンジン、両方の性能によって実現しているのがシネマティックモードとポートレートモードの物撮りなのだろう。■結論として、ほとんど写真を撮ることがない、あるいは単眼で潔いカメラが好き…というユーザーにとってはiPhone16e は高性能でボディも割と軽くバッテリーの持ちも良い、魅力的なモデルと言える。しかし筆者としては、他のAIに比べてまだまだ発展途上のApple Intelligenceに無理に対応させるよりも、カメラセンサーにコストをかけて暗所性能を底上げし、シネマティックモードとポートレートの物撮りに対応してくれたほうがはるかに嬉しいと感じたのであった。
2025.11.29
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