iTS-SPACE 楽天 株式 / ゴルフ 健康 旅行 書籍

2010.11.17
XML
カテゴリ: 株式投資


NYダウ 11,023.50  -178.47  -1.59% 06:30
SP500 1,178.34  -19.41  -1.62%  11/16

 11月16日(ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国株式市場:大幅下落、欧州の債務や中国のインフレを懸念

  米株式相場は下落。S&P500種株価指数は8月以来の大幅安となった。アイルランドやギリシャで債務危機が悪化しているとの不安や、中国が景気過熱の抑制に向け行動に出るとの懸念が強まったことが背景。

  金属価格が下落するなか、フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドやニューコアが安い。トラベラーズも大きく下落し、ダウ工業株30種平均の値下がり率トップ。地方債の下落で投資が打撃を受けるとの見方が広がった。ダウ平均は一時、1カ月ぶりに11000ドル台を割り込んだ。アラバマ州最大の地銀リージョンズ・ファイナンシャルも大幅安。同社はリスク管理担当の複数の幹部が辞職したと明らかにした。

  S&P500種株価指数は前日比1.6%安の1178.34。前日の取引終盤から売りが続いた。ダウ工業株30種平均は178.47ドル(1.6%)下落の11023.50ドル。

  LPLファイナンシャルのバート・ホワイト最高投資責任者(CIO)は、「足場がある程度しっかりするまで、不安定な推移となるだろう」と指摘。「市場には複数の疑問が根強く残っている。それは中国や欧州であり、また米量的緩和の第2弾が機能するのかどうか、そもそもそれは必要なのかという問題だ」と述べた。



  FRBは投資家の間でQE2として知られる量的緩和の第2弾を開始した。長期金利の低下と景気浮揚を目指し、来年6月にかけて最大6000億ドル相当の国債を購入する計画だ。

  ボストン連銀総裁のローゼングレン総裁はこの日のインタビューで、3日の連邦公開市場委員会(FOMC)が決定した6000億ドル(約50兆円)の米国債購入について、全額買い付けを予想していると述べた。一方、セントルイス連銀のブラード総裁は、全額購入は必要ない可能性があるほか、緩和措置をさらに拡大することもあり得るとの見解を示した。

フリーポートやニューコアが安い

  産銅大手のフリーポート・マクモランは4.3%、米最大の鉄鋼メーカー、ニューコアは3.5%いずれも値下がり。

  欧州の債務危機が悪化しているとの懸念も相場の下落要因になった。

  アイルランドは国家財政強化のためと、国内銀行への資本注入のための2つの部分から成る資金支援について、欧州と国際通貨基金(IMF)の代表らと協議している。協議について知る欧州当局者が明らかにした。

  フィデュシャリー・トラスト(ボストン)のマイケル・マレーニー氏は、「中国の引き締めやアイルランドの債務状況に対する懸念が市場センチメントに大きく影響している」と指摘。「株式投資を手控える動きが優勢だ」と述べた。

トラベラーズも安い

  トラベラーズは3.6%安。地方債の下落が背景。同社は7-9月(第3四半期)末時点で、414億ドル相当の地方債を保有していた。

  リージョンズ・ファイナンシャルは4.5%安。同社はビル・ウェルズ最高リスク責任者(CRO)が辞任したと発表。このほか、信用リスク担当ディレクターや問題資産管理責任者も辞職したと明らかにした。


◎米国債市場:上昇、FRB当局者が量的緩和を擁護



 10年債利回りは前日までの2営業日に31ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇していた。2日間としては33bp上昇した2009年1月以来の大幅な上昇だった。セントルイス連銀のブラード総裁は国債購入規模について、FRBが3日に示した6000億ドルに達しない可能性があると発言。一方、ボストン連銀のローゼングレン総裁は国債買い入れの6000億ドル満額完了を予想した。ニューヨーク連銀はこの日、償還期限が2012年7月から13年5月までの米国債を54億ドル相当購入したことをウェブサイトで明らかにした。

 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)傘下、RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ジョン・ブリッグス氏は、「市場は量的緩和に反対だと決め付ける性急な見方があった」と指摘。「量的緩和が成功したかどうかは資産価格や経済成長、物価動向の3-6カ月間の動向で判断されるだろう。1週間の動きではない」と述べた。

 BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時21分現在、10年債利回りは前日比12bp低下し、2.85%。同年債(表面利回り2.625%、償還2020年11月)価格は31/32上昇の98 3/32。

 30年債利回りは14bp低下の4.28%。一時は4.25%まで低下し、5月20日以来の大幅な低下となった。2年債利回りは4bp低下の0.5%。

ボラティリティ高まる



 RBSのブリッグス氏は、「年末を前にしたリスク回避の動きだ。米国債の買い持ちが膨らんでいたが、FRBの発表でも利回りが低下しなかったことから利益確定の動きが始まった」と説明した。

 ブラード総裁はブルームバーグラジオとのインタビューで、金融当局は経済指標を見ながら国債購入を見直していくと発言。最優先事項はデフレの回避だと述べた。

        「非伝統的な政策は機能」

 過去2週間の10年債利回り上昇について、ブラード総裁は強い経済指標を反映しているとの見方を示し、FRBの非伝統的な金融政策は機能しているようだと述べた。

 ローゼングレン総裁は16日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「見通しに変化がなければ、全額購入が十分に見込まれる」と発言。「もちろん景気が大幅に悪化し、ディスインフレが一段と進んだ場合は、さらなる行動を起こさなければならない」とした一方で、景気が予想よりも強く回復した場合は、「調整」も可能だと語った。

 イエレンFRB副議長は国債購入プログラムについて、ドルの下落や2%を上回る水準にインフレ率を押し上げることを目指すものではないと述べた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先週行われたインタビューでの発言として報じた。

 ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、経済専門局CNBCとのインタビューで、国債購入はインフレを引き起こさないとの見解を示した。「長期的なインフレ問題を引き起こさずに、われわれは拡大したバランスシートを持てる」ことがあまり理解されていないと指摘した。

  PPI

 米労働省が発表した10月の生産者物価指数(PPI)全完成品は前月比0.4%上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は0.8%上昇だった。前月も0.4%上昇。

 一方、10月の食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.6%低下と、2006年7月以来の大幅なマイナスとなった。予想では0.1%上昇だった。

グッゲンハイム・キャピタル・マーケッツの米金利トレーディング責任者、トーマス・ディガロマ氏は「PPIはインフレがほとんど存在しないことを示唆している。それが基本シナリオであり、FRBが量的緩和第2弾を始めている理由だ」と話した。

◎金先物市場:反落、ほぼ2週ぶり安値-ドル上昇で代替投資が後退

 ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇で代替資産としての金の魅力が低下し、ほぼ2週間ぶりの安値に沈んだ。

 外国為替市場ではドルが2日続伸。主要6通貨のバスケットに対しては一時1.2%高となった。金は年初から前日までに25%値上がり。米連邦準備制度理事会(FRB)の国債購入でドルの価値が低下するとの見方を背景に、金は10月に1オンス=1424.30 ドルの過去最高値を記録した。

 ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダー、マット・ジーマン氏は、「ドルの堅調は引き続きサプライズ要因として、質への逃避を目的とした金買いを反転させている」と指摘した。

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場12月限は前日比30.10ドル(2.2%)安の1オンス=1338.40ドルで終えた。一時は今月3日以来の安値となる1329ドルまで下げた。

◎原油先物市場:大幅安、欧州債務危機とアジア景気抑制策を懸念

 ニューヨーク原油先物相場は大幅安。欧州の債務危機が深刻化し、アジアでは景気過熱を抑制する対策が相次ぐとの見方から、商品需要が冷え込むとの観測が広がった。

 ブリュッセルではユーロ圏財務相会合(ユーログループ)がアイルランドへの支援問題を討議している。韓国銀行(中央銀行)は今年2回目の利上げを決定した。中国証券報が報じたところによると、中国は食品価格の高騰を抑制するための対策を導入する計画だ。

 エナジー・セキュリティー・アナリシス(マサチューセッツ州ウェークフィールド)のシニアアナリスト、クリス・バーバー氏は、「欧州の債務危機が経済やエネルギー需要にどのように影響するのかが懸念されている」と指摘。「アジア諸国の景気抑制措置が需要に与える影響も同様に心配されている」と述べた。

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日比2.52ドル(2.97%)安の1バレル=82.34ドルで終了。終値ベースで10月29日以来の安値となった。過去1年間では4.4%の値上がり。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212-617-3007

参考画面:記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク 森 茂生 Shigeki Mori + 1-212-617-6107smori1@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae,Shigeru Chibaニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae + 1-212-617-2601anishimae3@bloomberg.net Editor:TsuneoYamahiro記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okubo + 81-3-3201-3651okubo1@bloomberg.net
更新日時: 2010/11/17 08:08 JST

Bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.11.17 09:56:48


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: