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「特捜班CI☆5」のイギリスでの視聴率は、シーズンを重ねるごとにうなぎのぼりで、最終シーズンになると70%近い視聴率を取るようになります。毎週、紅白歌合戦並の視聴率を取るわけですから、予算は使い放題! で、どんどんスケールアップした結果の代表作が、最終シーズンで初回に放送された本エピソード。 25年の刑期を終えて出所した男・ロディが、獄中で温めていた犯罪計画を実行に移す。古い倉庫の屋上に土嚢を積んでトーチカを作り、そこから向かいの病院の集中治療室を狙う。治療室に入ろうとする者を銃撃し、瀕死の患者を孤立させ、身代金を要求。今回ばかりは、さすがのCI☆5も八方塞になってしまう…というストーリー。戦争映画に出てきそうな巨大な機関銃での病室破壊、100メートルはありそうな煙突へのロッククライミング、バズーカ砲による倉庫爆破、ヘリによる壮大な空撮など、ド派手な見せ場の大連打。もうテレビドラマじゃないです。大作アクション映画です。 そういった見せ場もいいんですが、“一点豪華”ポイントはちょっと別の角度から攻めて、アクションの合間のドラマ部分です。このエピソードは、シリーズでは珍しく犯罪者側の視点から物語が展開します。最初にロディが昔の仲間を計画に誘いますが、平穏な暮らしを望む仲間は参加を断ります。ロディは彼に「俺の計画が成功した翌日の新聞を読んで、お前はこう思うだろう。『自分もそうなったかも(=計画の分け前で金持ちになったかも)』」と捨てセリフを吐きます。ところが、最後の最後にロディの計画は失敗し、テレビの中継を見ていた仲間が真っ青な顔でつぶやきます。「自分もそうなったかも…(=犯罪が失敗してとんでもない目にあう)」 イギリスならではの、皮肉の効いたオチが実にいい余韻を残します。25年服役していたロディが、その間の時代の変化、つまりCI☆5のようなとんでもない組織が生まれていたことを知らなかったため、最後の最後で計画が頓挫するという展開も、犯罪者の悲哀が良く出ていて、ドラマに深みを与えています。 CI☆5では、ドラマ部分はさらりと流されますが、意味深なせりふが散りばめられていて行間を読ませる構成になっています。並のアクションドラマより、実はずっと人間ドラマが心に響くのが、CI☆5シリーズの凄い点です。1978~83年度ゴードン・ジャクソン…森山周一郎マーティン・ショウ…野島昭生ルイス・コリンズ…若本規夫DVD情報→「特捜班CI☆5傑作選DVD-BOX (「病院ジャック 屋根の上のトーチカ作戦」は、Disc3に収録)DVD11月11日発売 ビデオ廃盤
2005/11/10
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「特捜班CI☆5」は、テレビシリーズにしては派手な爆破シーンが多いのですが、爆破炎上自体を核にしたエピソードがこれ。「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」より、15年以上早いですぞ! コーレイ部長のオフィスに爆弾を仕掛けた謎の人物。九死に一生を得たコーレイだったが、CI☆5部員が次々と爆殺されてゆく。かつてコーレイが壊滅したテロ組織の残党が犯人として浮かび上がる。しかし、本当の黒幕は予想もつかない相手だった…というストーリー。 “一点豪華”ポイントは、映画並の爆破シーンの連続…じゃなくて、このエピソードの脚本家。CI☆5シリーズの大ファンだった学生、スティーブン・リスターが、自分でシナリオを書いて応募してきたのです。それを読んだスタッフが「おもろいやんけ!」と採用、このエピソードが出来ました。伏線やドラマ部分もなかなか良くできていて、とても素人投稿とは思えない出来ばえ(当然プロの手直しは入っているかと思いますが)。リスターはこのときの手腕を認められて、他のCI☆5のエピソードの脚本も書いています。 後に彼はプロの脚本家として活躍するのですが、代表作がマッチョ系サイボーグが暴れる「シャドーチェイサー/地獄の殺戮アンドロイド」や「モノリス」など、派手な爆発シーンだけが見せ場の作品なのが笑えます。1978~83年度ゴードン・ジャクソン…森山周一郎マーティン・ショウ…野島昭生ルイス・コリンズ…若本規夫DVD情報→「特捜班CI☆5傑作選DVD-BOX (「姿なき仕掛人 時限爆弾は白昼炸裂する」は、Disc1に収録)DVD11月11日発売 ビデオ廃盤
2005/11/09
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「特捜班CI☆5」には、各キャラクターがクローズアップされる“お当番”エピソードがありますが、標題の話はドイルが主役。レーザーロックサイト付の最新鋭ライフルをテストするため、自宅に持って帰ったドイル。案の定というかお約束というか、何者かに奪われてしまう。しかも、奪った相手はドイルの昔の仲間を狙撃し、彼自身にも照準を定めてくる…。設定と展開にちょいと無理があるのですが、意外な黒幕の出現と、全編に張られた黒幕の正体を示唆する巧みな伏線で、強引に見せるニクい一編。 “一点豪華”ポイントは、またもや部長ッス! 黒幕を追い詰めたコーレイ部長とボーディ。相棒の居場所を聞き出すため、ボーディが脅しをかけます。「もしドイルが死んだら、お前を殺してやる。楽しみながらな…」 黒幕は、コーレイに対し「今の部下の言葉を聞いたか!?」 政府の職員が、犯罪者とはいえ脅すことなど許されないはずだ、という自信と非難を込めての問い掛けです。それに対するコーレイの答えは「聞いてないね」の一言。たとえ自分の目の前であろうとも、必要とあらば犯罪者を脅そうが半殺しにしようが全然オッケー! う~ん、凄い(たのもしい)上司。 ところで、本エピソードのもう一人の主役はレーザーロックサイト。レーザーの赤い点がターゲットの照準を示してくれる、アクション映画ではおなじみのヤツですね。この照準器の存在をメジャーにしたのは、恐らく「ターミネーター」の第1作。シュワちゃんが使ってましたね。ところがCI☆5では、それよりも何年も早く、ブラウン管に登場させていたわけです。1978~83年度ゴードン・ジャクソン…森山周一郎マーティン・ショウ…野島昭生ルイス・コリンズ…若本規夫DVD情報→「特捜班CI☆5傑作選DVD-BOX (「照準を合わせる相手が問題なんだ!」は、Disc1に収録)DVD11月11日発売 ビデオ廃盤
2005/11/08
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このブログでもしばしば取り上げてきた「特捜班CI☆5」、いよいよ11/11(金)に発売です。11/8(火)には、東京竹橋の科学技術館サイエンスホールで特別試写会も開催。シリーズNO.1の人気を誇る「ミックスダブルス 殺し屋VSボディガード」と、前に取り上げた超エグ~い「目撃者 俺達は見たくて見たんじゃない!」の2本立て。当選された方、楽しんでください! 長い前置きはさておき、標題のエピソードの紹介です。ほんの少量でも飲用すれば、自殺願望に支配されて死に至る幻覚剤ADXを大量に入手した男が、貯水池にADXのタンク設置し、政府を脅迫する。タンクには時限爆破装置がセットされていて、爆発した場合、ADXの混入した水道水がロンドン中に行き渡り、市民が大量に自殺する危機が!! この恐るべきテロリストに、CI☆5がどうやって迫るのか……。本エピソードも、期待にそむくことなく、激ヤバ展開です。 そこで“一点豪華”ポイント登場。犯人の手がかりを握る麻薬ディーラーを捕らえたCI☆5部長のコーレイと、部下のドイル。ディーラーのほうも筋金入りで、ガンとして口を割りません。それどころか、かつてマフィアに剥がされた頭皮の傷跡を見せ「このときも何も吐かなかった」と啖呵を切ります。一旦引いたコーレイが取った手段とは…ディーラーに麻薬を注射しようとします! ヤク中の無残な姿を知っているがゆえ、ディーラーはあっさり降参。これが決して脅しではないのがCI☆5のやり方なんですな。 注射の前に、コーレイが自分の従軍時代の話をするのですが『地雷の位置を知る捕虜たちに場所を吐かせるため、彼らを地雷原に突入させ数人を爆死させた。それで彼らは、地雷の場所を吐いた。必要なら、そんなことを何度でもやる』と、のたまいます。「ジョーズ」のクイント船長が劇中、テニアンに原爆を運ぶ途中、撃墜されてサメの海で九死に一生を得た話をしますが、あれに匹敵する戦慄小話! 本当に怖いのは、ADXではなくてCI☆5のほうだったというオチ(オチてないって…)。1978~83年度ゴードン・ジャクソン…森山周一郎マーティン・ショウ…野島昭生ルイス・コリンズ…若本規夫DVD情報→「特捜班CI☆5傑作選DVD-BOX (「恐怖の殺人幻覚剤ADX」は、Disc3に収録)DVD11月11日発売 ビデオ廃盤
2005/11/07
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