そして彼のこの当時のバンド、The Hobo King Bandは佐野元春の言葉と音楽に、それ以上足したり引いたりできない絶妙の筆をふるって、言い換えるなら音楽としての完成度の高さ、ポピュラーミュージックのすばらしさを職人技で練り上げ、作り上げています。 佐野元春が歌を作り、そこにバンドが料理人の厨房のように技の限りを尽くして味わいを加えていく・・・。出来上がった音楽には、素材のおいしさににうなづいたり、相槌を打ったり、ときには遊び心や気のきいたトッピングを施したりと、一言では表しきれない、でもシンプルな詩情がとけこんで心のとても切ない部分がふるえるようです。