風狂夜話2

風狂夜話2

2008年11月04日
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カテゴリ: 思想


「北京オリンピックで口パクされた7歳の少女」の話である。

開会式で、9歳の美少女が歌った声は「口パク」であり、本当の声の主は7歳の少女

だった。これを演出した張芸謀さんは「演出の範囲内である」として全く問題にしな

かったという。

その後の7歳の少女は美少女の影武者に使われたと知り、大きなショックを受けた。

少女は血が出るほど自分の腕を噛んで耐えたという。

「私は顔が可愛くないから声だけ使われたんだ」と少女は必ず思い、引きずっていく

ことであろう。



が悪い、人権に触れるものではなかろうか。

だが国家の威信をかけた祭典の前では幼い少女のプライドを傷つけるなどという事は、小

さな誤差のようなことなのである。いまの中国では。

かつての日本も実は同じようなレベルでこの種の問題を処理してきた。

学校の運動会や学芸会ではいつも有力者の子弟が主役をはり、リーダーをつとめ、並のご面

相でも「可愛い、美人ね」とか「お利口、上品ですこと」とお世辞を言われた。

まして清く貧しく、器量の整わない娘などは、

「○○子は気立てがいいだけですから、嫁の口があればどこにでも参ります。厳しくしつけ

て頂いて、力仕事でも何でもやらせて大丈夫です」と親にさえいわれ放題である。

今だから気丈に笑い飛ばせるのであるが、幼い少女には分かろう筈もない。

大人になったら「お姫さまになりたい」と夢みて、サンタクロースを信じている年齢なので



だが哀しいかな、大人になって幼い少女の傷つきやすい心根など忘れてしまうのが、一般の

凡人なのである。

コメディアンの言い草ではないが、

はら減った? 気のせいだょ!






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最終更新日  2008年11月04日 17時59分29秒
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